Metallica(メタリカ)の徹底解説まとめ

Metallica(メタリカ)とは、アメリカ合衆国のヘヴィメタルバンドで、世界的な知名度を持ち、日本でも根強い人気を誇っている。アルバムを出すごとに楽曲の印象が大きく変わり、様々な要素を取り入れた楽曲は、メタル史において大きな影響を与えた。スラッシュメタル四天王の一角としてメタルシーンを牽引してきたMetallicaは、ローリング・ストーン誌の読者が選ぶ「最高のメタルバンドベスト10」において1位を獲得。グラミー賞を始めとした数々の賞を受賞し、ロックの殿堂入りを果たしている。

Dave Mustaineが16歳のとき、Panic在籍中に書いた曲で、彼が脱退した後にJames Hetfieldが歌詞を新しく書き換えている。リフの書き方にDave Mustaineっぽさが前面に出ていて、レコーディングに参加していないにも関わらず、強い存在感を感じる楽曲である。

『Fade to Black』

アルペジオから始まるMetallicaのパワーバラード。当時はニッチなジャンルだったスラッシュメタルの幅を広げたことが認められ、成功の懸け橋となった楽曲である。この曲の歌詞は『Ride the Lightning』制作中にJames Hetfieldが気に入っていたマーシャルのアンプを盗まれたときの心境を綴っており、自殺願望を示唆する内容だ。精神の不安定さを表現するかのように目まぐるしく変化するメロディは聞けば聞くほど味が出る。

『Creeping Death』

激しいダウンピッキングの高速リフからミドルテンポのギターソロという緩急のつけ方に、Metallicaらしさを感じる楽曲で、ライブでもお馴染みのナンバーである。この曲はKirk HammettがMetallicaに加入する前に在籍していたExodusの「Die by His Hand」という楽曲を元に制作されている。

『Master of Puppets』

ライブのセットリストには欠かせないMetallicaの代表作。この激しいリフをダウンピッキングで行っているが、弾ききるのは容易ではなく、James Hetfieldのギタープレイの凄さを実感できる楽曲だ。スピード感がありながら、叙情的なアルペジオや泣きのギターソロなどのフレーズが盛り込まれており、長尺ながらも飽きがこない。まさに、Metallicaの構成力の高さを示す名曲である。

『Harvester of Sorrow』

スローテンポではあるが、ヘヴィで重くるしいサウンドにLars Ulrichの絶妙なドラミングが印象的な楽曲。リリース済みだからこそいえることだが、『Metallica The Black Album』に繋がるグラムメタル路線の曲に仕上がっている。

『One』

初めてMVが制作された楽曲である。この曲は、第一次世界大戦をコンセプトにしており、アメリカの反戦映画『Johnny Got His Gun』が同様のテーマを扱っているとして、一部のシーンをMVに組み込んでいる。砲弾により、足や目、耳、口、鼻などを失った兵士が唯一残った脳を使い、看護師に「殺してくれ」とモールス信号で訴えるシーンに、James Hetfieldは大きなインスピレーションを受けたという。それゆえか、終盤の激しいリフやドラミングはマシンガンを彷彿とさせ、より切迫感が増し、恐怖心を煽る演出となっている。

『Enter Sandman』

Metallicaの代表作であり、メタルを聞く人であれば誰もが知るほど有名な楽曲である。『Metallica The Black Album』の1曲目に収録されているが、この曲を聞けば今までのアルバムとは一味違うことが明確だ。前作『...And Justice for All』のような複雑さは感じられず、グルーブ感が強くなっている。

『The Unforgiven』

哀愁が漂うアルペジオkから始まるMetallicaのパワーバラードで、James Hetfieldが今までの作品よりも歌と向き合って書いた曲である。MegadethのDave Mustaineは、『The Unforgiven』を聞き、James Hetfieldの歌を高く評価した。Metallicaを解雇されたDave Mustaineは、今までMetallicaの曲を聞く気になれなかったというが、不和が解消された後に雑誌のインタビューで『Metallica:The Black Album』の中で一番好きな曲であることも語っている。

『Nothing Else Matters』

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