つばさとホタルの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『つばさとホタル』とは少女漫画雑誌『りぼん』で連載された春田ななによる恋愛コミック。世話好きで相手ドン引きされてしまい人間関係を上手く作れない、つばさ。怪我をしたバスケ部のマネージャーの友人を手伝うため、マネージャーとして入部し、そこで会った部員のあきに恋をする。しかし部員の鳥羽にも告白され、三角関係に悩む。つばさが、あきに対して伝える好きな気持ちや態度はストレートで真剣な恋愛にドキドキする場面・セリフが多数出てくる。鳥羽のつばさに思いを伝える時の強引なセリフも魅力的だ。
1年生の終わりにつばさが主催して開いたクリスマスパーティーに、あきは来なかった。クリスマスパーティー直前に「OBの先輩が対戦試合をしてくれる」と鷲尾コーチが部員に伝え、あきは滅多にない機会だと思って対戦試合を優先したかったからだ。つばさはそれを聞いた時、寂しかったがバスケが好きなあきが好きだった。仕方ないと言い聞かせるも、当日はあきがいないため寂しい思いをしていた。
つばさは同じクラスの男子生徒から、美人で学校で人気がある三日月と距離を縮めたいと話される。そこで、「メアドを交換できるか聞いてくれないか」と男子生徒2人に頼まれ、良いように使われていた。つばさは役に立てることが嬉しかったため、何とも思っていなかった。しかし、つばさを好きな鳥羽は、彼女が楽しめていない様子を見るのが辛かった。男子生徒に「それくらい自分で聞けヘタレ」と言ってつばさを守り、彼女を引っ張って2人きりになれる場所まで走る。
突然の鳥羽の行動に驚くつばさに、鳥羽は「園川ばっかり損してるのが見てられない。園川だからほっとけないんだよ。意味、伝わってる?俺が園川のことが好きだ、って話をしてるんだけど」と告白をする。鳥羽のストレートな言葉にどきっとする一言だ。
いじわるしたくなる鳥羽
つばさが中心になって主催したクリスマスパーティーに、あきはOBとのバスケの試合があって参加を断っていた。その代わりとして、つばさはあきに大晦日の初詣に一緒に行こうと誘われる。つばさはすぐに「行きたい」と言いたかったが、その前に鳥羽とも初詣に行く約束をしたことを思い出した。あき、鳥羽がいるならいつも仲の良い烏丸も誘い、4人で行くことになる。鳥羽はつばさと2人で行くつもりで誘ったものの、人数を増やされたことに良い気分がしなかった。一方で、「あきに誘われたならまた別の日に誘えば、2人でデートできただろうに。園川のそういう計算ベタなところが好き」と、つばさが「好き」と言われると顔を赤らめることを知っていながらあえて口にした。彼は好きな相手をからかうのが好きで、その策にまんまと引っかかってしまうつばさとのやり取りが面白い場面である。
余裕のある鳥羽が見せた貴重な照れ
2年生の夏休みのバスケ部の合宿で肝試しをやることになる。2人でペアになって旅館を回ることになり、くじでつばさは鳥羽とペアになった。つばさは怖いのが苦手だったため、暗闇の中少しでも安心するため、鳥羽の服の裾を掴んでいた。つばさは、普段は意地悪をしてくる鳥羽から距離を取ろうとするが、この時は彼に頼っていた。不意打ちのように頼られたことが鳥羽にとっては嬉しく、つばさにどきっとする。いつもは、つばさをからかって面白がる鳥羽だが、そんな調子を乱された貴重な場面である。
「だってこれ、俺だけのための涙でしょ」
2年生の文化祭当日にあきがつばさに告白し、2人は付き合う。鳥羽は自分が2人の間に入るすきがなくなり、仲の良い2人を見ることが辛くなって退部する。あきは鷲尾コーチから鳥羽の退部のことを伝えられるが、話し合えば戻って来てくれると信じ、他の部員には「家族の事情で休むらしい」と嘘をつく。心配になったつばさは、後輩の相馬ひな(そうま ひな)と一緒に鳥羽の家に様子を見に行った。2人は家に着くと、バスケの練習をしている彼を見つける。部活でバスケをしないには、何か理由があると思ったつばさは考える。一方、ひなは彼が部活をサボっていると思い、怒って帰る。つばさは1人で、自分の部屋へ逃げる鳥羽を追いかける。
つばさが鳥羽に追いついた時、鳥羽が「本当は部活やめたんだよ。もう何もかもばからしくなった」と、投げやりなことを口にした。つばさがあきとキスしているところを見てから、2人が部活で仲良くなっているのを見たくなかった。わけが分からなかったつばさは、鳥羽に詳しく理由を聞こうとすると、鳥羽は無理やりつばさを部屋に連れ込んだ。何かされると警戒したつばさは、鳥羽とはもう付き合えないのに、期待させていたことを泣いて謝った。そんなつばさに呆れることなく、鳥羽は「もういいよ。だってこれ、俺だけのための涙でしょ」と、優しく答えた。鳥羽の度量の大きさが見られる場面である。
烏丸吉成(からすまよしなり)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
つばさが気にしていたことを正直に伝える、デリカシーゼロの烏丸
つばさは入学してから女友達を作るよりも、一目ぼれした杉山先輩に尽くしていた。そのため、クラスではつばさだけが孤立する状況になっていた。そのため、クラスメイトに名前を知られていないだろうと心配していたが、バスケ部員の烏丸には顔と名前を覚えられていた。そのことに一瞬嬉しさを感じるも、彼から「うちのクラスで話題になってたから知ってただけ。2年の先輩のストーカーやってる子って」ということを聞き、ショックを受ける。烏丸のデリカシーがない性格が前面に出た場面である。
烏丸の便通報告に呆れる周囲
お腹が弱い烏丸は、一日に一回はお腹の不調でトイレに行く。直後に「出すもの出してきたわ」と下品な報告をすることに、周りの友人も少し呆れている。お正月の初詣に行った時はスマホを忘れた烏丸のために、あきがトイレについて行く。帰ってきた時に烏丸は下品な報告をすると、鳥羽は「便通報告のあとに食べ物の話はやめてー」と対応する。しかし烏丸は「オッケドンマイ!」と言うだけで、申し訳なさそうに思っていない。感情の差に少しくすっと笑える場面である。
蝶野友梨(ちょうのゆり)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
つばさと友梨のリアクションの差から感じるユーモア
友梨はつばさの幼馴染であり、登場当時は2年生である。つばさの1つ年上で、つばさが過剰に人の世話をしようとする時にストッパーとして制御してくれる。
ある日、一緒にお弁当を食べている時に友梨から手首をケガしていると伝えると、つばさは「骨折れてる!?」と過剰に心配してきた。そして、「お弁当私が食べさせてあげようか!?」というほど友梨に尽くそうとするが、友梨は「大丈夫だから。そういうところだよ、やりすぎって言うのは」と、冷静に答える。つばさと友梨の態度の差が大きすぎて、ユーモアを生む場面である。
「好きな人ががんばってたら応援したくなるし、自分もがんばろうって思うでしょ?お互いがそうゆう存在になれればいいんじゃない」
つばさは夏休み中、バスケ部の3泊4日の合宿が楽しみで仕方なかった。練習で疲れはてた夜、早く寝てしまったつばさは、起きたら隣に友梨がいないことに気づく。気になって廊下に出てみると、バスケ部のリーダー蜂谷と一緒にいるところを目撃した。つばさは、そこで友梨と蜂谷が付き合っていることを知る。友梨に部内恋愛は良いのかどうか、聞いてみる。すると、「部内恋愛は禁止じゃないよ。つばさは飛鷹と付き合わないの?」と聞かれた。
つばさはバスケが好きなあきに、バスケ以外のことを考えさせたら練習の邪魔になるんじゃないかと気にしていた。しかし、友梨は「好きな人ががんばってたら応援したくなるし、自分もがんばろうって思うでしょ?お互いがそうゆう存在になれればいいんじゃない」とアドバイスする。頼れるパートナーとして恋人は持って良いという友梨の的確なアドバイスに、つばさは安心する。友梨の冷静に物事を見れる長所が表れる場面である。
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目次 - Contents
- 『つばさとホタル』の概要
- 園川つばさ(そのかわつばさ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「重い」の意味を取り違える天然なつばさ
- 「マネージャーやりたいです!」
- 「私アッキーのことが好きだよ」
- 「計算できない気持ちってあるでしょ?」
- 「損とか得とかじゃなくて、これからもひなちゃんと一緒にマネージャーやっていきたいから」
- 「早くまたみんなとバスケしたい!」
- 飛鷹顕(ひだかあき)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「当たらなかった?」
- つばさの応援を温かく受け入れてくれたあき
- 「はずさねーよ」
- あきの珍しい仕返しにどきっとするつばさ
- 「俺は園川と部活で会えるからいいけど」
- 「俺園川のことが好きだ」
- 「甘やかしてって言ってんじゃん。 まだ帰りたくない」
- 鳥羽結真(とばゆうま)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「それくらい自分で聞けヘタレ」
- 「意味伝わってる?俺は園川が好きだ、って話してるんだけど」
- いじわるしたくなる鳥羽
- 余裕のある鳥羽が見せた貴重な照れ
- 「だってこれ、俺だけのための涙でしょ」
- 烏丸吉成(からすまよしなり)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- つばさが気にしていたことを正直に伝える、デリカシーゼロの烏丸
- 烏丸の便通報告に呆れる周囲
- 蝶野友梨(ちょうのゆり)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- つばさと友梨のリアクションの差から感じるユーモア
- 「好きな人ががんばってたら応援したくなるし、自分もがんばろうって思うでしょ?お互いがそうゆう存在になれればいいんじゃない」
- マネージャーとして心を鬼にして怒る友梨
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