アイスバーグ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

アイスバーグの概要

アイスバーグとは、日本の漫画家・尾田栄一郎による海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。偉大なる航路（グランドライン）にある水の都ウォーターセブンの市長を務めている男性。伝説の船大工であるトムに師事し、自身も優秀な船大工。麦わらの一味の船大工フランキー（本名：カティ・フラム）の兄弟子に当たる。フランキーが造った麦わらの一味の2代目の船であるサウザンドサニー号の名付け親でもある。

かつてウォーターセブンにひしめき合っていた7つの造船会社をその腕でまとめ上げて、造船会社ガレーラカンパニーを設立。社長に就任し、市長と兼任している。ガレーラカンパニーの社員からも、ウォーターセブンの市民からも慕われている人格者。だが時折、小学生のようなわがままを言って仕事を放棄することもある。

麦わらの一味が去った後は、海列車2号機「パッフィング・アイス」を完成させ、年々上がる水位のせいで沈もうとしているウォーターセブンを島ごと浮かばせる事業に取り組んでいる。

アイスバーグのプロフィール・人物像

本名：アイスバーグ
肩書き：ウォーターセブン市長 兼 ガレーラカンパニー社長
年齢：38歳 → 40歳
身長：199cm
出身地：東の海 シェルズタウン
誕生日：1月3日（1 ← I ← アイ、3 ← ス）
星座：やぎ座
血液型：X型
好物：ココロの作ったカレー
口癖：ンマー

CV：及川 いぞう、岸尾 だいすけ（少年時代）

変わった色の唇、濃いヒゲ、口癖が「ンマー」という特徴から初登場時はオカマ、またはオネェ系のキャラクターかと思われたが、全くその気がない男性。伝説の船大工トムの弟子で、優秀な腕を持つ船大工として成長。その技術で当時仲違いをしていたウォーターセブンにある7つの造船会社をまとめあげ社長に就任。その後ウォーターセブンの市長にも就任しているカリスマ性のある男性である。

非常に頭の切れる人物。トムから託された古代兵器「プルトン」の設計図を守るために、自分が怪しまれても簡単に世界政府が手を出せないように、誰もが支持する町の市長に就任。トムの敵でもある世界政府にあえて近づき、ガレーラカンパニーを世界政府御用達の地位に引き上げた。船大工としての腕も一流で、政治手腕にも長けている。

アイスバーグの能力

ガレーラカンパニーに所属する船大工は荒くれ者が多く、海賊も返り討ちにしてしまうほどの腕っぷしを持つ者が多い。そんな組織の頂点に立つ社長のアイスバーグは船大工としての腕は一流だが、戦闘能力があるかは不明である。

アイスバーグの来歴・活躍

過去

船大工としての修行の日々

アイスバーグは16歳の頃、伝説の船大工率いる造船会社トムズワーカーズの一員だった。トムに師事し船大工としての腕を磨く傍ら、兵器ばかり造る弟弟子のフランキーに手を焼く日々を送る。真面目にコツコツと船大工としての技術を積み重ねているアイスバーグと、どこまでも”俺流”を貫くフランキーでは、反りが合わなかった。それでもそんな真逆の2人を師匠であるトムはあたたかく見守っていた。

師匠トムとの別れ

ある時、トムが世界政府により逮捕された。罪状は海賊王ゴール・D・ロジャーの船オーロ・ジャクソン号を造ったためである。死刑が求刑されようとした時、トムは島と島を繋ぐ海列車を裁判長に提案。その提案を受け入れた裁判長はトムに海列車を造るため、10年の執行猶予期間を設けた。アイスバーグはトムに協力し、海列車開発のために心血を注ぐ。海列車は無事に完成し、その偉大な功績を認め、トムの罪は消えるはずだった。

しかしそれをよく思わない者達がいた。世界政府の諜報機関「CP（サイファーポール）」である。トムが古代兵器「プルトン」の設計図を持っていると踏んでいた「CP」にとって、トムの罪がなくなるのは不都合だった。そのため「CP」はアイスバーグ達トムズワーカーズのメンバーに司法船襲撃の罪をかぶせる。トムは海列車開発の功績でこの襲撃事件の罪を帳消しにするように交渉。アイスバーグとフランキーが罪に問われることはなくなったが、海賊王の船を造った罪が残ったトムは司法の島エニエス・ロビーに連行されてしまうのだった。

ガレーラカンパニーの発足

トムが連行されてから7年。ウォーターセブンにあった7つの造船会社をまとめ上げて、新たな造船会社ガレーラ・カンパニーを設立した。その圧倒的な船大工としての技量は全船大工の憧れとなり、アイスバーグは荒くれ者をまとめ上げる社長に就任することになった。

フランキーとの再会

ガレーラカンパニー設立から1年後、アイスバーグはウォーターセブンの市長に推薦され、忙しい日々を送っていた。そこにカティ・フラムと名乗る人物が訪ねてきた。それはトムが連行されたあの日に死んだと思っていたフランキーだった。アイスバーグはフランキーとトムズワーカーズの事務所だった橋の下で密会。フランキーにトムから託された古代兵器「プルトン」の設計図を渡して島を出るように言う。しかしフランキーはアイスバーグの言うことを聞かず、設計図を持ったままウォーターセブンに残る決断をした。

偉大なる航路（グランドライン）編

ウォーターセブン編

主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味が、ゴーイングメリー号を修理するためにウォーターセブンにやってきた。ガレーラカンパニーを訪ねてきたルフィ達をアイスバーグは案内し、ガレーラカンパニー1番ドック大工職職長のカクが見てきたゴーイングメリー号の様子を聞く。船としての致命傷を負ったゴーイングメリー号は修理しても二度と海へ出ることができない。それがカクの判断だった。ルフィはそれが信じられず、まだゴーイングメリー号と旅をすると言い張る。そんな様子のルフィを見て、アイスバーグは「沈むまで乗りゃあ満足か…呆れたもんだ…てめェ それでも一船の船長か」と呆れてみせた。

その日の晩、アイスバーグは何者かの襲撃を受けて、一時意識不明の重体に陥る。目を覚ましたアイスバーグは麦わらの一味の考古学者ニコ・ロビンにやられたと職長達に打ち明けた。麦わらの一味はアイスバーグの暗殺未遂罪を被せられてウォーターセブン中から追われるハメになってしまう。その間、アイスバーグはガレーラカンパニー1番ドック艤装・マスト職の職長・パウリーを呼び出し、大事なものを託した。そこに再び暗殺犯が現れた。被り物をしていた4人の素顔を見たアイスバーグは言葉をなくす。それは信頼を寄せていたガレーラカンパニー1番ドック木びき・木釘職職長のロブ・ルッチ、カク、秘書のカリファ、酒場のブルーノの4人だった。ルッチ達は「CP9（シーピーナイン）」という世界政府直属の諜報機関のメンバーで、アイスバーグが持つ古代兵器プルトンの設計図を狙って長年ウォーターセブンに潜入していたのだ。それを知ったアイスバーグは驚愕する。ルッチ達はアイスバーグを尋問し、設計図はフランキーが持っていることを知った。そこでアイスバーグを炎の中に放置しその場を去る。アイスバーグはあわや死にそうになっていたところを麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーに救われるのだった。麦わらの一味への誤解が解け、アイスバーグはロビンと話した内容を一味に伝えた。それを聞いた一味はロビンが連れて行かれたエニエス・ロビーまでロビンを助けに行くという。アイスバーグは海列車の試作品だったロケットマンを整備し、麦わらの一味達を送り出した。

エニエス・ロビー編

アイスバーグは嵐の海の中、ウォーターセブンの海岸に打ち上げられていた船を発見する。それはフランキーによって荒海に捨てられたゴーイングメリー号だった。アイスバーグはゴーイングメリー号の声が聞こえた気がして、直らないと1度は自分でも判断したゴーイングメリー号を修理する。そして誰も乗っていないゴーイングメリー号が麦わらの一味を助けに海へと旅立ったところを見た。その最期を見届けるためにアイスバーグは社員達が止めるのを振り切って海に出る。そしてゴーイングメリー号に乗ってエニエス・ロビーから戻ってきた麦わらの一味に向けて「おれは今…奇跡を見てる …もう限界なんかとうに越えてる船の奇跡を… 長年船大工をやってるが…おれはこんなにすごい海賊船を見た事がない 見事な生き様だった」と賛辞を送った。ゴーイングメリー号はその後麦わらの一味に看取られながら海の底で眠りについた。

ウォーターセブンへ帰還後、フランキーは麦わらの一味の新しい船を造ることを請け負う。アイスバーグはそれをパウリー達ガレーラカンパニーの社員と共に手伝った。完成した船を見たアイスバーグは船にサウザンドサニー号と名付ける。麦わらの一味はその名前を気に入り、新たな船サウザンドサニー号に乗ってウォーターセブンから旅立っていった。アイスバーグはその後、年々上がる水位のせいでやがて沈むと考えられているウォーターセブンを島ごと浮かせるために奮闘を始めるのだった。

新世界編

麦わらの一味が去った後、アイスバーグはいなくなったカリファの代わりの秘書を選ぶための面接に大忙し。面接の結果、ずば抜けて優秀な10歳の少女・アリーチェを秘書に採用した。

パウリーをガレーラカンパニーの副社長に据えた新体制で会社は動き出し、新しい海列車「パッフィング・アイス」の開発にも成功。麦わらの一味の動向は新聞などで確認しているようで、懸賞金ポスターの写真を見て、半分サイボーグだったフランキーがついにロボットになってしまったかと驚いていた。

世界の甲板から（ONE PIECE扉絵連載）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

「世界の甲板から」とは、少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）の各話の扉絵を利用して描かれる、短期集中の連載「扉絵連載」の第十九弾。全48話で構成されており、単行本62巻から68巻に収録されている。マリンフォード頂上戦争から2年。主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味は、それぞれの修行を終えて、再びシャボンディ諸島へ集結した。麦わらの一味完全復活を高らかに謳う新聞は、全世界に届けられ、ルフィ達が今まで出会った人々は、その報に様々な反応を見せるのだった。