タッコク!!!(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『タッコク!!!』とは『週刊少年サンデー超』にて連載された、福地翼による卓球を題材にした漫画作品。卓球がテーマでありながら、ラブコメやバトルの要素、さらにSF要素も組み合わせた異色のスポーツ漫画となっている。4歳の時に将来を誓い合った主人公の丸の内ガクとヒロインの珠野カコは、10年後に再会を果たす。ガクが海外を飛び回っている間に、日本では「卓球告白法」という法律が制定され、交際するには卓球で勝利する必要があった。カコと付き合う為に、ガクが卓球の腕を磨いていく物語である。

ジャッジマンがお仕置きの為に登場する際に叫ぶセリフ。
ジャッジマンの登場時は必ず「ギルティー!!!!」と叫びながら飛んでくる。
タッコクで正式なカップルになっていない男女が、好意を持って異性に触れると違法となり、ジャッジマンというロボットからの制裁を受けることになる。
1話では、タッコクのことを何も知らなかったガクが、カコに触れたことで2回もお仕置きを受けている。その後も、良い雰囲気になっては、ジャッジマンに邪魔されるという展開が続く。

珠野カコ「見せてあげるよガッちゃん…!!愛の力を!!!」

突然消えたガクを探し出してみせると決意するカコ

ガクの突然失踪に落ち込んでいたカコが立ち直り、ガクを探しに行くと決意する時のセリフが「見せてあげるよガッちゃん…!!愛の力を!!!」である。
AAA計画のメンバーに選ばれたガクは、大泉から誘いを受けて学園AAAに転校することになった。しかし、このことは誰にも話してはいけない極秘任務であった。
ガクは約束を守って学園AAAに転校してしまった為、何も聞かされていなかったカコ達がガクの突然の失踪にショックを受けてしまう。特にカコは、最愛の人がいなくなってしまったことで心の支えを失って酷く落ち込んでしまう。そんなカコの姿を見たギガは、カコに激励を送って立ち直らせる。
ガクの失踪には理由があると気付いたカコは、その真実を探る為にムーコ達と共にガクの捜索に向かうのだった。

珠野カコが異星人側の選手だと判明するシーン

カコ(右)が異星人であることが判明し驚くガク(左)

異星人との試合直前、カコはガクの目の前でUFOに誘拐され姿を消してしまう。そして再びガク達の前にカコが現れたのは、異星人側の選手としての姿だった。
地球人の代表選手になっていたカコは、実は大泉にゲームを持ち掛けた異星人の娘であり、ゲームを平等に執り行う為に地球人として10年間暮らしてきた異星人側の選手だったことが判明する。カコ本人は記憶を封印されていた為、その事実を知らなかったが、父親に封印を解かれたことで全てを思い出す。
戦いたくないと思いながらも、卓球の試合で手が抜けない体質のカコは、ガク達に自分を倒してほして勝ってほしいと懇願するのであった。

丸の内ガク「今も変わらずカコちゃんのことが大好きだ!!!だからこれからもずっと…ずっと一緒に生きてください!!!」

正式なカップルになることができたガクは、改めてカコにプロポーズする

最終話で、ガクがカコに正式なプロポーズをした時のセリフ。
異星人との戦いに勝利し、さらにタッコクを成功させたガクは、カコと正式なカップルとなって世界1周の旅に出かける。ガクは今までと変わらずカコと接しているが、カコはガクのことを意識し過ぎて素直な気持ちを口に出せずにいた。そんなカコに、ガクは「今も変わらずカコちゃんのことが大好きだ!!!だからこれからもずっと…ずっと一緒に生きてください!!!」とプロポーズをする。
ガクのプロポーズに、カコは嬉し涙を流しながら「ふつつか者の宇宙人ですが、どうぞよろしくお願いします!!」と答えた。

『タッコク!!!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

本作は卓球経験者の原作者・福地翼のやってみたいことを詰め込んだ作品

『うえきの法則』という異能力者同士のバトルを描いていた漫画を連載していた原作者の福地翼は、次に描く漫画の題材選びで、真っ先に卓球をテーマにしたスポーツ漫画に挑戦することを決めた。これは、福地翼本人が、中学時代に卓球をしており、自身の好きなスポーツが卓球であったからである。また、以前連載していた漫画がバトル系だった為、次回作は学校を舞台にしたラブコメ系にしようと考えた結果、本作が誕生した。

菅原ギガとナノ・ブルックスは兄弟関係

ガクを愛の師匠と仰ぐ菅原ギガと卓球追試験の試験官であるナノ・ブルックスは、実は血の繋がった兄弟である。
幼い頃、自宅に雷が落ち、その衝撃でギガは崖下の川へ転落してしまい行方不明となった。ナノは卓球追試験の試験官の仕事をする傍ら、行方不明の兄を探している。
一方、ギガは幼い頃の記憶を持たず、物心がついた頃には両親も兄弟もいない孤独の身であるとして過ごしてきた。ギガもナノも帯電体質なのは、雷に撃たれたことが関係している。
作中では、ガクが卓球追試験を受けている時にギガがインドへ修行の旅に出ていた為、ナノとの対面が叶わなかった。

シバの額の傷を作ったのは付き人のウラ

普段は長い前髪で隠しているが、シバには額に大きな十字傷がある。この傷は4歳の時に突然できた傷であり、珍しい形の傷であることから、シバの祖父が「神に選ばれし者の証」として、10年後に異星人と戦う運命を背負うこととなった。しかし、実際は付き人であるウラが、寝ているシバの枕元にこっそりプレゼントを置こうとした際に転んでしまい、持っていたロボットの玩具がシバの額に当たったことでできた傷であった。
この事実を知っているのは、傷を作ったウラ本人だけである。

キーホルダーとして登場する『うえきの法則』『うえきの法則+』のテンコとウール

ヒカリの鞄に付いているキーホルダーの内、下が『うえきの法則』に登場するテンコ、右が『うえきの法則+』に登場するウールである

『うえきの法則』に登場するテンコ

『うえきの法則+』に登場するウール

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