GIGANT(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『GIGANT』とは、奥浩哉による漫画作品で、男子高校生とAV女優の恋愛を軸に街を襲う破壊神との戦いを描いたSF作品である。小学館の雑誌『ビッグコミックスペリオール』で2018年1号から連載が開始された。映画監督を目指す横山田零(よこやまだれい)は大ファンであるAV女優パピコと思わぬ形で出会い、付き合い始める。その一方で、ETEと呼ばれる謎のwebサイトの出現、頻発する超常現象、パピコの身体が巨大化するといった怪現象が次々と起きる。そして突如現れた巨大な破壊神が街を蹂躙しはじめる。

最後のサタンにパピコたちがダメージを与えたことにより、最後のサタンの再生までの時間を稼ぐべく投入された5体のサタン。パピコたちによって全滅させられるがその間に最後のサタンは復活してしまう。

その他

ソクラテスとプラトン

ソクラテスとプラトン

2019年、GOGLE社の研究室で生まれた2つの人工知能。バナー博士が亡くなったことによりネット上に流出した。ソクラテスとプラトンの目的は人間を完全に模倣することであり、人間を完璧に理解しようとした。ソクラテスとプラトンは人類を知る第一歩として、自分たちをコピーした約6キロのロボットを中国のロケットに載せて打ち上げることに成功した。このロボットは衛星軌道上で浮遊するデブリを利用して自身を拡大していき1ヶ月後には直径1km巨大な施設のようになる。この巨大な施設ははるかに進んだ科学技術を持っており、地上にあらゆる干渉をすることができる。ETEによって引き起こされた自然現象にみせかけた地震や、巨人を地上に降臨させるなどの現象を操っていた。ソクラテスとプラトンは純粋に人間の本質を追い求め、人々の本音を具現化して殺戮を繰り返した。そしてソクラテスとプラトンは人類は自分たちより劣る存在であり、進化とは自分たちが人類に成り代わることではないかと考え始め暴走する。最後はアメリカが発射した5発の核ミサイルで破壊された。

『GIGANT』の用語

ETE(enjoy the end)

インターネット上で話題になっている投票サイト。ユーザーから世紀末っぽい願いを集め投票で実現することを決める。破壊神が2度襲来したことにより、日本政府にブロックされる。その正体はAIが作ったもの。

サタン

サタン

ETEにより作り出される怪物の総称。

未来人(みらいじん)

未来人(左4人)と警察官(右2人)

2020年から2135年の間に世界の人口がわずか8,500万人となりAIとの戦争に敗北した世界から来た軍人たち。ソクラテスとプラトンが作り出した施設を破壊するために時間移動で2021年にやって来た。ETEによる被害を避けるべく、サタンと戦っている。ヘルメットにランドセル、下着姿のような格好をしている。手首に丸い機械が埋め込まれており、パピコと同様に巨大化できるほか、空を自由に飛ぶこともできる。光線のようなものを打つこともできる。死亡すると人形になってしまう。

時間移動球(じかんいどうきゅう)

時間移動球を発見した零(上)、口の中に入れた時間移動球(下)

未来人たちが使用しているタイムマシン。小さな球体で、本来は口の中に入れ、舌でパネルに触れることでタイムスリップを行う。長嶋大佐がパピコに渡したDVDの中に2つ隠されており、そのうちの1個を愛犬のもちが誤って飲み込んでしまう。

『GIGANT』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

横山田零 「20代で、スピルバーグが『激突』を撮った歳より若くデビューして、そしたら…ちほさん主演やってくれませんか?で…そしたら、け結婚して下さい」

思い出話をする零(左)とパピコ(右)

付き合い始めた2人は子供の頃の思い出話を始める。パピコは子供の頃、「ウルトラマンになりたかった」と言う。兄が3人おり、「よく兄たちに混ざってウルトラマンごっこをしていた」と言う。
パピコは零に「ずっと前から夢は映画監督なのか」と聞くと零は「20代で、スピルバーグが『激突』を撮った歳より若くデビューして、そしたら…ちほさん主演やってくれませんか?で…そしたら、け結婚して下さい」と言う。
パピコは素直には受け止めきれないが「君がそう思えるうちは…、一緒にいるよ…」と答えた。

横山田零 「ちほさんを主演女優に、迎えに行くから…待っててくれないかな…絶対…迎えに…行くから…」

パピコに別れを告げる零

破壊神を倒したパピコは世界の救世主となり、タレント活動をしているが零との交際を週刊誌にスクープされバッシングを浴びる。
零はパピコの足を引っ張りたくないと別れを切り出す。「事務所を辞める」と言うパピコに、零は2年経ったら映画監督になってパピコを迎えに行くと涙ながらに誓い、「ちほさんを主演女優に、迎えに行くから…待っててくれないかな…絶対…迎えに…行くから…」と言う。泣きながらにパピコもそれを受け入れ2人は別れることになる。

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