リブラブ(livelove)のネタバレ解説・考察まとめ

『リブラブ(livelove)』とは、小田ゆうあによる漫画で「ユーレイ女子」と「仲良し主婦3人組」の友情物語。『office YOU(月刊オフィスユー)』にて連載された。生きることが嫌になり、自ら命を絶った主人公・水上素直はなぜかユーレイとなって、職場仲間だった3人の主婦の前に現れる。お互いに戸惑いながらも、4人の不思議な交友関係が始まった。初めて友達ができた素直は、3人と触れ合うことで「人のためになりたい」という、本来なりたかった自分へと成長していく。生きることの素晴らしさを描いた作品である。

伊佐子のパート仲間。浪人生の息子がいるが、成績不振のため荒れ気味で、接し方に悩んでいる。気遣って飲み会に誘ってくれる伊佐子のことを慕っている。
先に素直の姿が見えるようになった伊佐子と実代の言葉を信じられず、最初はからかわれていると思っていた。その後、2人と同じように認識できるようになったことで、素直との交流が始まった。息子が目指している大学が素直の母校だったことから、力を貸してほしいと頼む。
職場ではゴルフ場の常連客・姉小路に可愛がられていたが、突然亡くなってしまったことにショックを受け、仕事を辞めようとしていた。だが、素直のおかげで姉小路からの伝言を聞くことができ、再び前向きになれた。

円山実代(まるやまみよ)

伊佐子のパート仲間。不妊に悩んでいるが、前向きに治療を続けている。素直の日記を伊佐子と一緒に読み、その時に伊佐子に触れられたことで、素直の姿が見えるようになった。
以前は周囲に馴染もうとしない素直のことを良く思っていなかったが、幽霊となった彼女と交流するうちに親しくなっていく。
のちに妊娠し、外出先で倒れてしまうという危機に見舞われるが、機転をきかせた素直によって助けられ、お腹の赤ちゃんも無事だった。

素直の周辺人物

窪田道孝(くぼたみちたか)

素直が以前勤めていた職場の同僚男性。ルックスが良いだけでなく、仕事もできるため女性社員から人気がある。
素直も好意を寄せており、親しくなろうと努力していた。だがその行動が他の女性たちの反感を買い、嫌がらせを受けるきっかけとなってしまった。素直の死後も陰口を言う女性たちに、やめるよう注意するなど筋の通った人物である。応えることはできなかったが、素直の好意にも気づいていた。

皆川えり(みながわえり)

素直が以前勤めていた、外食委託チェーンの本社で働く女性。窪田に好意を持っている。彼に近づこうとする素直を良く思っておらず、仕事のミスを押し付けるなど、嫌がらせをしていた。それが原因で左遷されたことから、素直が強い恨みを持っている相手である。

相島弾(あいしまだん)

人気音楽グループ「リブラブ」のボーカルで、素直の憧れの存在でもある。バンドとして成功したが、音楽に対する理想と現実に悩んでいる。
伊佐子に触れられたことによって、見えるようになった素直と言葉を交わすが、最初は彼女を普通の人間だと思っていた。のちに幽霊であることを知り、素直の存在を認識するためには、伊佐子に定期的に触れてもらう必要があることがわかる。
初対面では、思ったことをずけずけ言う素直に対して腹を立てていたが、次第に彼女のことを意識するようになった。スクープを狙う記者の存在を教えられたり、何度も危機を救われる。

藤枝マリカ(ふじえだまりか)

人気モデル。バンド「リブラブ」のボーカル・相島弾と付き合っている。人気者同士の交際であるため、週刊誌の記者に密会をスクープされそうになったこともある。弾への想いが強く、仕事よりも彼を優先する傾向があるため、スタッフを困らせることも多い。

石黒(いしぐろ)

人気バンド「リブラブ」のマネージャー。少し抜けているところもあるが、バンドや弾のために、真面目に仕事をこなしている。素直と関わるようになってからの弾の様子を不思議に感じていたが、なかなか幽霊の存在を信じることができずにいた。伊佐子と会い、触れられたことによって素直の存在を目の当たりにし、ようやく状況を受け入れる。

伊佐子の家族

大河内慎悟(おおこうちしんご)

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