妖しのセレス(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『妖しのセレス』とは、渡瀬悠宇によるファンタジー少女漫画。1996年から2000年まで小学館の『少女コミック』にて連載され、2000年にはアニメ化もされた。天女の羽衣伝説を基にした物語であり、「天空お伽草子」というキャッチコピーで親しまれる。女子高生の御景妖は、双子の兄である御景明と16歳の誕生日に本家へと赴く。妖は御景家を滅ぼそうとする天女の、明は御景家の始祖の生まれ変わりであった。力を覚醒させた2人は引き離され、妖は命を狙われる。過酷な運命に放り出された妖は、元の生活を取り戻すべく奔走する。

CV:千葉進歩
妖の双子の兄。妖と一緒に16歳の誕生日にミイラの手を見せられ、ミカギの力を覚醒させる。始祖として御景家に手厚くもてなされるが、セレスに狙われているために部屋から出してもらえずにいた。次第に変化していく自身の心に戸惑いを感じ、心を閉ざしてミカギが主導権を握ってしまう。最後には再び心を取り戻し、暴走するミカギを抑えて共にセレスの呪力を受けて死んでしまう。

始祖(しそ)/ミカギ

CV:三木眞一郎
セレスの夫で御景家の祖先であり、始祖と崇められる。他部族から襲われた時に自身の力の無さを嘆き、セレスから力を分け与えられる。当初は優しい夫であったが次第に力を振りかざすようになり、セレスへの独占欲で羽衣(マナ)を海へと沈めてしまう。羽衣を取り返そうとする我が子さえ殺めてしまい、セレスに殺された。明として蘇った後も、セレスを捕えようと各臣に協力する。

梧家

梧 雄飛(あおぎり ゆうひ)

CV:伊藤健太郎
梧家の三男で男子高校生。実子ではなく使用人との間に出来た子で、実母に捨てられ本家に居場所を失くし義姉の住む分家で暮らす。当初は納涼の命令で妖の護衛をしていたが、一緒に行動する内に妖を好きになる。しかし十夜と結ばれたことを知り諦めるが、変わらず親友として助け続けていた。セレスも純粋な雄飛には心を許している。妖がセレスに変身後、雄飛がキスをすることで元の姿に戻る。

梧 納涼(あおぎり すずみ)

CV:浅野まゆみ
雄飛の義理の姉。天女の血を引いており、少しだけなら念動力を使える。結婚してすぐに、夫とお腹の子を亡くしてしまい自殺しようとしていたが、雄飛に止められる。その時から、夫が守ろうとしていた分家と雄飛を守ることを誓う。御景家に狙われて気を失いかけたが、雄飛やセレスのお陰で事なきを得た。

小田 玖(おだ きゅう)

CV:くじら
梧家の家政婦。藤子不二雄の描いたギャグ漫画に登場するオバケのQ太郎にそっくりな容姿。納涼に代わって妖や雄飛と共に羽衣探しをしている。車の運転は手荒。セスナ機も操縦できるなど謎めいた存在。作中のお笑い担当で、ムードメーカーである。

御景財閥

御景 各臣(みかげ かがみ)

CV:杉田智和
妖の従兄で御景インターナショナルの次期社長。実は御景の親族ではなく、母の連れ子である。自身らの遺伝子を重んじる御景家からのプレッシャーで、各臣を優秀な人材に育てようとするあまり母は精神を病んでしまう。各臣が15歳の時にセレスに変身した先祖の写真を見つけ、完璧な母親像として憧れるようになる。それ以来、完璧な存在の天女による新時代を作り上げようと画策する。

アレクサンダー・O・ハウエル

CV:関智一
各臣の下で働く天才研究者。イギリスのスコットランド生まれの20歳。オペレーターリーダーで、武器開発を担当している。御景インターナショナルアメリカ支社に就職した際に各臣と出会い、天女の研究に興味を持つ。しかし物語後半では、各臣の手荒なやり方に疑問を持ち捕らえられた妖や十夜を助けるようになる。

偉 飛麗(ウェイ フェイリー)

CV:遠近孝一
ミカギである明の直属護衛者であり、世話人・監視役でもある。中国出身の18歳。十夜の後任として配属された。十夜と対峙した際に左目を傷つけられて失明して以来、十夜を殺す機会を伺っている。

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