ONE OUTS(ワンナウツ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ONE OUTS』とは、甲斐谷忍による漫画作品。集英社『ビジネスジャンプ』に1998年~2006年まで連載されていた。完結してもなお、根強い人気を誇っている作品である。弱小球団であるリカオンズの救世主として渡久地東亜がチームに入り、リーグ優勝に導くために様々な策や戦略を練って対戦相手やオーナーに立ち向かっていくストーリーとなっている。「野球」という王道のスポーツゲームの中で、緻密で狡猾な「騙しあい」や「メンタルゲーム」の側面が描かれていることが、作品の魅力の1つである。
FAでフィンガーズに来たベテラン捕手。
FAでフィンガーズに来てからは持病の腰痛に苦しみ、試合に出れていない。
イーグルス
水橋 慎二(みずはし しんじ)
CV:野島裕史
左腕のリリーフエース。
スライダーとストレートで打者を翻弄する技巧派ピッチャー。
吉田 均(よしだ ひとし)
日本球界最高峰のアンダースロー投手。
2年連続で最優秀防御率のタイトルを獲得している。
その他
ビッグママ
CV:藤田淑子
沖縄でバーを営んでいる黒人女性。
「ワンナウト」の主宰者としても活動を行っている。
三田村 要(みたむら かなめ)
トロンポスの社長。
リカオンズを買収するために裏で暗躍している。
田辺 常行(たなべ つねゆき)
セ・リーグの常勝チームであるガラリアンズのオーナーであり、球界の最高権力者。
プロ野球低迷の状況を見て、1リーグ制を導入しようとひそかに画策している。
高輪(たかなわ)
元フィンガーズの捕手。
オープン戦で仁科とバッテリーを組んでいたピッチャーにデッドボールをもらい、それが原因で引退したため、仁科への強い恨みを持っている。
『ONE OUTS』の用語
賭け野球「ワンナウト」
競馬や競艇のように1ゲーム当たりの勝敗により勝者に賭けた方の金額が戻ってくるシステムになっている違法賭博。
また、プレイヤーは賭けるだけでなく、ゲームに参加する方になることも当然できる。
基本的には野球と同様で「投手vs打者」の構図だが、野球と大きく違うのは2点である。
1点目は「ストライクゾーン」の部分である。ワンナウトでは投手と打者以外に参加するプレイヤーはおらず、審判のような人間もいない。その代わりにバッターの立つ部分の後ろに白線で書かれた長方形があるのだが、それがストライクゾーンの扱いとなり、白線の中にボールが入ればストライク、枠線よりも外にボールが当たった場合はボールとなる。
2点目は勝利条件の部分である。先程話したようにワンナウトでは投手と打者以外の参加プレイヤーはいない。そのため、ボールが飛んだ際に実際の野球のようにアウトを取るために動く野手はいないのである。そこでワンナウトではないやと外野の間に線が引かれており、その線の外に打球がノーバウンドで飛べば打者の勝ち、それを阻止できれば投手の勝ちとなる。
以上のルールを踏まえ投手と打者は対戦し、賭ける人は投手と打者のどちらが勝つかを当てるというのがルールである。
ワンナウツ契約
渡久地がリカオンズと契約を行った際に、契約金や年俸の代わりに提示し、オーナーである彩川が了承した事で合意されたシステム。
「1アウト取るごとに500万円自分に支払われ、逆に1失点するごとにオーナーに5000万円を支払う」というルールで動いている。
Related Articles関連記事
LIAR GAME(ライアーゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『LIAR GAME』とは2005年より甲斐谷忍が『週刊ヤングジャンプ』で連載していたサスペンス漫画、およびそれを原作としたテレビドラマ作品。「バカ正直のナオ」と呼ばれる女子大生・神崎直(かんざきなお)が、巨額の金を賭けた騙し合いのゲーム「LIAR GAME(ライアーゲーム)」に巻き込まれ、天才詐欺師・秋山深一(あきやましんいち)とともにライアーゲームを戦い抜く姿を描いている。2007年4月にフジテレビ系列でドラマ化され、2009年11月にシーズン2が放送された。
Read Article
ギャンブラー漫画7選
「この漫画で麻雀覚えた」とか 「ギャンブルの世界の奥深さを垣間見る事が出来た」など ギャンブルを始めるバイブルになりそうな漫画をまとめてみました
Read Article
目次 - Contents
- 『ONE OUTS』の概要
- 『ONE OUTS』のあらすじ・ストーリー
- 沖縄・ワンナウト編
- ワンナウツ契約編
- 契約・VSオーナー開幕編
- VSマリナーズ
- VSバガブーズ
- VSブルーマーズ
- 新・ワンナウツ契約編
- 球団再建~優勝編
- オールスター編
- 『ONE OUTS』の登場人物・キャラクター
- リカオンズの選手
- 渡久地 東亜(とくち とうあ)
- 児島 弘道(こじま ひろみち)
- 出口 智志(いでぐち さとし)
- 倉井 一(くらい はじめ)
- ジョン・ムルワカ
- 菅平 源三(すがだいら げんぞう)
- リカオンズの経営陣・監督陣
- 彩川 恒雄(さいかわ つねお)
- 及川 満夫(おいかわ みつお)
- 三原 雄三郎(みはら ゆうざぶろう)
- 千葉マリナーズ
- 高見 樹(たかみ いつき)
- ブルックリン
- トマス
- 吉良 信光(きら のぶみつ)
- 忌野 喜郎(いまわの よしろう)
- 大阪バガブーズ
- デニス・ジョンソン
- 城丘 克郎(しろおか かつろう)
- 神戸ブルーマーズ
- ペドロ・ロドリゴ
- スコット・ウイリアムス
- 天堂 哲治(てんどう てつはる)
- 城丘 高志(しろおか たかし)
- フィンガース
- 河中 純一(かわなか じゅんいち)
- 天海 太陽(あまみ たいよう)
- 北大路 剛(きたおおじ ごう)
- 仁科 祐一(にしな ゆういち)
- イーグルス
- 水橋 慎二(みずはし しんじ)
- 吉田 均(よしだ ひとし)
- その他
- ビッグママ
- 三田村 要(みたむら かなめ)
- 田辺 常行(たなべ つねゆき)
- 高輪(たかなわ)
- 『ONE OUTS』の用語
- 賭け野球「ワンナウト」
- ワンナウツ契約
- 『ONE OUTS』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 渡久地東亜「銀の食器を壊したヤツは金の食器を買って返すのさ。 悪臭を撒き散らす工場の社長は、その工場の煙突のすぐ横に屋敷を構えるのさ。 それが責任をとるってことだ」
- 渡久地東亜「勝ち残るとは屍を越える事だ…決して美しい事じゃない むしろ残酷な事なんだ それでも頂点に立ちたいと言うのなら 鬼になれ」
- 渡久地東亜「一旦通ってしまった不正 それはもはやイカサマでも反則でもない 正義だ」
- 渡久地東亜「人間が一番隙を作るとき…それは勝利を確信した時だ」
- 児島弘道「球団が存続するっていうのはな 選手が居続けるってことじゃない ファンの心にリカオンズへの愛情があり続けるってことなんだ」
- 『ONE OUTS』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- マンガとアニメで異なるワンナウツの成績
- 作者・甲斐谷忍は『ONE PIECE』の尾田栄一郎の師匠
- 『ONE OUTS』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Pay money To my Pain 「Bury」
- ED(エンディング):TRIBAL CHAIR 「Moment」