黒伯爵は星を愛でる(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『黒伯爵は星を愛でる』とは、音久無による吸血鬼を題材としたダークファンタジー漫画。19世紀のロンドンを舞台にした、懸命に頑張る主人公・エスターのシンデレラストーリーは、読者の心を打つ。
母親を亡くし、弟もいなくなってしまったエスターは、突然ヴァレンタイン伯爵・レオンに求婚される。それは、吸血鬼ハンターであるレオンが、ダンピールであるエスターの能力を利用して吸血鬼を狩るためだった。エスターは弟を探すためにレオンに協力し、吸血鬼を狩るために貴族社会で生きることを決意する。

ジニー

ウィンターソン家で働く使用人。客間メイドを務めている。
リチャードがエスターを牢屋に入れた際には、共に牢屋に入れられた。それ以降、エスターにとても好意的に接するようになる。

ローラ

レオンが手配した、エスターの専属教師。マナーや立ち居振る舞いのレッスンを担当。
言動は少々厳しいが、エスターが伯爵夫人として社交の場に出られるよう熱心に指導している。

ノーマン

ウィンターソン家で働く使用人。家政婦を務めている。
怪我をしたレオンの代わりに、クリスマスパーティーの準備をするエスターに協力した。

デュマ

ウィンターソン家で働く使用人。シェフを務めている。
エスターがレオンのためにパンを作りたいと言った時には、エスターにパンの作り方を教えた。しかし、レオンには完璧な料理しか出さないというこだわりを持っているため、エスターが作ったパンはなかなかレオンに食べてもらえない。

エスターの家族

アルジャーノン・メイフィールド

人間のメグと吸血鬼のジェイルの間に生まれたダンピール。エスターの双子の兄。アルと呼ばれている。
冷静で、落ち着いた性格。自分を天才で世界一美しいと豪語している。
メグが亡くなった後、「貴族の養子になるから」と言って家を出た。実際は、クリスと取引をして「エスターに手を出さないこと」「アルに研究できる環境を与えること」を条件に、クリスの養子となった。その後は、黒薔薇城で過ごし、ダンピールが死後吸血鬼化しない方法を研究している。
エスターと同様に、吸血鬼の存在を探知することができる。また、幼い頃から吸血鬼が実在していること、自分の父親が吸血鬼であることを知っていた。探知しているのも幽霊ではなく、吸血鬼だとわかっていたが、エスターには秘密にしている。
妹のエスターをとても大切に思っており、吸血鬼化してエスターが死ぬまで見守り続けることを選ぶ。

メグ・メイフィールド

エスターとアルの母親。半年前に亡くなってしまう。
かつては黒薔薇城でメイドとして働いていた。その時にジェイルと出会い、恋に落ちる。しかし、ジェイルの配下の吸血鬼たちから結婚を反対された。妊娠していることがわかると、子供たちを守るために姿を消す。出産後も一人で子育てをしながら、吸血鬼から逃げ続けていた。
エスターとアルがダンピールであることは本人には教えていない。吸血鬼のことも幽霊だと言い聞かせていた。
行き倒れていたレオンを助けた際には、レオンが持っていた銀製のナイフの紋章から、ウィーンターソン家の者であることを察していた。

ジェイル・プリムローズ

ハイランドの吸血鬼の王。ギルモア侯爵の爵位を持つ貴族で、エスターとアルの父親だ。
数百年も昔から生き続けている吸血鬼。吸血鬼の中でもクリスと同等の立場にある友人。しかし、人間との共存を目指すクリスとは違って、人間を食糧として見ることしかできなかった。
クリスがイングランドの王と協定を結んで以降は、協定に反対する吸血鬼たちと共にハイランドに移り住んだ。そして、ハイランドの吸血鬼の王となる。考えは違ってもクリスとの親交は絶えず、定期的に黒薔薇城を訪れていた。
ある時、黒薔薇城でメグと出会い、恋に落ちる。しかし、配下の吸血鬼たちに結婚を反対され、メグは姿を消してしまった。その後もメグを探し続け、エスターとアルが誕生していたことを知る。メグが亡くなったという知らせを聞くと、生きることを放棄して、血液を摂取しなくなった。メグを守れなかったことを強く後悔している。

黒薔薇城

クリスティアン・V・A・ギルバート

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