Metallica(メタリカ)の徹底解説まとめ

Metallica(メタリカ)とは、アメリカ合衆国のヘヴィメタルバンドで、世界的な知名度を持ち、日本でも根強い人気を誇っている。アルバムを出すごとに楽曲の印象が大きく変わり、様々な要素を取り入れた楽曲は、メタル史において大きな影響を与えた。スラッシュメタル四天王の一角としてメタルシーンを牽引してきたMetallicaは、ローリング・ストーン誌の読者が選ぶ「最高のメタルバンドベスト10」において1位を獲得。グラミー賞を始めとした数々の賞を受賞し、ロックの殿堂入りを果たしている。

リフと歌のメロディが頭から離れないほど強烈な個性が感じられる楽曲だ。『St. Anger』を制作中もアルコール依存症に苦しんでいたJames Hetfieldは、ドラッグやアルコールに費やしてきた時間の無駄について歌っている。

『The Unnamed Feeling』

『St. Anger』からリリースされたシングルの中ではスローテンポな曲であるが、重々しいサウンドに仕上げている。歌詞の内容は不安について歌っているが、当時のJames Hetfieldの心境を表現しているかのようである。この曲をリリースした後、Nickelbackのシングル「Throw Yourself Away」では、イントロのリフが似ているため、波紋を呼んだ。

『Some Kind of Monster』

『St. Anger』のシングルの中ではメタル寄りで、グルーブを重視した楽曲である。この曲を聞いたプロデューサーのBob Rockが「Some kind of monster」と表現したため、タイトルに起用することになった。Metallicaのドキュメンタリー映画では、この曲と同タイトルを採用しており、テーマ曲にもなっている。

『The Day That Never Comes』

Metallicaの原点を思わせるようなサウンドに戻っているのは、プロデューサーがBob RockからRick Rubinに代わったことが大きく影響している。Rick Rubinは原点回帰作を作るのが上手いプロデューサーであり、KORNの原点回帰を意識したアルバム『Korn III: Remember Who You Are』のプロデュースも手掛けた。それゆえ、James HetfieldはMTVのインタビューで、昔の楽曲を思い起こすのにRick Rubinが一役買ってくれたとも話している。

『All Nightmare Long』

高速リフが主体のスラッシュの正統派を感じさせるが、歌のメロディは『St.Anger』の名残が残っているように思わせる作品である。『Death Magnetic』は原点に帰する目的で制作されたアルバムだが、この楽曲は歌詞も昔のように神話を元に執筆している。

『Hardwired』

尺が短く、スラッシュメタル王道の高速リフが繰り出される楽曲で、デビューアルバム『Kill 'Em All』を彷彿させるサウンドである。Lars Ulrichは『Hardwired... to Self-Destruct』のために書いた最後の曲であり、1週間で仕上げたことをローリングストーン誌で明かしている。

『Moth into Flame』

今までのキャリアを駆使したかのように綺麗な構成の楽曲で、人々からの名声や人気を得ることを目的に、日々の努力を欠かさず生きている人について歌っている。この曲はAmy Winehouseのドキュメンタリー映画『エイミー』にインスパイアされており、この曲のテーマのように人気や才能ある人が名声を欲するあまり、堕ちていく様を描いているという。

『Atlas, Rise!』

シンプルでわかりやすいリフがメインになっているメタルの王道といえる作品だ。この曲はギリシャ神話の人物アトラスが背負っている重荷を引き受けるという内容の歌詞だが、James Hetfieldは、「俺が何でもやらなければいけないと考えているLars Ulrichのことを思い描いて執筆した。」とローリングストーン誌に明かしている。

『Spit Out the Bone』

7pdeepbalderick
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