タッコク!!!(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『タッコク!!!』とは『週刊少年サンデー超』にて連載された、福地翼による卓球を題材にした漫画作品。卓球がテーマでありながら、ラブコメやバトルの要素、さらにSF要素も組み合わせた異色のスポーツ漫画となっている。4歳の時に将来を誓い合った主人公の丸の内ガクとヒロインの珠野カコは、10年後に再会を果たす。ガクが海外を飛び回っている間に、日本では「卓球告白法」という法律が制定され、交際するには卓球で勝利する必要があった。カコと付き合う為に、ガクが卓球の腕を磨いていく物語である。
政府関係者
大泉洋一郎(おおいずみ よういちろう)
10年前に「卓球告白法」を制定させた日本の元総理大臣。
自分が大の卓球好きで、卓球大国「チェイナ」に勝ちたいという個人的な気持ちからタッコクの法律を作った人物。その背景には、突如地球に飛来したUFOに誘拐され、異星人に地球の石油と異星人の持つ高次元技術を懸けたゲームを持ち込まれた際に対決方法を卓球にしてしまったことが関係している。その後、10年かけて異星人に勝てる卓球選手を世界中で育てる「AAA計画」を立案し、自国の選手育成を目的にタッコクのルールを作った。
物語の終盤では、AAA計画の全貌を世界中に明かし、地球の存亡をかけた試合を見守っていた。
福駄(ふくだ)
10年前に大泉の補佐をしていた元官房長官。
大泉内閣の知将として知られる切れ者である。作中では、タッコク庁長官の古木来の屋敷で庭師として、現役を退いた後も国内でタッコクがこれ以上改悪されないように監視していた。
温和で優しい性格。
古木来ガマヒサ(こぎらい がまひさ)
タッコク庁の長官を務める小柄な中年男性。
葉巻を咥え、誰に対しても威張った態度をとっている為、周囲からの信頼は薄い。
ガクが失踪した原因を探る為、タッコク庁を訪れたカコ達を屋敷のメイドとしてこき使うが、心までメイドになり切ったムーコの活躍に圧倒される。無理難題を押し付け、ムーコを泣かせたことでカコ、ヒカリ、ギガを怒らせたことで報復を受けて気絶させられてしまう。
官田川(かんだがわ)
日本の現総理大臣。
先代の総理大臣である大泉とは違い、大のサッカー好き。タッコク法が通った前例を利用して、タッコク法が廃止された日本で今度は「PK告白法(ペナルティキックこくはくほう)」を制定する。
ヴァイス・グロス
10年前のドイツ国家元首で、シバの祖父。
厳格で正義感の強い指導者として、当時は高い支持を受けていた。シバの額の傷痕を見て、神から選ばれた者の証だとシバに伝え、10年後に挑むことになる異星人とのゲームの選手となるよう導いた人物。
プルコ
元ジャッジマンのロボット。
ジャッジマンとしては出来が悪く、その後卓球追試験の試験官になるも活躍できなかった為、物語の終盤ではリポーターの職に就いた。地球の命運を懸けた試合の様子を中継するという大役をはたす。
その他
雲柳寺サイゾー(うんりゅうじ さいぞー)
日本国内で人気を集めるアイドルグループ「シャイズ」のリーダー。
自信家のナルシストで、自分がイケメンであることを自負している。また、ことあるごとに服を脱ぐ露出狂でもあり、生放送のテレビ番組に出演する際はスタッフから危険視されている。
小学生の頃は、丸メガネをかけた小太りな見た目と地味な性格から「ダサイゾー」と呼ばれていた。カコの初めてのタッコク相手であり、卓球の才能があった為マッチポイントまで持ち込むが、突然才能を開花させたカコにより惨敗している。悔しい思いを晴らそうと、その後卓球の訓練に明け暮れ、体重が減ったことで自分がイケメンであることに気づきアイドルへと転身した。
必殺技は、相手を惹き付ける超視線を利用した「美麗時間(イッツ ア ビューティフル アワーズ)」。
浅間ニヒト(あさま にひと)
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目次 - Contents
- 『タッコク!!!』の概要
- 『タッコク!!!』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- タッコクに翻弄される学校生活
- タッコクの謹慎処分を解く卓告追試験(タッコクエスト)
- 学園AAA(トリプルエー)での生活
- 地球人対異星人
- エピローグ
- 『タッコク!!!』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 丸の内ガク(まるのうち がく)
- ヒロイン
- 珠野カコ(たまの かこ)
- 流星中学校
- 轟ムーコ(とどろき むーこ)
- 堂島ヒカリ(どうじま ひかり)
- 菅原ギガ(すがわら ぎが)
- 宮崎サチ(みやざき さち)
- 織田ノブオ(おだ のぶお)
- 杉浦コウ(すぎうら こう)
- 社モモコ(やしろ ももこ)
- リコ
- 佐々木チカ(ささき ちか)
- 学園AAA
- 龍神ミサキ(りゅうがみ みさき)
- シュヴァルツ・グロス
- ウラ・ロート
- 栗鼠中テト(りすなか てと)
- 虎堀ジョンタ(とらぼり じょんた)
- 熊田プータロー(くまだ ぷーたろー)
- 王マオ(わん まお)
- スネーク・モリス
- エックス
- 卓球追試験試験官
- アーク・陵(あーく りょう)
- 牛野サク(うしの さく)
- きまぐれ仮面(きまぐれかめん)
- 酒井出ヨシロウ(さけいで よしろう)
- ナノ・ブルックス
- 政府関係者
- 大泉洋一郎(おおいずみ よういちろう)
- 福駄(ふくだ)
- 古木来ガマヒサ(こぎらい がまひさ)
- 官田川(かんだがわ)
- ヴァイス・グロス
- プルコ
- その他
- 雲柳寺サイゾー(うんりゅうじ さいぞー)
- 浅間ニヒト(あさま にひと)
- 九条(くじょう)
- 丸の内イノ(まるのうち いの)
- チュー太郎(ちゅーたろう)
- カコの父
- カコの母
- ムーコの父
- 『タッコク!!!』の用語
- 卓球告白法(たっきゅうこくはくほう)
- 略奪卓球(りゃくだつたっきゅう)
- 卓球追試験(タッコクエスト)
- ジャッジマン
- ポストマン
- AAA計画(トリプルエープロジェクト)
- 施設
- 流星中学校(りゅうせいちゅうがっこう)
- 卓球追試験会場(タッコクエストかいじょう)
- 学園AAA(がくえんとりぷるえー)
- 卓球告白庁(たっきゅうこくはくちょう)
- チェイナ
- その他
- シャイズ
- もんもこ口よせ(もんもこくちよせ)
- メタモさん
- 未知のX(みちのえっくす)
- 『タッコク!!!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 丸の内ガク「いつかきっと君を倒せるぐらい強くなるから。だからそれまで待っててくれる?」
- ジャッジマン「ギルティー!!!!」
- 珠野カコ「見せてあげるよガッちゃん…!!愛の力を!!!」
- 珠野カコが異星人側の選手だと判明するシーン
- 丸の内ガク「今も変わらずカコちゃんのことが大好きだ!!!だからこれからもずっと…ずっと一緒に生きてください!!!」
- 『タッコク!!!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 本作は卓球経験者の原作者・福地翼のやってみたいことを詰め込んだ作品
- 菅原ギガとナノ・ブルックスは兄弟関係
- シバの額の傷を作ったのは付き人のウラ
- キーホルダーとして登場する『うえきの法則』『うえきの法則+』のテンコとウール