逢魔ヶ刻動物園（オーマガ）のネタバレ解説・考察まとめ

トイトイ

「ヤツドキサーカス」で飼育されているトイプードル。変身した時は人型に近く、一見するとトイプードルの被り物をかぶった少女に見える。

ビャッコフ

「ヤツドキサーカス」で飼育されているホワイトタイガー。シベリア生まれのベンガルトラである。知能はあまり高くないが、戦闘力はピカイチ。

ロデオ

「ヤツドキサーカス」で飼育されているサラブレッド。草食動物至上主義で、肉食動物が嫌い。

『逢魔ヶ刻動物園』（オーマガ）の用語

呪いの力（のろいのちから）

特殊な動物達が人間に与える力。呪われた人間は呪いをかけた動物の姿に変えられてしまう。動物へ愛情のない行動をしている人間にかけられる呪いであり、それは自身の心無い行いへの言わば報いなのである。呪いを解いて人間の姿に戻りたいのであれば動物、つまり生命への愛を示さなくてはならない。たくさんの動物を集め、与えられた”呪いの力”を使って動物達の声を聞き、世界にその名が轟くほど有名な園を作ると呪いは解ける。そのため椎名は動物園を、伊佐奈は水族館を、志久万はサーカスを使ってそれぞれ呪いを解こうとした。

”呪いの力”を使うと動物達を半人半獣の姿に変身させることができる。また魔力を与えた動物達から無理やり魔力を奪って自分のものにすることも可能。その場合、魔力を奪われた動物達は二度と変身することができない。ただ動物が自らの意思で魔力を差し出した場合はこれに限らない。

逢魔ヶ刻動物園（おうまがどきどうぶつえん）

逢摩市にある動物園。園長はウサギ人間の椎名。ふだんは「逢摩ヶ刻動物園」という表記だが、閉園時間の夕方の4：44になると看板が「逢”魔”ヶ刻動物園」に変化する。椎名が世界中から集めた気の合う動物達が飼育されており、楽しく暮らしている。面白いことが好きな椎名がよく暴れて動物園の各所を破壊するが、全て椎名の”呪いの力”で瞬時に戻すことが可能。

椎名が全く経営をしないことや立地の悪さの影響で閉園の危機に陥っていたが、「ヤツドキサーカス」との業務提携をきっかけに徐々に客足を伸ばしていく。

丑三ッ時水族館（うしみつどきすいぞくかん）

逢摩市のお隣にある牛三市にある水族館。館長はクジラ人間の伊佐奈。約800種60391点の生き物を展示する巨大施設でとても繁盛している。その裏では動物達は伊佐奈の”呪いの力”による恐怖政治に怯えていた。

ヤツドキサーカス

「逢魔ヶ刻動物園」の近所にやってきたサーカス。団長は道乃家、総支配人は志久万である。志久万の”呪いの力”で動物達の能力を底上げして成功した。団内では動物のほうが人間より立場が上。

『逢魔ヶ刻動物園』（オーマガ）の名言・名セリフ／名シーン・名場面

椎名「おまえは必要じゃ」

何をやっても失敗ばかりの超絶ドジっ子・蒼井華。華はそんな自分を変えたくて「逢魔ヶ刻動物園」のアルバイトをしようと決心を固める。面接の後に研修に入り、動物達に餌をやったり、園内の掃除を行う。しかしやっぱり華はドジを連発してしまい、激しい自己嫌悪に陥る。華はその日一日の仕事っぷりを思い返し、我ながら酷いと落ち込んだ。しかしふと今まで言われてきた”役立たず”という言葉を言われていないことに気がつく。それどころか、園長の椎名は華の動物への深い知識を認め、「おまえは必要じゃ」と言った。そんな言葉をかけられたことのない華は、本当はアルバイトを辞めようと思っていたが、やっぱり続けてみようと思うのだった。

椎名と動物達の絆

「ヤツドキサーカス」の総支配人であるクマ人間・志久万との戦いの最中、志久万は半人半獣に変身させた動物達から無理やり魔力を奪って自分のものに変えてみせた。魔力を奪われた動物達は変身が解けて元の動物の姿に戻る。志久万によると魔力を奪われた動物達は二度と変身することができないのだという。しかし「逢魔ヶ刻動物園」の動物達はそれを知ってなお志久万に勝つために園長の椎名に魔力を差し出した。例えもう変身できなくなっても、変身できなくなってもう二度と今までのように楽しく話したりできなくなっても、動物達は椎名に勝利をもたらすために自らを差し出した。椎名は魔力をくれた動物達の力を持って志久万に勝利することができた。椎名と動物達の深い絆が見られた瞬間だった。この後、奪われたのではなく、自分で魔力を差し出した場合は、また普通に半人半獣に変身できることが判明し、椎名と動物達はまた以前のように楽しく暮らすことができたのだった。