殺さない彼と死なない彼女(漫画・実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『殺さない彼と死なない彼女』とは、SNS漫画家・世紀末による四コマ漫画およびその映画化作品。漫画は当初Twitterに投稿されたもので、2017年にKADOKAWAにより書籍化され、2019年には間宮祥太朗・桜井日奈子のダブル主演により映画化された。「殺す」「死にたい」が口癖のカップル、性格も見た目も正反対の女子2人、告白が日課の女子とそれを受け流す男子という3組の恋と友情を描く物語。映画版では、原作では独立していた3つの物語が1つにつながるというオリジナルの構成が見どころである。

全人類に愛されたいと願う美少女。地味子の幼なじみであり、同じ高校に通っている。
幼い頃、母親からの愛に恵まれなかったことから、愛を求めてたくさんの男子と付き合っては別れるということを繰り返している。
「ふられるのが怖いから」とふるのはいつも自分からである。
どんな時も自分を裏切らない地味子に本当の友情を感じている。
自分のかわいさを自覚して振る舞うため、周囲の女子をイラつかせることが多々ある。
原作漫画ではニックネームしか明かされていないが、映画版では堀田きゃぴ子(ほったきゃぴこ)というフルネームが与えられている。

国歌君が代(こっかきみがよ/演:箭内夢菜)

告白が日課の女子高校生。高校受験の際に消しゴムを貸してくれたことをきっかけに千代八千代に恋心を抱き、以来毎日のように八千代のもとに告白しにくるようになった。八千代には最初全く相手にされないが、諦めずに好意を伝え続ける。
「〜だわ」「〜かしら」を語尾につける、古風な口調が特徴である。
映画版では大和撫子(やまとなでしこ)という名前に変更されている。

千代八千代(ちよやちよ/演:ゆうたろう)

国歌君が代に想いを寄せられ、毎日告白される男子高校生。幼少期に、年上の幼なじみで初恋の相手であるさっちゃんが妊娠してしまい、「子供のあんたには分かんないよ」と言われたことがきっかけで恋に臆病になっている。
君が代の一途な告白をあしらい続けるが、次第に心を開くようになり、最終的には君が代に告白する。
囲碁部に所属しており、無口でクールな性格。君が代の猛アタックを冷静にあしらい続ける。
映画版では宮定八千代(みやさだやちよ)という名前に変更されており、地味子(宮定澄子)の弟という設定になっている。

周囲の人々

イケメンくん(演:金子大地)

きゃぴ子の家に出入りするようになった男子大学生。実はすでに彼女がおり、きゃぴ子は二股の相手だった。のちに、「きゃぴ子と会うことで悲しむ女の子がいるから」ときゃぴ子をふる。

サイコキラーくん(演:中尾暢樹)

小坂を殺害した犯人。
愛する彼女にとってはじめての相手が自分であってほしいと願っていたが叶わず、彼女が死ぬ姿を一番最初に見る人物になるために彼女の殺害を決意する。しかし、実際に彼女を殺す前に練習が必要だと考え、「恋をしている奴を殺そう」と思い立ち実行する。その結果、小坂は「恋をしているから」という理由だけで刺殺されることになった。
映画版では、小坂を殺害した後に動画サイトに殺害動機を語る独白動画を投稿しており、八千代やきゃぴ子がその動画を視聴しているシーンも描かれている。

さっちゃん(演:佐藤玲)

八千代の年上の幼なじみであり、初恋の相手。八千代のことは「やっくん」と呼んでいる。
学生の頃にまだ幼かった八千代に告白されるが、当時は予想外の妊娠に悩み苦しんでおり、心配する八千代を「子供のあんたには分かんないよ」と突き放した。その後、結婚・出産して母となり、子連れで帰省していた時に高校生になった八千代と撫子に遭遇する。

きゃぴ子の母(演:佐津川愛美)

きゃぴ子を女手一つで育てた母親。ただしきゃぴ子に愛情を注ぐことはなく、自分の恋愛を最優先にしていた。結果、きゃぴ子は愛情を知らずに育ち、数多くの男性と付き合っては別れるということを繰り返すようになってしまう。きゃぴ子のことを1度も「かわいい」と言ったことがない。

小坂の母(演:森口瑤子)

鹿野に小坂の死を連絡し、その後も優しく接してくれる。
困った笑い顔が小坂にそっくり。

田中先生(演:田中壮太郎)

小坂と鹿野が通う高校に勤める教師で、映画版のみに登場。鹿野にリストカットは良くないと説く。

鎌瀬犬子(かませいぬこ/演:安倍乙)

(画像左)

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