ヴァイオレット・エヴァーガーデンの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは、暁佳奈による小説で、アニメ化もされているファンタジー作品である。戦時中、武器として生きてきた少女ヴァイオレット。ヴァイオレットは、慕っていた少佐ギルベルトから、別れ際に言われた「愛してる」の意味が理解出来ずにいた。戦後、ヴァイオレットは、手紙を代筆する仕事に出会い、「愛してる」の意味を知っていく。手紙の依頼主が抱える胸の内や、それに向き合った代筆屋たちの言葉は、多くの読者を感動させた。今回は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の名言や名セリフを紹介する。

「ヴァイオレット、あなたが、良きドールになりますように」

ローダンセによってヴァイオレットに贈られた、卒業の証であるブローチ。

自動手記人形育成学校を卒業出来なかったヴァイオレット。クラスメイトのルクリアが抱える兄スペンサーへの想いを聞いたヴァイオレットは、スペンサーへ手紙を書こうと、ルクリアに提案する。ルクリアは、兄に気持ちを伝えようとすると上手く言えないのだ、と手紙を書いてもらうことを断ったが、ヴァイオレットはルクリアの話の中から、言いたいことを汲み取って、代筆をした。ヴァイオレットの手紙は、ルクリアの気持ちをスペンサーに届けるものとなった。ルクリアは、その手紙を育成学校の先生であるローダンセに見せ、ヴァイオレットも育成学校を卒業出来ることになった。ローダンセは、卒業の証であるブローチをヴァイオレットに付け、「ヴァイオレット、あなたが、良きドールになりますように」と言う。スペンサーへの手紙を見たローダンセが、ヴァイオレットを一流のドールであると認めた名場面、そして名セリフである。また、学校で浮いていたヴァイオレットを優しくフォローし、卒業を一緒に喜んでくれたルクリアの健気な可愛らしさが、ファンにはたまらないシーンになっている。

シャルロッテ・エーベルフレイヤ・ドロッセルの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「何なの、お前は!今までどんなふうに生きてきたのよ!会話が上手く成り立たないじゃない!私より、お前の今後の方が心配よ!」

ヴァイオレットに怒るシャルロッテ。

戦争が終わったことを周辺諸国に告げるため、敵対していたドロッセルとフリューゲルの皇族が婚姻を結ぶ。婚姻に伴い、お互いの恋文をドールが代筆し、公開する習わしがあった。ヴァイオレットは、ドロッセル王国の姫シャルロッテ・エーベルフレイヤ・ドロッセルの恋文を代筆する。格調高い屋敷で、白椿に囲まれたシャルロッテは、14歳の年齢相応の少女だった。シャルロッテは、年が近いヴァイオレットに、結婚相手であるダミアン・バルデュール・フリューゲルについて、年が10個離れていても恋愛対象になるか、愛がなくても結婚出来るか、と意見を求める。ヴァイオレットは、どの問いに対しても、自分の意見ではなく、事実だけを淡々と述べた。そんなヴァイオレットにシャルロッテは、「何なの、お前は!今までどんなふうに生きてきたのよ!会話が上手く成り立たないじゃない!私より、お前の今後の方が心配よ!」と怒る。結婚に不安を抱えた状況にあるシャルロッテに、ここまで言わせるヴァイオレットの振る舞いは、視聴者の笑いを誘う名場面だ。そして、姫であるシャルロッテが、年齢相応に感情を表す愛らしい名セリフになっている。

「私が1度だけお会いしたダミアン様は、あんな言葉を使う方ではないの」

ダミアンの印象を語るシャルロッテ(右)とそれを聞くヴァイオレット(左)。

ドロッセル王国のシャルロッテ姫とフリューゲル王国のダミアン皇子が婚姻を結ぶ。2人の恋文は、ドールが代筆し、世界に公開されている。シャルロッテとダミアンの手紙のやり取りは、滞りなく進んでいた。シャルロッテの代筆を担当するヴァイオレットは、シャルロッテに次の手紙の内容を相談すると、どうでもよくなった、と返される。ヴァイオレットは、ダミアンからの返事に満足していないのかと聞くと、シャルロッテはダミアンへの想いを、「私が1度だけお会いしたダミアン様は、あんな言葉を使う方ではないの」と話し始める。シャルロッテは、10歳になる誕生日の宴の時、1度だけダミアンと会っていた。王族は、10歳になれば結婚の対象となり、シャルロッテの誕生会では、会う人全てが見合いの相手だった。自分の気持ちを蔑ろにされていると感じ、庭園で1人で泣いていたシャルロッテに話しかけてきたのが、ダミアンだ。ダミアンは、飾らずにありのままで、シャルロッテに接してくれ、シャルロッテにとっては、それがとても嬉しかったのだ。だからこそ、シャルロッテは飾らないダミアンの言葉が聞きたかった。シャルロッテが抱くダミアンへの恋心が明かされる甘酸っぱい名場面だ。

「本当に嫌なのは、他の誰でもなく、お前と離れることなのよ、アルベルタ」

婚約を前に、アルベルタと離れることが不安なシャルロッテ。

フリューゲル王国のダミアン皇子のもとに嫁ぐことが決まったドロッセル王国のシャルロッテ姫。白いドレスに身を包んだシャルロッテに、ドロッセルの宮廷に仕えるアルベルタは、「お綺麗です」と声を掛ける。アルベルタは、シャルロッテを母親のお腹から取り上げた時から、シャルロッテの世話をしていた。アルベルタは、気が強く泣き虫なシャルロッテを、厳しく見守ってきたのだ。アルベルタに、不安はないか、と聞かれたシャルロッテは、まだ不安だと答える。そして「本当に嫌なのは、他の誰でもなく、お前と離れることなのよ、アルベルタ」と続けた。言い合うことも多かったシャルロッテとアルベルタの家族のような関係性が伝わり、視聴者の涙を誘う名セリフである。2人が涙をこらえる表情にも注目の名場面だ。

ダミアン・バルドゥール・フリューゲルの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「宴で見た時、何て小生意気な子どもだと思った。こうして泣いていて、安心したよ。あんな誕生会最悪だ。俺ですら逃げ出してきたんだ。当の本人なら泣きたくもなるさ」

ドロッセル宮廷の庭園で、シャルロッテに話しかけるダミアン。

ドロッセル宮廷で行われたシャルロッテが10歳になる誕生日の宴の日。退屈な宴を抜け出してきたダミアンは、庭園で1人で泣いているシャルロッテを見つけて、声を掛ける。シャルロッテの結婚相手探しのような宴は、とても誕生日を祝っているようではなかった。ダミアンは、媚を売るわけでも、下手に出るわけでもなく、「宴で見た時、何て小生意気な子どもだと思った。こうして泣いていて、安心したよ。あんな誕生会最悪だ。俺ですら逃げ出してきたんだ。当の本人なら泣きたくもなるさ」と、シャルロッテに話しかける。ありのまま気さくに話しかけてくれたことが、シャルロッテにとっては、とても嬉しかった。シャルロッテがダミアンに恋するきっかけとなる名セリフだ。

「俺の未来の花嫁は、賢くて気が強くて、面白い人らしい。良い妃になる。結婚しよう、シャルロッテ。結婚してくれないか」

シャルロッテにプロポーズをするダミアン。

シャルロッテとダミアンの公開恋文は、本当の言葉が聞きたいというシャルロッテの要望により、直筆で行われていた。お互いのありのままを知った2人。ダミアンはシャルロッテを、初めて会った庭園に誘った。4年ぶりの再会を果たした2人。ダミアンはシャルロッテに「俺の未来の花嫁は、賢くて気が強くて、面白い人らしい。良い妃になる。結婚しよう、シャルロッテ。結婚してくれないか」と、プロポーズをする。シャルロッテの密かな片想いが実った名セリフだ。

アルベルタの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「幸せにおなりなさい。シャルロッテ姫」

シャルロッテの髪に白椿を添えるアルベルタ。

ドロッセル王国のシャルロッテ姫が、フリューゲル王国のダミアン皇子のもとへ嫁ぎに出る日。生まれた時からシャルロッテの世話をしていたアルベルタは、泣き虫な少女であるシャルロッテに、不安はないか、と問う。シャルロッテからは、アルベルタと離れるのが一番嫌で、今にも泣きたいのだ、と返ってきた。アルベルタは、涙をこらえ、シャルロッテの髪に、シャルロッテを象徴する白椿の花を添える。そしてアルベルタはシャルロッテに、「幸せにおなりなさい。シャルロッテ姫」と言った。アルベルタの深い愛情が込められた名セリフである。

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