つばさとホタル(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『つばさとホタル』とは春田ななによる少女漫画作品。コミックは全11巻が発売し、アニメ化もされている。少女漫画雑誌『りぼん』で2013年9月号から2017年12月号まで連載。主人公の園川つばさは異常な世話焼き。怪我をした幼馴染の手伝いのため、バスケ部にマネージャーとして入部し、部員の飛鷹顕に恋をする。また、同じバスケ部で女子から人気を集める鳥羽結真から告白され、驚きを隠せなかった。恋には疎い顕の気持ちの変化と、恋も部活の仲間も大事にしたいつばさが選ぶ結末に、最後まで目が離せない。

つばさが2年生に進級し、体育祭で実行委員を任される。実行委員は強制のダンスパフォーマンスに参加しなければならず、周りより下手だったつばさは人一倍練習をしなければいけなかった。当日までダンスの練習と、委員会の他の準備もしていると睡眠時間が削られていく。当日まで疲れがたまっていたつばさはダンスパフォーマンスが終わると、安心したように力が抜けてその場に倒れる。心配したあきがつばさを保健室に連れて行く。そこであきはつばさに、「園川がいないと変な感じがして」と言ってつばさがいない間寂しかったことを伝える。つばさも同じように心細かったことを伝えると、あきは「園川が部活にいるのが当たり前になってた。俺、園川のことが好きだ」と告白する。
つばさは告白した後返事をうやむやにされて、さらに後輩のひなと仲良くしているあきを見て、「もう振り向いてもらえないだろう」と思っていた。あきから告白されたつばさの驚きと感動が伝わる名場面でもある。

飛鷹 顕「俺と付き合ってください」

つばさは、体育祭の日にあきに告白されたが、「付き合って」とは言われていないと翌日気づく。そう考えると、「恋人にはなっていないのかな?」と心配をしていた。翌日、つばさが付き合っているのか聞こうか迷っていると、あきの方から「俺と付き合ってください」と言われる。今までつばさが一生懸命気持ちを伝えるだけになっており、あきから「付き合って」と言われることにつばさは新鮮味を感じる。あきの真っ直ぐさに顔を赤らめるつばさが印象的だ。

鳥羽 結真「だってこれ、俺だけのための涙でしょ」

つばさとあきは両想いが発覚してから付き合い始め、順調に行くと思っていた。あきのことを彼氏として見ながら部活をできることに嬉しさを募らせていたつばさだったが、突然鳥羽が無期限で休部すると聞き、心配になってひなと一緒に鳥羽の家に行く。心配して家に行くも、喧嘩を売るような言い方をして、つばさとひなを追い返そうとする。それにイラっと来たひなは帰るが、つばさは自分の部屋に戻る鳥羽を追いかけた。つばさは「バスケ好きならなんで部活来ないの?」と声をかけると、鳥羽は「もう全部イヤになった」と答えた。つばさとあきが部活で仲良くしているのを見て、つばさに振り向いてもらえないのだと思い知り、部活に行きたくなくなったのだ。鳥羽は彼氏のあきがその場にいないことを良いことに、つばさを無理やり部屋に連れ込んだ。鳥羽は無理につばさの体に触れ、つばさに拒否されると涙を流して失恋したことを悲しむ。つばさも、鳥羽に辛い思いをさせていたことに気づけず、鳥羽の前で泣いて謝った。それを見て鳥羽は「もういいよ。だってこれ、俺だけのための涙でしょ」と最後に優しい言葉をかけたのだ。最後まで鳥羽らしさを感じさせるセリフである。

『つばさとホタル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

杉山先輩のためにお年玉をつぎ込んだつばさ

杉山先輩の好きな漫画を全巻プレゼントするつばさ。

入学した当初、杉山先輩先輩に一目惚れをしたつばさは先輩の好みを知り尽くそうとした。先輩が見てみたいと言っていた漫画を聞くと、持っていたお年玉をあるだけ使って30巻ほどある漫画を、全巻買って先輩にプレゼントした。お年玉を使ってまでプレゼントされることに「重い」と思われてしまう。

鳥羽にもあったヤンチャな過去

つばさがバスケットボールの入ったカゴを動かすのを助ける鳥羽。

飛羽高校の女子から「イケメン」「フェミニスト系」と囁かれて人気を集める鳥羽だが、小学生くらいの時は家に虫を持って帰ってくるほどのヤンチャな子供だった。女子に優しい態度を見せる、王子様キャラからは想像しがたい過去である。

登場人物の名前や苗字は鳥に由来

コミックの空白に「名前。」と題して筆者の春田ななが登場人物の名づけの由来を紹介した。

『つばさとホタル』に出てくる登場人物には、つばさ、飛鷹、鳥羽、烏丸、鷲尾、など鳥に由来する名前が多数出てくる。最初からこうしてつけようと思ったわけではない。最初は鳥に関連する名前は「鳥羽」のみのつもりだったが、タイトルが『つばさとホタル』に決まった時に鳥に関連する名前を増やそうと決めた。しかし作者が、主人公ではない鳥羽がタイトルに関連することは避けたいと思い、鳥を連想させる名前を増やしたという経緯がある。

『つばさとホタル』の主題歌・挿入歌

ED(エンディング):伊藤かな恵「つばさとホタル」

12:27ごろから曲がスタート。

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