旅(入江亜季作品集)のネタバレ解説・考察まとめ
『旅』とは2022年3月KADOKAWAから発売された、入江亜季による旅をテーマにした短編を集めた漫画作品。母の墓参りのために師匠と山を登りながら修行する少女・トキを描いた「トキの旅」などの短編他イラスト約30頁を収録している。各作品に対して語った書き下ろしのあとがきが見どころである。B6版、連載誌と同じサイズのワイド版の2種展開で発売された。
漆間 陣(うるま じん)
乱の高校生になる兄。乱については過保護気味で、スパッツだろうとスカートから見えるのは許さない。
トキの旅
トキ
師匠のサンガと共に母の墓参りのため、山に挑む少女。山の頂上にある母の墓に近づくにつれ、爪が鋭く伸び、鱗や角が生え、徐々に母と同じ竜に近い体へと変化して行く。
サンガ
トキの師匠。キセルを愛用しており、キセルから発した煙で觔斗雲のような空を飛ぶ乗り物を出す術が使える。トキには修行のため徒歩を強いており、道の先に行ってトキを待つ間、酒を飲みながら味噌汁とおにぎりを作って弟子を待つ。他にも体を重くする術などが使える。
トキの母
静かで賢く、情が深い竜で、すでに死去している。生前は必要な時は、どこにでも現れ、仏のように慈悲深い一方鬼のように恐ろしい一面もあった。亡くなった際は世界中から魔法使いが集まり、その亡骸を抱く山を築いた。その亡骸の上を歩いて登って墓参りすることで夢が叶うと信じられており、信仰の対象にもなっている。
『旅』の用語
水瓶
「水中国の娘」に登場する水瓶。中国の古い水瓶として男が市で買い求めた。円錐形でかなり大きく、バケツ何杯かの水を注いだ描写がある。メダカでも飼うつもりが、水中に娘が住んでいることに気づく。娘は机・椅子のみならず、茶器や蒸し器なども持っており、かなり快適に暮らしているようである。
神秘の実
「奥さまの起こし方」に登場する実。はるか東方の国、日本に伝わるものでシワシワしている。メイドは小瓶に保管しており一粒食べると、その酸っぱさに寝汚い奥さまもたちまち目覚める。
会長の眼鏡
「会長の眼鏡伝説」に登場する会長の私物。会長は眼鏡がないと何も見えないくらいの視力の悪さで、結果瓶底眼鏡である。生徒会室で昼寝すると必ずと言っていいほど紛失する。それは彼の素顔を愛するファンクラブが都度盗むせいであるが、本人は知る由もない。会長自身は自分のミスで失くしていると考えており、多数のスペアを所持している。
竜
「トキの旅」に登場する生き物。生まれた時は、人の子の姿をしている。竜は年月で成長せず、経験・知識・思索が竜を成長させる。竜はなろうとしてなれるものでもなく、その者が歩んだ道が竜になる。
漆間 乱(うるま らん)のスニーカー
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目次 - Contents
- 『旅』の概要
- 『旅』のあらすじ・ストーリー
- 春駒
- 松の木は時折目覚める
- 王子の旅
- 半年間の休暇
- 水中国の娘
- 奥さまの起こし方
- 会長の眼鏡伝説
- えるのお留守番
- 砂漠の田崎くん
- 乱と灰色の世界 番外編
- 多朗と多由良
- トキの旅
- 『旅』の登場人物・キャラクター
- 春駒
- 主人公
- タキオン僧侶
- 松の木は時折目覚める
- 少女
- 松の木の精
- 王子の旅
- タイロン王子
- 大編隊の人々
- 半年間の休暇
- たき江
- 水中国の娘
- 娘
- 奥さまの起こし方
- 奥さま
- メイド
- 会長の眼鏡伝説
- 会長
- ファンクラブの女子たち
- えるのお留守番
- える
- えるの両親
- 砂漠の田崎くん
- 田崎
- 多朗と多由良
- 多朗(たろう)
- 多由良(たたら)
- 多朗の父
- 乱と灰色の世界 番外編
- 漆間 乱(うるま らん)
- 漆間 陣(うるま じん)
- トキの旅
- トキ
- サンガ
- トキの母
- 『旅』の用語
- 水瓶
- 神秘の実
- 会長の眼鏡
- 竜
- 漆間 乱(うるま らん)のスニーカー
- 『旅』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 王女が僧侶の歌を聞いたシーン
- トキが母親と初対面を果たすシーン
- サンガ「お前になれと言うやつがいれば蹴っ飛ばせ」
- 『旅』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 松の木のモデルは富士山にあり
- 多由良は作者のペットがモデルか