パラノーマル・アクティビティ(Paranormal Activity)のネタバレ解説・考察まとめ

『パラノーマル・アクティビティ(Paranormal Activity)』とは、ゲームデザイナーであるオーレン・ペリが監督・脚本を務めたモキュメンタリー・ホラー映画。モキュメンタリーとはフィクションをドキュメンタリー映像のように表現する手法のこと。本作は低予算の自主製作映画であったにも関わらず、高い評価を得たモキュメンタリー・ホラー映画の金字塔だ。2010年には続編の『パラノーマル・アクティビティ2』と、日本版である『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』が公開された。

『パラノーマル・アクティビティ(Paranormal Activity)』の概要

『パラノーマル・アクティビティ(Paranormal Activity)』とは、ゲームデザイナーであるオーレン・ペリが監督・脚本を務めたモキュメンタリー・ホラー映画。モキュメンタリーとはフィクションをドキュメンタリー映像のように表現する手法のこと。本作は低予算の自主製作映画であったにも関わらず、高い評価を得たモキュメンタリー・ホラー映画の金字塔だ。2010年には続編の『パラノーマル・アクティビティ2』と、日本版である『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』が公開された。
二人暮らしをしているカップルが、家の中で起きる奇妙な出来事をビデオカメラで撮影し、記録していくというストーリー。

『パラノーマル・アクティビティ(Paranormal Activity)』のあらすじ・ストーリー

家の中の異変

デイトレーダーのミカと大学生のケイティは、サンディエゴの素敵な家で仲良く暮らしていた。しかし二人には、解決しようのない悩み事があった。夜な夜な家の中で大きな怪音が鳴り響くのだ。ケイティは特に気に病んでいた。現実主義のミカはケイティのために高性能のハンディカメラを買ってきて、それで撮影しながら生活し、寝ている間は寝室にしかけることにする。ケイティは気が進まない様子だったが、合理的な解決を求めるミカはケイティを説得して撮影を開始する。
ケイティがこういった怪現象に悩んでいるのは、ミカと暮らし始めてからではなかった。ケイティが8歳の頃から家の中の怪音は付きまとっており、家が火事になったこともあった。さらに、それはケイティが引っ越してもついてくるのだという。ケイティは撮影でその正体に迫ることで、元凶を刺激してしまうのではないかと恐れていた。
寝室に仕掛けたハンディカメラは、夜中に鳴る大きな異音を記録していた。

役に立たない専門家

撮影を始めてから徐々にエスカレートしていく怪現象に怯えたケイティの希望で、霊の専門家であるフレドリックス教授が家に招かれた。しかし家にやって来た教授は、事情をろくに聞かないうちに「私の手には負えない」と断ってしまう。
教授は霊の専門家であり、霊とはもとは人間だった死者だ。霊ならある程度は人間としてのコミュニケーションが可能だが、ケイティとミカの家に起こっている現象は「悪魔」によるものだという。悪魔は人知を超えた存在で、言葉やそれに近いコミュニケーションは不可能なのだと教授は説明した。
教授は悪魔の専門家だという「エイヴァリーズ博士」の連絡先を残し、「決して相手を刺激するな」と忠告して帰ってしまった。ミカは役に立たなかった専門家に憤りながら、家の中の見えない敵を罵倒し、エイヴァリーズ博士には連絡しないことを決める。

最悪の選択

ある夜、ケイティがベッドから抜け出して庭へと出ていく。カメラはひとり起き出したケイティが眠るミカを何時間も凝視している異様な様子が映っていた。ケイティがベッドにいないことに気付いたミカは庭からケイティを連れ戻したが、翌朝起きたケイティは何も覚えていなかった。怯えたケイティはエイヴァリーズ博士に連絡しようとするが、ミカは反対する。
ミカは悪魔の正体を突き止めるため、ウィジャボードを用いた交信をしようとケイティに持ち掛ける。ケイティは「これ以上相手を刺激しては大変なことになる」と反対するが、ミカは「借りてきた」と言ってウィジャボードを家に持ち込んでしまった。ふたりが大喧嘩をしている間、ハンディカメラはウィジャボードがひとりでに燃え上がる様子を映していた。ミカはウィジャボードに焼き付いたメッセージを興味津々で読み解こうとするが、ケイティはそんな恋人に付き合いきれない。
ミカとケイティは話し合い、寝室の入り口に粉をまいて、寝室にやってくる何者かの正体に迫ろうとする。その夜、ハンディカメラには床に何者かの足跡がついていく様子がはっきりと映っていた。朝、ふたりが足跡を辿ってみると、二階のクローゼットに入口がある屋根裏へと続いていた。中に入ってみると、屋根裏にはケイティの子どもの頃の写真があった。ミカと交際してからこの家で暮らすようになったケイティの子どもの頃の写真が、屋根裏にあるはずがない。さらに、その写真があった場所は寝室の真上だった。
恐怖が頂点に達したケイティはエイヴァリーズ博士を呼ぶことにする。しかし電話は繋がらず、仕方なくフレドリックス教授に連絡した。翌日フレドリックス教授は家を訪れたが、玄関から家をひと目見ただけで逃げ帰ってしまった。家の中では、夜だけでなく昼間にも怪現象が起きるようになっていた。

ダイアンとケイティ

ミカはウィジャボードに残されたメッセージを調べ、60年代に悪魔に取りつかれたダイアンという少女の記録をネットで発見する。ダイアンはケイティと同じように幼い頃から怪現象に悩まされ、悪魔祓いを依頼した結果、悪魔を怒らせてエスカレートさせ、殺されてしまったという。ダイアンと同じ結果を招かないため、ミカは「エイヴァリーズ博士を頼らない方がいい」という結論を出す。
夜、ケイティがベッドから見えない何かによって引きずり出された。ケイティは悲鳴を上げながら床を引きずられていき、カメラの撮影範囲から姿を消す。ミカはすぐに後を追いかけると、ケイティは家の中にいたが、体に大きな噛み跡がついていた。
これ以上家にいては危険だと判断したミカは、ケイティを連れてホテルへ避難することを決める。昼間、ミカはひとりで準備をしていたが、ケイティが血まみれの十字架を握って倒れているところを発見する。ミカはケイティの持っていた十字架を暖炉で燃やした。ミカはケイティを連れ出そうとするが、昨晩までの怯えた様子から一転して、ケイティは「ここを出たくない」「何も心配ない」と言い張る。取り付く島もない様子にミカは折れ、避難をやめて家で寝ることになる。
夜、いつかのようにふらふらと起き上がったケイティは、ひとりで一階へと降りていく。すると、助けを求める叫び声が家に響き渡った。飛び起きたミカはケイティを追いかけて1階へ駆け下りていく。寝室のカメラは暫く争うような声を記録していたが、ふと静かになる。すると階段の方から凄まじい勢いでミカの体が吹き飛ばされてきて、カメラに激突する。カメラが最後に収めたものは、事切れたミカと、カメラを破壊する血塗れのケイティの姿だった。
以上が、デイトレーダーの青年・ミカの遺体が発見され、その恋人のケイティが行方不明になった事件の記録だ。

『パラノーマル・アクティビティ(Paranormal Activity)』の登場人物・キャラクター

ケイティ(演:ケイティー・フェザーストン)

恋人のミカと暮らしている女子大生。子どもの頃から身の回りで起こる奇妙な出来事に悩まされており、ミカと暮らすようになってからもそれは続いていた。

ミカ(演:ミカ・スロート)

ケイティの恋人で、デイトレーダーをしている青年。家の中で起きる怪奇現象を記録するため、高性能のハンディカメラを買ってきたところから物語が始まる。

フレドリックス教授(演:マーク・フレドリックス)

怪奇現象に悩むケイティの希望で自宅に招かれた霊現象の専門家。家を見ただけで、「自分の専門外だから力になれない」と言い、悪魔の専門家を呼ぶことを勧める。

ダイアン(演:アシュリー・パーマー)

ミカがネットでみつけた、60年代に悪魔に取りつかれた少女。悪魔祓いに頼った結果、怪奇現象の悪化を招いて死亡した。

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@shuichi

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