天使とアクト!!(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『天使とアクト!!』とは、ひらかわあやが『週刊少年サンデー』で連載していた職業漫画で、声優に焦点を当てた作品である。2015年から2018年まで連載された。
頭脳明晰、スポーツ万能、そしてイケメンという非の打ち所のないハイスペックな高校生・凰生為人(いくるみ あくと)。男性だが女声であることを武器に、アクトが声優として躍進していく姿を描いた物語である。声優という職業をコミカルだが詳細に描きつつも、アクト達・声優の卵が、声優としても人間としても、成長していく姿を描いたヒューマン漫画でもある。
なりの紹介をきっかけに、住み込みで働くことになったアクトのバイト先。アクトと、ママさんや子どもたちとの関係は良い方である。アクトが声優業界から干された際にも働かせ続けてくれた。
ムサシノカラス
漫画家の田尻ケンイチが手掛けた、累計発行部数100万部を達成した大人気マンガ。この作品をきっかけにしてアクトの事務所所属が決まった。
MA:z(メイズ)
同人ゲーム作家・りゅーが手掛けた大人気アドベンチャーゲーム。日本中に多くのファンがいて、『ムサシノカラス』作者の田尻ケンイチもこのシリーズのファンである。
仕事がなかったアクトにとっての一番最初の仕事でもあり、事務所所属のきっかけを作った作品でもある。
スイーツ戦隊シュガーガール
声優の登竜門とされる戦隊ヒーローシリーズ作品の1つ。元々人気声優・総世鳳也が主役を演じることになっていたが、力を認めさせたアクトが最終的に主演の座を勝ち取った。アクトにとっては初の主演作品である。
『天使とアクト!!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
アクト「キサマらの活躍する声、どこにいたって聴いてやる。仲間ってのは、どこにいたって仲間だろ。」
春坂との交際が週刊誌によって明らかになった後、バッシングから春坂を守るために声優をやめたアクト。そんなアクトを連れ戻しにやってきた声優仲間に向けて言った言葉が「キサマらの活躍する声、どこにいたって聴いてやる。仲間ってのは、どこにいたって仲間だろ。」だった。今まで、友達というものの定義すらわからず、全く人のことを信用しなかったアクトが初めて仲間という言葉を使った場面でもある。口は相変わらず悪いが、アクトが声優という仕事を通して、人間として成長したことが分かる言葉である。
伴田「自分を疑うなよ。得意なモン見つかったら、それを極めてきゃいーんだ。」
七プロのマネージャー四乃宮が今まで隠してきた悩みを打ち明けたときに、伴田が伝えた言葉が「自分を疑うなよ。得意なモン見つかったら、それを極めてきゃいーんだ。」である。四乃宮の悩みは「今までのマネージャとしての采配は正しかったのか」ということだった。それを伴田はこの言葉を通して、人それぞれ得意な形があり、わざわざ自分のやり方に寄せる必要はない、自分らしくすればいいと助言したのである。この言葉で四乃宮は、自分のやり方を貫くことを決意した。
アクトの父「凰生家の人間なら、何も捨てるな!大切なものは、全部守り抜け!!」
アクトが声優業界から追放され、行く宛もなく託児所にいた頃、突如やってきたアクトの父から言われた言葉が「凰生家の人間なら、何も捨てるな!大切なものは、全部守り抜け!!」である。アクトが情熱を持って声優という職業に向き合っていたことを知っていたし、それを捨ててまで守りたいものがあったことを理解しつつも、我が息子ならできると信じていた親だからこそ言える言葉。
アクト「役ではなんにだってなれるくせに、自分が本当になりたいものにはなってないじゃないか。カス共の無責任な期待なんて便所にでも捨てろ。自由になりたきゃ、一歩ふみ出せばいいだけの話だ。」
春坂なりと初めて会ったときにアクトが言った言葉。当時の春坂はまだ小学生で他人の期待に答えるためだけに芝居をしていた。そんな春坂の生き方を窮屈に思ったアクトが投げかけた言葉が「役ではなんにだってなれるくせに、自分が本当になりたいものにはなってないじゃないか。カス共の無責任な期待なんて便所にでも捨てろ。自由になりたきゃ、一歩ふみ出せばいいだけの話だ。」である。この言葉をきっかけに春坂は吹っ切れ、今の天才声優の座に登りつめたのだった。アクトは忘れていたが、春坂にとってはとても大事な言葉だったという。
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目次 - Contents
- 『天使とアクト!!』の概要
- 『天使とアクト!!』のあらすじ・ストーリー
- 声優養成所入学前編
- 声優養成所時代編
- 声優時代編
- 引退からの復活編
- 『天使とアクト!!』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 凰生為人(いくるみ アクト)
- 春坂なり(はるさか なり)
- 七星プロダクション声優
- 天央翔(あまひさ しょう)
- 鳥羽嵐士(とば あらし)
- 霞ヶ谷翠(かまがや すい)
- 六積ハルカ(むつみ ハルカ)
- 二麗ユウジ(にれ ユウジ)
- 七宝院風子(しっぽういん ふうこ)
- 大黒一力(おおぐろ いちりき)
- 七星プロダクションマネージャー
- 四乃宮海斗(しのみや かいと)
- 伴田歳三(はんだ としみつ)
- 七星プロダクション養成所所属者
- 吉岡よしの(よしおか よしの)
- 轟里良夫(ごうり よしお)
- 兎之塚美咲(とのづか みさき)
- 兵護幸(ひょうご さち)
- M(ミューズ)アカデミー関係者
- 総世鳳也(みなせ たかや)
- 愛泉ヒナノ(あいずみ ヒナノ)
- 牛澤太郎(うしざわ たろう)
- その他の所属声優
- 正親清太郎(おうぎ せいたろう)
- 星月璃子(ほしづき りこ)
- 鷲峰了(わしみね りょう)
- 鶯月鐡(はなみづき てつ)
- 戦隊ガールシリーズ関連人物
- 姉嵜明日葉(あねさき あすは)
- 忍原しきみ(おしはら しきみ)
- 京楽亭豆千代(きょうらくてい まめちよ)
- その他の業界関係者
- 鮫頭真雄(さめがしら まお)
- りゅー
- 田尻ケンイチ(たじり ケンイチ)
- その他の人物
- 為人の父
- はなえ
- ママさん
- 『天使とアクト!!』の用語
- 七星プロダクション(ななほしプロダクション)
- ミューズアカデミー
- 託児所
- ムサシノカラス
- MA:z(メイズ)
- スイーツ戦隊シュガーガール
- 『天使とアクト!!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- アクト「キサマらの活躍する声、どこにいたって聴いてやる。仲間ってのは、どこにいたって仲間だろ。」
- 伴田「自分を疑うなよ。得意なモン見つかったら、それを極めてきゃいーんだ。」
- アクトの父「凰生家の人間なら、何も捨てるな!大切なものは、全部守り抜け!!」
- アクト「役ではなんにだってなれるくせに、自分が本当になりたいものにはなってないじゃないか。カス共の無責任な期待なんて便所にでも捨てろ。自由になりたきゃ、一歩ふみ出せばいいだけの話だ。」
- 伴田「リーダーってのは、自分に従わせるだけじゃなく、相手を信じてやることも大切だ。それができたら、おめー自身も今よりもっと成長できる。」
- はなえ「『負けると思えば負け勝つと思えば勝つ』最初から逃げ出すなんて、自分で自分に負けていますよ。」
- 春坂なり「そこに正解の答えはないが、それでも自分だけの役を導き出す。この課題と向き合い続けていくのが、「声優」という仕事だ。」
- 『天使とアクト!!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 声優・俳優の養成所「青二塾」が取材協力