天使とアクト!!(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『天使とアクト!!』とは、ひらかわあやが『週刊少年サンデー』で連載していた職業漫画で、声優に焦点を当てた作品である。2015年から2018年まで連載された。
頭脳明晰、スポーツ万能、そしてイケメンという非の打ち所のないハイスペックな高校生・凰生為人(いくるみ あくと)。男性だが女声であることを武器に、アクトが声優として躍進していく姿を描いた物語である。声優という職業をコミカルだが詳細に描きつつも、アクト達・声優の卵が、声優としても人間としても、成長していく姿を描いたヒューマン漫画でもある。

伴田「リーダーってのは、自分に従わせるだけじゃなく、相手を信じてやることも大切だ。それができたら、おめー自身も今よりもっと成長できる。」

アクトの初主演作品である、『シュガー戦隊』シリーズで問題児ばかりの共演者をどうやってまとめれば良いのかアクトが迷っていたときに伴田が言った言葉が「リーダーってのは、自分に従わせるだけじゃなく、相手を信じてやることも大切だ。それができたら、おめー自身も今よりもっと成長できる。」である。この言葉をきっかけに今まで人の上に立ち、従わせようとしてきていたアクトが初めて相手を信頼することを覚えた。アクトにとっても分岐点となった場面だった。

はなえ「『負けると思えば負け勝つと思えば勝つ』最初から逃げ出すなんて、自分で自分に負けていますよ。」

文化祭で全くやったことのないジュリエットという役を演じることになり、バカバカしいと思って断ろうと考えていたアクトに対して、アクトの家政婦であったはなえが言った言葉が「『負けると思えば負け勝つと思えば勝つ』最初から逃げ出すなんて、自分で自分に負けていますよ。」である。有名な豊臣秀吉の言葉を引用しつつ、アクトを鼓舞する的確な言葉と言える。この言葉がなければ、今のアクトの声優としての活動はなかったと言える。

春坂なり「そこに正解の答えはないが、それでも自分だけの役を導き出す。この課題と向き合い続けていくのが、「声優」という仕事だ。」

声優養成所での一大イベントである強化合宿最終日に春坂なりが生徒に述べた言葉が「そこに正解の答えはないが、それでも自分だけの役を導き出す。この課題と向き合い続けていくのが、「声優」という仕事だ。」である。声優という仕事を作者なりに的確に捉えた言葉だといえる。

『天使とアクト!!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

声優・俳優の養成所「青二塾」が取材協力

七星プロの養成所に入学しているとはいえ、そのまま事務所に所属できる人数は限りなく少ない。

青二塾は青二プロダクションの附属の養成所で、声優養成所の中でも厳しい教育が行われていることでも有名である。アクトたちの養成所での生活は青二塾への取材をもとに描かれている。

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