ダーウィン事変(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダーウィン事変』とは、2020年8月号の『月刊アフタヌーン』より連載された、うめざわしゅんによる漫画。アメリカを舞台に、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーを主人公とした「差別とテロ」を題材とした物語である。15歳のチャーリーは人間の両親のもと高校に入学し、人間の女の子ルーシーと出会い友情を育む。一方で、「ALA(動物解放同盟)」と名乗るテロ組織はチャーリーを仲間に引き込もうと画策する。数々の賞にランクインし、海外でも話題となっている。
コーンバーク霊長類研究所の所長。15年前からエヴァを保護しており、チャーリーの定期検診も行う。2人の過去に詳しい人物。
エヴァ
生物学上のチャーリーの母親で雌のチンパンジー。かつてサーカスや動物園を転々とさせられていたが、ブローカーを通してストラルド研究所へ売られた。天才的頭脳を持つとしてグロスマン博士により研究されていた。一般のチンパンジーの知能を遥かに超えており、高度な抽象概念を理解し二次方程式を解き、自ら詩作までしたという記録がある。しかし出産により脳に重度な障害を残し、一般のチンパンジー以下の知能となった。テロ事件後は、コーンバーク研究所に引き取られている。
オメラス
チャーリーの弟。リヴェラと同じ思想の持ち主だが、チャーリーの養父母殺害はオメラスの独断である。
『ダーウィン事変』の用語
ヒューマンジー
人間とチンパンジーの間に生まれたハイブリッド。今作では、生物学者グロスマン博士とチンパンジーのエヴァとの子供であるチャーリーを指す。
ALA(動物解放同盟)
過激派動物権利団体で、チャーリーを発見するきっかけとなった研究所襲撃事件を起こしている。それ以来15年間目立った活動は無かったが、NYで爆破テロを起こし犯行声明を出す。首謀者はリヴェラ・ファイヤアーベント。
ヴィーガン
「食物、衣服あるいはその他の目的の為のあらゆる形態の動物への搾取と残酷さを(可能で実践できる限りにおいて)排除しようとする哲学と生き方」を持つもののこと。
シュルーズ高校
ミズーリ州シュルーズヴィルにある、チャーリーやルーシーが通う高校。木々に囲まれた自然豊かな学校だ。
シュルーズヴィル
ミズーリ州にある田舎町。スタイン博士の祖父から譲り受けた家があり、チャーリーがより住みやすい環境を求めて移り住む。保守的な住民が多く、ロニー・シュルツがまとめ役を担っている。
万華鏡の目をした女の子
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目次 - Contents
- 『ダーウィン事変』の概要
- 『ダーウィン事変』のあらすじ・ストーリー
- 高校生活編
- 銃乱射事件編
- 逃亡生活編
- 『ダーウィン事変』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- チャーリー
- ルーシー・エルドレッド
- ギルバート・スタイン
- ハンナ・スタイン
- フィル・グラハム保安官補
- チャーリーの同級生
- オジー
- トレヴァー
- ミアとケイラ
- ゲイル
- ALAメンバー
- マックス(リヴェラ・ファイヤアーベント)
- レスリー・K・リップマン少佐
- シュルーズの住人
- ロニー・シュルツ
- グレイス・グラハム
- ルーシーの母親
- ナヴァロ保安官
- その他の人物
- リナレス下院議員
- モリス
- カイル
- ファウラー所長
- エヴァ
- オメラス
- 『ダーウィン事変』の用語
- ヒューマンジー
- ALA(動物解放同盟)
- ヴィーガン
- シュルーズ高校
- シュルーズヴィル
- 万華鏡の目をした女の子
- レッドピル
- 『ダーウィン事変』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- チャーリー「ボクも不思議に思ってる 人間(ヒューマン)なのってどんな感じ?」
- チャーリー「病原菌に感染しているのが たとえ君でも撃ち殺すけど…」
- チャーリー「なんで人間だけは殺して食べちゃダメなの?」
- チャーリー「けど実際に近くで観察したら 人間(きみたち)って面白いね」
- チャーリー「君もボクも すべての動物はただの1(ONE)だよ」
- チャーリー「ボクはなんの代弁者でもない ただの1匹の動物 ただのチャーリーだよ」
- リヴェラ「チャーリーに教えてあげるんだ この世界はシンプルではないことを」
- スタイン博士「生きることは変わることだ 変わらなければ」
- チャーリー「ボクはこの世界に対して全然なんの責任も感じない だって勝手に放り込まれただけだから」
- ルーシー「きみがヒューマンジーであることは きみ自身から切り離せることなの?」
- エヴァ「I am a mother of 2(私は二児の母)」
- 『ダーウィン事変』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 連載以前から決まっていたテーマ「人間と動物の生存権」
- アメリカが舞台なのはリアリティを求めた結果
- マンガ大賞2022の評価は「令和の『寄生獣』」
- 『anan』2022年1月26日号で作者うめざわしゅんのインタビュー記事掲載