レイストーム(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『レイストーム』とは、1996年にアーケードとして稼動を開始したタイトーの2D縦スクロールシューティングゲーム。『レイフォース』、『レイストーム』、『レイクライシス』と続く『レイシリーズ』3部作の2作目だ。後方俯瞰視点が特徴であり、8方向レバーと2ボタンで自機を操作する。
ストーリーは『レイフォース』とは別の並行世界の出来事として描かれており、地球人類が恒星間航行を実現して100年あまりが経過した時代の物語となっている。

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R-GRAY1はプラモデルとフィギュアで立体化されているが、デザインが異なっている。これは当時開発スタッフが個人的趣味で作っていた3Dモデルをポスター宣伝用を探していたスタッフの目に留まり、採用されたために生まれた違いである。

BGMの曲調と評価

前作同様BGMの評価は高く、作曲者もTAMAYOこと河本圭代が引き続き担当している。前作がどちらかと言えばSFを意識した曲調であったのに対し、本作では2面BGM「AQUARIUM」などで本物のイルカの鳴き声を使うなど、幻惑・幻想的なアレンジの加わったハウス調の曲が多い。
設置されたゲームセンターの音量設定にもよるが、特にコイン投入時の画面に流れる荘厳なピアノ曲「ORIGIN」は極めて圧巻で、その衝撃は初めて触れる多くのプレイヤーの度肝を抜いた。
全体のBGMの雰囲気は前作『レイフォース』を踏襲しており、1面BGM「GEOMETRIC CITY」はレイフォースの1面「PENETRATION」を意識した曲調になっている。
ゲーム中ストーリーを意識した曲調の変化も健在で、本作では佳境に入っていくにつれBGMが悲壮さを増していく。それが特に現れているのが7面BGM「SLAUGHTER HOUR」。直訳すると「虐殺の時間」である。他にも荘厳なラスボス戦BGM「INTOLERANCE」、エンディングで流れる切ないピアノソロ曲「CERAMIC HEART」などが人気が高い。

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