ダーウィン事変(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダーウィン事変』とは、2020年8月号の『月刊アフタヌーン』より連載された、うめざわしゅんによる漫画。アメリカを舞台に、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーを主人公とした「差別とテロ」を題材とした物語である。15歳のチャーリーは人間の両親のもと高校に入学し、人間の女の子ルーシーと出会い友情を育む。一方で、「ALA(動物解放同盟)」と名乗るテロ組織はチャーリーを仲間に引き込もうと画策する。数々の賞にランクインし、海外でも話題となっている。
『anan』2022年1月26日号で作者うめざわしゅんのインタビュー記事掲載
「このマンガがすごい!2022」オトコ編10位にランクインし、有名雑誌『anan』にインタビュー記事が掲載された。作者うめざわは過去作『もう人間』で「何が人間を定義するのかという生命倫理を問うテーマ」を描き、本作ではそれを発展させた思考実験的な内容になっていると語っている。また、チャーリーの風貌について、最初はCGでヒトとチンパンジーを合成させたような見た目だったが、可愛いと思ってもらえるよう、やや記号的なキャラデザインに変えられている。インタビューの最後に、「目の描き方で伝わればいいなと工夫しています。もっとも人間同士でも、心の底まではわからない。他者というものの象徴でもありますね」と語っている。
主人公は“人間とチンパンジー”のハイブリッド!? 人類喫緊の課題を問うコミック | ananニュース – マガジンハウス
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人間とチンパンジーとの間に生まれたハイブリッド〈ヒューマンジー〉のチャーリー。理解ある人間の両親に育てられ、極めて優れた頭脳と身体能力の持ち主に成長。地元の高校に入学し、チャーリーが学校生活になじめるように寄り添ってくれるルーシーとの関係を深めていく。一方、動物解放を求めてテロ活動を繰り返す「動物解放同盟(ALA)」は、チャーリーを仲間に引き入れようと過激な手段に訴えるようになり…。「このマンガがすごい! 2022」オトコ編10位にランクインした注目作『ダーウィン事変』。その著者が、うめざわしゅんさん。もともとネオダーウィニズムやポピュラーサイエンスが好きで、関連書などを愛読しているらしい。
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目次 - Contents
- 『ダーウィン事変』の概要
- 『ダーウィン事変』のあらすじ・ストーリー
- 高校生活編
- 銃乱射事件編
- 逃亡生活編
- 『ダーウィン事変』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- チャーリー
- ルーシー・エルドレッド
- ギルバート・スタイン
- ハンナ・スタイン
- フィル・グラハム保安官補
- チャーリーの同級生
- オジー
- トレヴァー
- ミアとケイラ
- ゲイル
- ALAメンバー
- マックス(リヴェラ・ファイヤアーベント)
- レスリー・K・リップマン少佐
- シュルーズの住人
- ロニー・シュルツ
- グレイス・グラハム
- ルーシーの母親
- ナヴァロ保安官
- その他の人物
- リナレス下院議員
- モリス
- カイル
- ファウラー所長
- エヴァ
- オメラス
- 『ダーウィン事変』の用語
- ヒューマンジー
- ALA(動物解放同盟)
- ヴィーガン
- シュルーズ高校
- シュルーズヴィル
- 万華鏡の目をした女の子
- レッドピル
- 『ダーウィン事変』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- チャーリー「ボクも不思議に思ってる 人間(ヒューマン)なのってどんな感じ?」
- チャーリー「病原菌に感染しているのが たとえ君でも撃ち殺すけど…」
- チャーリー「なんで人間だけは殺して食べちゃダメなの?」
- チャーリー「けど実際に近くで観察したら 人間(きみたち)って面白いね」
- チャーリー「君もボクも すべての動物はただの1(ONE)だよ」
- チャーリー「ボクはなんの代弁者でもない ただの1匹の動物 ただのチャーリーだよ」
- リヴェラ「チャーリーに教えてあげるんだ この世界はシンプルではないことを」
- スタイン博士「生きることは変わることだ 変わらなければ」
- チャーリー「ボクはこの世界に対して全然なんの責任も感じない だって勝手に放り込まれただけだから」
- ルーシー「きみがヒューマンジーであることは きみ自身から切り離せることなの?」
- エヴァ「I am a mother of 2(私は二児の母)」
- 『ダーウィン事変』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 連載以前から決まっていたテーマ「人間と動物の生存権」
- アメリカが舞台なのはリアリティを求めた結果
- マンガ大賞2022の評価は「令和の『寄生獣』」
- 『anan』2022年1月26日号で作者うめざわしゅんのインタビュー記事掲載