ライジングインパクト(ライパク)のネタバレ解説・考察まとめ

『ライジングインパクト』とは、鈴木央によるゴルフを題材にしたスポーツ漫画。1998年に『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始し、打ち切りで終了した。その後の反響が大きく、ストーリーを引き継いだ状態で同誌で連載を再開。連載終了後、完結編が『赤マルジャンプ』にて掲載された。2024年に「Netflix」にてアニメ化される。
主人公のガウェイン・七海は、「世界一の飛ばし屋」を夢見る少年。ある日ゴルフと出会い、ゴルフの名門校・キャメロット学院に通うことになり、ゴルファーとして成長していく。

ライジングインパクト(太陽の光跡)

本作のタイトルにもなっている”ギフト”の一種。ボールを打つ際にボールとクラブの真芯を捉え、信じられない飛距離を出せるという才能。作中では主人公のガウェイン・七海のほか、ガウェインの父親ウーゼル・フェニックスやキャメロット学院・米国校のクエスター・フェニックスも持っている。

シャイニングロード(月の導き)

パッティング際にラインが光り輝いて見えるという”ギフト”。作中ではランスロット・ノーマンやそのカジェリ・ノーマンが持っている。

フォーリングスター(風の流星群)

風を読んだり感じたりするのではなく見ることができる”ギフト”。ゴルフボールは小さいため、風に煽られやすい。そのため風の流れを読んだり感じたりする技術はゴルフにおいて非常に重要である。作中ではキャメロット学院・英国校のトリスタン・リオネスが持っている。

プライドスナッチ(誇りの略奪)

プレイヤーのフォームやクラブのグリップの握り方などを見て、筋肉や骨格の状態などを見切ることができる”ギフト”。作中ではグラール・キングダムのアシュクロフト・サラゼンが持っている。

『ライジングインパクト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

”覚醒状態”ガウェイン・フェニックスの強者感

覚醒前のプニプニしたガウェイン・七海。

主人公のガウェイン・七海は、小柄な体格の小学4年生である。能天気で楽観的な明るい性格をしており、作中ではプニプニという効果音と共にデフォルメされた絵で描かれることも多かった。

そのガウェインがキャメロット杯の試合中、頭部にゴルフボールが当たったことによってゴルフの才能を開花させる。プニプニしていた時のガウェインから、キリッと精悍な顔立ちに変わった。”覚醒状態”のガウェインは父親のウーゼル・フェニックスの姓”フェニックス”を取り、ガウェイン・フェニックスと呼ばれる。ゴルフを始めて間もなかったガウェインは、ドライバーで遠くに球を飛ばす以外の技術が乏しかったが、”覚醒状態”になると全体的にゴルフ技術が向上。圧倒的な強者感を披露した。

『ライジングインパクト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ガウェインの父親はウーゼル・フェニックス

主人公のガウェイン・七海は、福島県で生まれ育ったハーフである。母親の七海笑子はガウェインが生まれて間もなく亡くなっており、祖父であるゴルフクラブ職人の七海大造に育てられた。七海大造はガウェインの両親の写真を持っていたが、父親のところは破けており、どのような人物かは長らく不明だった。キャメロット杯ではクエスター・フェニックスの兄弟であることが匂わされ、クエスターの父親アーサー・フェニックスがガウェインが自分の息子だと発言する場面もある。

しかしガウェインの本当の父親はアーサーではなく、アーサーの双子の兄弟であるウーゼル・フェニックスだった。才能の塊のようなウーゼルにアーサーは何においても勝ったことがなく、ウーゼルに強い羨望と劣等感を抱いていた。好意を寄せていた笑子もウーゼルを選び、恋愛でも敗北状態に。そんな中妊娠中の笑子を置いて姿を消したウーゼルに強い恨みを抱くようになる。ガウェインが自分の息子だと語ったことについては、単行本で「アーサーの願望から出た妄想発言」と記されている。

『ライジングインパクト』は作者・鈴木央の初連載作品

『ライジングインパクト』の作者・鈴木央は、『金剛番長』、『七つの大罪』など多数の大ヒット作品がある。そんな鈴木央初の連載作品は『ライジングインパクト』である。

ライパク現象

一度打ち切りで連載を終了した漫画作品が、その後主人公や設定などを全く変えずに連載を再開することを「ライパク現象」と呼ぶ。これは鈴木央の『ライジングインパクト』が語源となっている。打ち切り後に連載を再開させるということは、通常まずありえない異例なこと。長い『週刊少年ジャンプ』の歴史の中でも、それに該当する漫画作品は『ライジングインパクト』の他にあまり例はない。そのため連載が終了になってしまった漫画作品の熱狂的ファン達が『ライジングインパクト』を引き合いに出して、インターネットなどで連載再開を嘆願する署名活動などを行うようになった。

連載再開の合言葉は「『ライジングインパクト』よ再び」

『ライジングインパクト』は、一度打ち切りという形で連載を終了したが、その後の反響が大きく3ヶ月後に連載を再開した。打ち切りの形で終了した漫画が連載を再開させる事例は非常に珍しく、偉業と言える。以降、同誌で何かしらの作品が打ち切りで連載を終了した際、その復活を願う読者達が「『ライジングインパクト』よ再び」という合言葉を編集部に連載復活を訴えるようになった。

漫画は2度打ち切りに

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@yuzu_yugu0819

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