夜は猫といっしょ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『夜は猫といっしょ』とは、2019年よりキュルZのTwitterアカウントとブログサイト『ねこナビ』にて連載されている猫マンガ、及びそれを原作としたアニメ作品である。「猫あるある」を始めとした猫の不思議な生態をシンプルながら確かな筆致で描いており、ユーモラスでほのぼのした日常の尊さや猫と暮らす醍醐味を伝えている。ある日一人暮らしをしていたフータくんのもとへ妹のピーちゃんが子猫と共に引っ越してきたことにより、猫と暮らす新しい日々が始まるのであった。

ある晩フータくんが目を覚ますと、キュルガがベッドフレームとフータくんの頭の間に挟まって眠っていた。つぶしてしまいそうに思ったフータくんはキュルガのためにスペースを空けるのだがキュルガはフータくんの足元へ移動していく。そんなキュルガが歩く最中さりげなく「すりっ」とフータくんの背中にすり寄る様子であるこの一コマは、キュルガがフータくんによく懐いて甘えていることが分かる。

フータくん「大丈夫だよ でておいで」

ある日物音に気付いたフータくんがリビングへ行くと、缶ケースを落として机の下に隠れるキュルガがいた。いたずらをした自覚があるのかあからさまに目が泳いでいるキュルガに対し、フータくんは「大丈夫だよでておいで」と優しく声をかけるのであった。このシーンからはフータくんの優しさと穏やかさ、キュルガのいたずらを許容する懐の深さが見て取れる。

ピーちゃん「あんたって子は」

ピーちゃんが焼き芋をレンジで温めているとキュルガが欲しいアピールをしてきたため少しだけ皿に盛りつけるも、キュルガは一口も食さずに立ち去ってしまう。そんなキュルガを見てピーちゃんは心の中で「あんたって子は」と呟くのであった。
普段キュルガを溺愛しているピーちゃんが珍しく呆れた様子を見せる貴重な話。

寄り添うキュルガ

ある日フータくんが体調を崩して寝込んでいると、いつの間にか枕もとにキュルガが座っていた。元気がないフータくんの様子を察してか、遊びやご飯などをねだらずただ傍に付いているだけの静かなキュルガの姿はフータくんに癒しを与えた。キュルガがただ傍にいるだけであるこのシーンからは、キュルガがフータくんのことを案じている優しさが読み取れる。

『夜は猫といっしょ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『夜は猫といっしょ』はセミフィクション

登場人物一覧。フータくんのモデルは作者自身と思われているが明言はされていない。

第一巻のあとがきにてキュルZは「実録なのか創作なのかたまに聞かれるが、実体験をもとにした創作漫画」と書いており、登場人物のフータくん及びピーちゃんは創作キャラクターであることが明かされている。いわゆるセミフィクションと呼ばれるものであり、実際にあった出来事をコミックエッセイ形式にした創作作品である。またキュルZはウェブメディア『まいどなニュース』のインタビューにて、「自分や自分の家族などを投影しています」と話しており、家族の中にピーちゃんのようにキュルガに煙たがられている人物がいることを明かしている。

新宿の3Dビジョン広告に登場するキュルガ

画像は公開されたうちの1パターン。

新宿駅東口を出てすぐのところにある「クロス新宿ビル」の3Dビジョン広告は巨大な三毛猫が有名だが、『夜は猫といっしょ』アニメシーズン2の配信が決定した後巨大キュルガが登場している。まるで飛び出て見えるクオリティの高さにファンからは「可愛い」「愛おしい」「癒し」などの反応を多く得た。これはシーズン2の配信日が決定した2月22日の「猫の日」を記念したもので、2月22日から3月21日までの一か月間、全4パターンが公開された。これに対し作者のキュルZも自身のTwitterで「見に行きたい」と発言している。

「キュルガ」の由来はQRコード

コードの読み取りは出来なかった。

ピーちゃんが猫の写真を撮影していると、カメラがQRコードの読み取り画面に切り替わった。それを見たピーちゃんが「なまえ、キュ(ウ)(アー)ルガ(ゾウ)にしよう」と発言したため「キュルガ」に決定した。

ブログのみに掲載されるおまけエピソードの存在

「ティッシュ箱で枕」の一コマ。

ブログ「ずっとネコ初心者」ではTwitterと同じマンガが掲載されているが、時折おまけエピソードが載っていることがある。
例えば2023年6月2日掲載「ティッシュ箱で枕」という、鼻をかみたいピーちゃんがティッシュ箱を枕にして眠るキュルガを起こしてしまう回では、その後ピーちゃんの部屋にはティッシュ箱が二箱置かれたというエピソードが載っている。

本物の猫も反応する高垣彩陽の演技

touko_hitagi
touko_hitagi
@touko_hitagi

目次 - Contents