旅(入江亜季作品集)のネタバレ解説・考察まとめ

『旅』とは2022年3月KADOKAWAから発売された、入江亜季による旅をテーマにした短編を集めた漫画作品。母の墓参りのために師匠と山を登りながら修行する少女・トキを描いた「トキの旅」などの短編他イラスト約30頁を収録している。各作品に対して語った書き下ろしのあとがきが見どころである。B6版、連載誌と同じサイズのワイド版の2種展開で発売された。

える

7歳にして、不在の両親に代わり家事を1人で担う少女。料理のレパートリーは多くなく、主にパンケーキを食べて生活しているが、オムライスやハンバーグが食べたいと思っている。平気そうに生活しているが、両親が恋しく、泣いてしまうこともある。

えるの両親

仕事のため、1ヶ月以上も娘を1人にしてしまううっかりした両親。えるの不満よりも、ロボットの出来不出来を気にする変わり者である。

砂漠の田崎くん

田崎

1人で砂漠で生活を送ることになった青年。特に不満は感じていないが、寂しく思っている。ある日、空からの郵便物によって植物が生えるようになり、遠くの水辺まで毎日水くみをするうち、家の周りが植物だらけになる。

多朗と多由良

多朗(たろう)

父を探して、父の愛犬と旅をする少年。父を主人とする多由良との仲はあまり良くなく、尻尾を踏んづけると噛まれたりする。画力が父に叶わないが、誰かを喜ばす絵を描けるようになりたいと、日々練習を重ねる。多由良にモデルを頼むも逃げられてしまっている。

多由良(たたら)

額に十字傷のある白い犬。主人である多朗の父を探して旅を続けている。多朗の指示にはあまり従わず、多朗の意思に反して走って先を行ってしまうこともある。しかし、夜は多朗に寄り添って眠ったり、山賊から守ったり彼なりに多朗を大切にしている。多朗と協力して大道芸のようなものを行い、路銀を稼ぐこともある。

多朗の父

絵を描いて全国を旅する放浪親父。絵は評価されるようで、多朗が路銀にするため売ることができたり、多朗が宿泊した宿の襖に絵付けを行ったりしている。多朗の絵も「いい絵」を描くと評価している。

乱と灰色の世界 番外編

漆間 乱(うるま らん)

古びたスニーカーを履くことで大人の女性に変身することができる少女。普段、兄のお下がりばかりなので、誕生日を機にスカートを買ってもらうべく兄と街へ繰り出す。

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