ネプチューン(ONE PIECE)の徹底解説・考察まとめ
ネプチューンとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、魚人島・リュウグウ王国を治めているシーラカンスの人魚である。穏やかで陽気な人柄だが、優れた武術の使い手であり、「海の大騎士」の異名を持つ。魚人島の荒くれ者が集う魚人街出身のホーディ・ジョーンズ一派の国家転覆計画によって処刑されかけるが、「麦わらの一味」によって救われた。事件解決後、ニコ・ロビンに魚人島に伝わる「歴史の本文」に関する情報と、娘のしらほしの正体が「古代兵器ポセイドン」だと明かした。
ネプチューンの概要
ネプチューンとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、魚人島・リュウグウ王国をおさめているシーラカンスの人魚である。加齢の影響もあってぎっくり腰を患っているが、戦闘能力は非常に高く「海神ネプチューン」「海の大騎士」などの異名を持つ。
娘のしらほし姫を溺愛しており、彼女のペットであるメガロを助けた礼として「麦わらの一味」を城に招待しようと、息子フカボシ・リュウボシ・マンボシたちを使いに出した。しかし「麦わらの一味」が入国の際にトラブルを起こしており、「捕らえられる」と勘違いしたため逃げられてしまう。
その後ネプチューン直々に参上して彼らを招いたが、占いの的中率100パーセントのマダム・シャーリーの予知によって「麦わら帽子を被った男に魚人島が滅ぼされる」という未来を聞き、彼らを捕えようとする。
しかし先に城に来ていたゾロや「一味」に反撃され、逆に捕縛されてしまった。
その後国家転覆をはかったホーディ一味に襲撃され、巻き込んでしまった「麦わらの一味」を逃がすも、ホーディによって処刑されることとなった。寸前のところを「麦わらの一味」によって救出される。その後巨大船「ノア」による魚人島かい滅の危機から救ってもらい、一味に心からの感謝を伝えた。
「世界会議編」では娘のしらほしを狙われて天竜人に手を出しかけるも、オトヒメが救った天竜人「ドンキホーテ・ミョスガルド」によって寸前で思いとどまることができた。
ネプチューンのプロフィール・人物像
異名:海神ネプチューン、海の大騎士
年齢:70歳
身長:1220センチメートル
肩書き:リュウグウ王国国王
種族:シーラカンスの人魚
能力:人魚柔術(マーマンコンバット)
出身地:偉大なる航路 魚人島 リュウグウ王国
誕生日:7月3日
血液型:X型
好物:海藻サラダ
CV:稲葉実
筋肉質で、オレンジ色の豊かな髪をなびかせている。三又槍を武器として扱うほか、人魚柔術(マーマンコンバット)という体術も身につけている。「じゃもん」という特徴的な口癖がある。
通常は穏やかで陽気な性格だが、人間に対する不信感も抱いており、オトヒメ王妃が人間によって殺された(真犯人はホーディだった)際には「怒りが静まるまでだれも近寄るな」と命令している。
事件解決後ロビンから「ここなら二人きりになれると思って」と呼び出された際には、「死んだとはいえワシにはオトヒメという愛する妻が…」と動揺を見せるなど、妻に対する愛情は深い。しらほしの正体が「古代兵器ポセイドン」だという事情もあり、彼女の事を溺愛している。
事件後ホーディ一味がE・S摂取の影響で老化してしまった際には、「こうなると不憫。刑はまた改めて考え直すとしよう」と保留にした。またホーディに加担していた者たちは「服役」という意味合いで魚人島で働かせることを決意し、多大なる悲劇を生んだ魚人街を完全に封鎖することを決めている。潔さと決断力の高さが感じられる名君である。
ネプチューンの能力
人魚柔術(マーマンコンバット)
基本的には魚人が使用する「魚人柔術」と同義で、水の形を自在に操り、主に攻撃手段として用いる。ネプチューンのほか、息子であるフカボシも人魚柔術を使用していた。
くじらとの会話
人魚族は特有の能力として魚や水生生物と会話することができる。ネプチューンは島で唯一くじらと会話することが可能であり、ペットとしてくじらのホエを連れている。
なお基本的に魚人は魚と会話することはないようで、インペルダウンからの脱出時ジンベエザメの群れを呼び寄せてジンベエが脱獄者たちの窮地を救った際、クロコダイルから珍しがられていた。
ネプチューンの来歴・活躍
ホーディの国家転覆計画
魚人島・リュウグウ王国をおさめているネプチューンは、娘の大切なペットであるサメのメガロを麦わらの一味が助けたと聞き、お礼のため王宮に招こうとフカボシ・リュウボシ・マンボシの3人の王子たちを使いに出した。しかし麦わらの一味は入国の際にトラブルを起こしてバラバラになっており、「不法入国で捕まる」と勘違いした一味から逃げられてしまうのだった。
その後ネプチューンは愛鯨のホエと共に自ら一味のメンバーを探しに行く。人魚・ケイミーの友人パッパグのショップ前でルフィ・ナミ・ウソップ・ブルックを発見すると、ケイミーも連れて王宮へと戻った。
ネプチューンは右大臣と左大臣に「勝手に出歩くな」と叱られるも、彼らから「麦わらの一味」に関する様々な悪い噂話を聞かされる。入り江の人魚誘拐や、マダムシャーリーの「麦わらの帽子の男によって魚人島が滅ぼされる」という予言であった。
ネプチューンは「未来予知などで人を捕らえて良いものか」と悩むも、とりあえず捕縛しておくことを決める。しかし船長のルフィはご馳走の匂いに惹かれて勝手に甲殻棟の方に行ってしまった為姿が見えず、捕らえようとした麦わらの一味には、先に牢に閉じ込めておいたはずのゾロが脱出してきたこともあり逆に捕らえられてしまった。
その時何かが衝突するような音が響き渡り、確認するとそれは甲殻棟に突き刺さっている人間たちだった。甲殻棟には「バンダー・デッケン九世」という海賊に狙われている娘しらほし姫がおり、ネプチューンは麦わらの一味に娘の安全を確認してきてほしいと依頼する。しかしちょうどその頃甲殻棟に忍び込んでいたルフィはしらほしに食事をご馳走になっており、お礼として「海の森」まで連れて行く約束をしていた。
メガロの口の中にしらほしを隠して甲殻棟を抜け出したルフィを目撃し、ネプチューン王は激しい怒りを見せつける。しかし突如ホーディ・ジョーンズの一派が王宮に乗り込んできた。
劇薬であるE・S(エネルギー・ステロイド)の影響で圧倒的な力を見せつけるホーディに対し、ネプチューンは麦わらの一味を逃がすという判断をするも、隙を見て逃げ出したケイミーとナミ以外のメンバーが捕まってしまう。ネプチューンと三人の王子たちはギョンコルド広場に捕らえられ、処刑されてしまう事となった。
王妃・オトヒメを失った過去
ネプチューンはかつて、愛するオトヒメ王妃を人間による攻撃で亡くしていたという過去があった。オトヒメは生まれつき強力な見分色の覇気を持っており、「心に響く距離」で会話する為王族でありながら街を歩いていた。非常に体が弱いながらも、強盗を働いた人物を更生させるために骨折しながらも平手打ちを繰り出すなど、破天荒ながら慈愛に満ちた女性だったのである。
彼女は「人間との共生」を目指して署名活動などを行っていたが、ネプチューンは「自分はかつて戦士として侵略してきた人間を何人も手にかけている。彼女の理想はよくわかっているが、自分はそれを手伝う立場にはない」としてただ見守ることを選ぶ。
辛い出来事に時折り挫けながらもひたむきに署名を集めていたある日、天竜人の乗った船が難破して魚人島に流れ着いた。横暴な天竜人に怒りを覚える人々は天竜人を殺そうと銃を向けるが、オトヒメは身を挺して彼を庇い、介抱する様指示した。そして傷が癒えた後、「自分が地上まで送っていく」ことを宣言する。ネプチューンは猛反対するが、「身体の弱い自分が行って帰ってこれることにこそ意味がある」と説き伏せてマリージョアへ向かった。
数日後「オトヒメ王妃の考えに賛同する」という署名の入った紙を持って、オトヒメは帰還する。彼女の勇気ある行動をきっかけに再び順調に署名が集まり始めた。
しかしある日の活動中署名箱に火が放たれて騒然とする中、オトヒメは銃撃され倒れてしまった。怒りに燃えるネプチューンや三人の王子たちの傍ら、末娘のしらほしはパニックを起こしかける。しらほしは無自覚に海王類を呼んでしまうという能力を持っており、オトヒメは死の間際「犯人がどこの誰でも恨まないで。しらほしを護ってあげてね」と伝えて笑顔を見せ生涯を終えた。
そんな中ホーディ・ジョーンズは一人の人間をつるし上げ、「人間がオトヒメ王妃を殺した」と叫び声をあげ、魚人たちに人間に対する深い恨みを植え付けるのだった。
ネプチューンは「我が妻を殺した者を…!!!なぜブチ殺してはならんのか!!!わしには到底わからんのじゃもん!!!!」と叫び、自分の殺意が収まるまで決して近づくなと厳命した。
麦わらの一味の戦いとしらほしの正体
処刑される寸前、ジンベエとしらほしが罠にかかってギョンコルド広場に飛び込んでくる。ホーディはしらほしに「自分がオトヒメを殺した犯人だ」と名乗り上げると、しらほしから「知ってました」と返されて周囲が騒然となった。ホーディの凶行をすべて見ていたメガロによって真相はしらほしへと伝えられていたが、死にゆく母との「恨まないで」という約束を10年しらほしは守り抜いていたのである。
そんな彼女をあざ笑い、ホーディがネプチューンを始末しようとした刹那、メガロの口からルフィが飛び出してきてネプチューンを救う。ジンベエの作戦によって広場に侵入していた麦わらの一味によって、人質は全員解放されたのだった。
ホーディ一派の幹部とそれぞれ一騎打ちを行う麦わらの一味。ホーディもしらほしやフカボシのサポートによって無事倒される。しかししらほしを狙って投げられた「巨大船」ノアが魚人島を押しつぶそうとしていた。ネプチューンは「ノアには大切な役割がある。傷つけることも壊すことも許されない」と言うも、ルフィは魚人島を護るためにノアを殴り続ける。すんでのところでノアはしらほしが呼んだ海王類によって止められ、全壊を免れた。
一方ルフィは激しい戦いの末に大量出血してしまい、命の危機にさらされる。「魚人島の英雄」フィッシャータイガーが流血戦の末に人間の血液を拒んだことで死んだという経緯があったため、島には「人間に血液を分かつことを禁ず」という法律があり、誰も血液を提供しようとしなかった。
そこへジンベエが名乗りを上げ、ルフィは救われる。大臣はジンベエを咎めたが、ネプチューンはそれを遮り「古い法もまた”呪い”」として輸血を認めた。
その後改めて一味を王宮に招き盛大なもてなしをする中、ネプチューンは「歴史の本文」のことを尋ねるロビンに対してリュウグウ王国に伝わる話を聞かせ、しらほしの正体が「古代兵器ポセイドン」だと明かした。
世界会議(レヴェリー)への参加と想定外の再会
やがて「世界会議(レヴェリー)」開催の日がやって来ると、ネプチューン他王子・王女たちは、モンキー・D・ガープの護衛でマリージョアへとやって来る。社交に慣れていないしらほしだったが、ルフィによって国を救われたレベッカやビビのおかげで楽しく過ごしていた。
しかししらほしを奴隷にしようとしたチャルロス聖が現れ、ネプチューンは「こやつらを叩きのめして魚人島へ帰る」と、人間との交流を完全に諦めることを決意した。その刹那オトヒメ王妃に諭されて「ニンゲン」にしてっ貰ったという「ドンキホーテ・ミョスガルド」がチャルロスを殴って止め、ネプチューンは住んでのところで思いとどまることができた。
無事「世界会議」を終えて海底に戻ってきた一行だったが、ネプチューンはガープから「とある事件」について聞かされるのだった。
ネプチューンの関連人物・キャラクター
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海賊漫画『ONE PIECE』(ワンピース)には、悪魔の実(あくまのみ)という特殊な果実が登場する。食べれば海に嫌われカナヅチになってしまうが、その代わり人智を超えた能力を手に入れることが可能。主人公のモンキー・D・ルフィの他、作中にはたくさんの悪魔の実の能力者が登場する。悪魔の実は食べるだけで人間離れした力を与えてくれるが、”覚醒(かくせい)”段階に至るとさらなる力を得ることが可能。ただし、誰しもが発現できるわけではなく、作中の悪魔の実の覚醒者は漏れなく、世界に名を轟かせる強者である。
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ONE PIECE(ワンピース)に登場する物語・作中作・劇中劇まとめ
少年漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の中で、物語・作中作・劇中劇が度々登場する。北の海(ノースブルー)で知名度の高い「うそつきノーランド」や、世界的に有名な絵物語「海の戦士ソラ」などがそうだ。史実に基づいて描かれており、子供への教訓として親が子供に読み聞かせれたりする。ただ「海の戦士ソラ」については、海軍の英雄達の実話を基に作られているため、海軍が正しくて強いという印象を子供に植え付けるための「洗脳教材」であると考える者もいる。
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目次 - Contents
- ネプチューンの概要
- ネプチューンのプロフィール・人物像
- ネプチューンの能力
- 人魚柔術(マーマンコンバット)
- くじらとの会話
- ネプチューンの来歴・活躍
- ホーディの国家転覆計画
- 王妃・オトヒメを失った過去
- 麦わらの一味の戦いとしらほしの正体
- 世界会議(レヴェリー)への参加と想定外の再会
- ネプチューンの関連人物・キャラクター
- オトヒメ
- フカボシ
- リュウボシ
- マンボシ
- しらほし
- フィッシャー・タイガー
- ジンベエ
- ホーディ・ジョーンズ
- ゴール・D・ロジャー
- エドワード・ニューゲート/白ひげ
- ネプチューンの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「我が妻を殺した者を…!!!なぜブチ殺してはならんのか!!!わしには到底わからんのじゃもん!!!!」
- 「ええんじゃ!!何が悪い!?古い法律もまた…”呪い”じゃもん……」
- ネプチューンの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 死後もオトヒメを愛し続けるネプチューン