Dr.くれは／ドクトリーヌ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

Dr.くれは／ドクトリーヌの概要

Dr.くれは／ドクトリーヌとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、麦わらの一味の船医であるトニートニー・チョッパーの親代わりとなった人物である。患者の全財産の半分を治療費として請求することからドラム王国国民から「魔女」と恐れられているもぐりの医者だが、治療の腕は確かである。

標高5000メートルを超える高所に建てられた城に住んでいるが、臍出しの短いトップスにスラックスという軽装で平然としている。また年齢は初登場時で139歳という超高齢だが、ルフィやサンジを高速で追いかけまわしたり、壁に蹴りを入れて粉砕するなど並外れた身体能力や攻撃力を備えている。

Dr.くれは／ドクトリーヌの助手であるトナカイのトニートニー・チョッパーは、もともと「やぶ医者」として知られていたDr.ヒルルクと共に生活していたが、死を覚悟した彼の最期の頼みを受け入れてチョッパーを引き取った。すべての病気を治す「万能薬」を目指している彼に、医術や知識をたたき込む。普段は厳しい態度しか基本的には見せないが、内心では彼のことを可愛がっていた。

ジャングルでの冒険中有毒ダニに噛まれたことによって高熱を出し、死の淵をさまよっていた麦わらの一味・ナミを救うために医者を探しに来た、ルフィたちと接触する。ナミの命を救い、無茶をして大怪我を負ったサンジの治療を施したDr.くれは／ドクトリーヌだが、暴君・ワポル王が巻き起こした騒動に巻き込まれた。

ワポルを倒し、事件を解決したルフィはチョッパーを気に入り船医として誘う。出ていこうとしているチョッパーに対してDr.くれは／ドクトリーヌは猛烈に怒って反対したが、こっそり城を出ていくだろうことを察知していた彼女は、そりの中にそっと医療道具を忍ばせて彼の旅立ちを涙ながらに見送った。

Dr.くれは／ドクトリーヌのプロフィール・人物像

あだ名：ドクトリーヌ 魔女
身長：188センチメートル
年齢：初登場時139歳
誕生日：9月8日
CV：野沢雅子

医者としての腕は確かなものの、患者の全財産の半額を治療費として請求することから、ドラム王国国民からは「魔女」として恐れられているもぐりの医者である。初登場時で139歳という超高年齢ながら、標高5000メートルを超える場所に建てられた極寒の城に住んでおり、臍出しのトップスにスラックスという超軽装で平然と過ごしている。

年齢の事を口にされると猛烈に怒り、一撃で相手を叩きのめすほどの攻撃力がある。またルフィ・サンジという若者二人を追いかけ回す俊敏性も備えていた。

「やぶ医者」として知られたDr.ヒルルクから長年の研究とチョッパーを託され、一度は拒否しながらもチョッパーの決意を聞いて彼を弟子にした。表向きは厳しい態度で接しているものの、本心では「息子」と呼んでかわいがっている。

本編の中で二年が経過した後の出来事である「世界会議編」に登場した際にも、変わらぬプロポーションを維持していた。

Dr.くれは／ドクトリーヌの能力

医療技術

「魔女」と恐れられるDr.くれは／ドクトリーヌだが、「自分の前から患者が消える時は、治るか死ぬか」だと公言するほど、医療に対する責任感や情熱は大きい。また心を動かされた相手に対しては治療費を巻けることもあるなど、根っからの悪人ではないことがわかる。

また額に手を当てるだけでその人物の体温を正確に言い当て、「ドラム王国」には存在しなかったケスチアによる感染症を治療して、その症状や原因を詳しく解説するほど深く広い知識を持っている。

身体能力

極寒の城で軽装で平然と動き回り、城の中を走り回るルフィ・サンジという若者二人を全力で追いかけ回すほどの体力を持っている。
また治療途中で脱走を図ったナミ・サンジを阻むために煉瓦の壁に蹴りを入れて粉砕したり、年齢の事を口にした相手を叩きのめすなど攻撃力も高い。

Dr.くれは／ドクトリーヌの来歴・活躍

もぐりの名医

暴君・ワポルによってあらゆるものが奪われてしまった「ドラム王国」では、「医者狩り」によって医療すら国民の手から取り上げられていた。そんな中「医者狩り」からただ一人逃れて民間人に治療を施していたのが、「もぐりの医者」Dr.くれは／ドクトリーヌである。

彼女は患者の全財産の半額を治療費として請求することから「魔女」として恐れられていたが、治療の腕は確かであり「自分の前から患者が消える時は、治るか死ぬかだ」と公言するほどだった。

また彼女は青鼻のトナカイであるトニートニー・チョッパーを助手としていた。チョッパーはもともと「やぶ医者」として知られていたDr.ヒルルクと共に生活していたが、不治の病を患っていたヒルルクが医者になりたがっていたチョッパーの事をくれはに託したのである。

くれはは当初断ったが、チョッパーが「万能薬」だと信じて猛毒きのこのスープをヒルルクに飲ませ、死期を早めてしまったことを聞いて考えを変える。「この世に治らない病気はないってドクターが言ってた」と信じて疑わないチョッパーに対し、「優しさだけでは人は救えない。助け焚ければそれなりの知識と医術を身につけろ」と本気で叱り、彼に一から医術を叩きこんでいたのだった。

麦わらの一味との接触

ある日Dr.くれは／ドクトリーヌは、突然40度の高熱を発して医者を探しに「ドラム王国」にやって来た麦わらの一味と接触する。Dr.くれはの居住地は標高5000メートルを超える山の上に建てられた極寒の城だったが、仲間を救うために命懸けで山を登ってきたルフィの根性を認めて、ナミに治療を施した。

治療の甲斐あってナミは回復傾向にあったが、暴君・ワポルが城に攻撃を仕掛けてくる。ワポルは海賊・黒ひげによって国が襲撃された際に真っ先に国外逃亡をしていたが、ほとぼりが冷めたころを見計らって城を取り戻しにやって来たのだった。

しかしかつての部下だったドルトンや、その場に居合わせたルフィを始めとした麦わらの一味、そしてチョッパーらの活躍によってワポルは倒される。ルフィは共に戦ったチョッパーを「仲間」だと認め、船医として船に誘ったのだった。

ワポル戦後

チョッパーからルフィたちと共に旅立つことを打ち明けられたDr.くれはだが、烈火のごとく怒鳴り散らして一切聞く耳を持とうとはしなかった。チョッパーは反発して、ルフィたちを追いかけるためにこっそりとそりに乗り込み城を飛び出した。
しかしDr.くれははそんな彼の行動をあらかじめ予測しており、粗利の中にこっそりと医療道具の入ったリュックを忍ばせる。

そしてヒルルクから託された研究成果によって満開の桜を咲かせ、「バカ息子」の旅立ちを見送ったのだった。その様子を観ていたドルトンは「こんな別れで良かったのか」と尋ねるが、Dr.くれはは涙を流しながら「湿っぽいのはキライでね」と笑顔を見せる。

チョッパーもDr.くれはの優しさを知り、号泣しながら旅立っていったのだった。

Dr.くれは／ドクトリーヌの関連人物・キャラクター

トニートニー・チョッパー

トニートニー・チョッパーとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、麦わらの一味の船医である。青鼻を盛って誕生したために両親や仲間から疎まれ、更に「ヒトヒトの実」を食べて人型に変化できる能力者になったために群れを追われた。
そして人間からも「化け物」と呼ばれて銃で撃たれ、死にかけているところをヒルルクに発見される。

当初はヒルルクに対しても激しい警戒心を見せて彼を攻撃したが、猛吹雪の中全裸になって敵意が無いことを示した彼を信用し、治療を受ける。そして「トニートニー・チョッパー」という名前や帽子をプレゼントしてくれたヒルルクを慕うようになった。

ヒルルクは不治の病を患っていた為、チョッパーが再び孤独になることを恐れて一度は突き放すが、傷だらけになりながらも自分を慕うチョッパーを見て心を動かされる。再び彼と交流を持ち、「不治の病に侵された男が満開の桜を見て病気が治った」という話や、謀略王ワポルによって「病気」になってしまったドラム王国や国民を救いたいという信念を伝えた。

ヒルルクの部屋に掲げられた、桜をあしらった海賊旗の意味を知ったチョッパーは、ヒルルクを救うために図鑑に「どくろマーク」が描かれたアミウダケを採ってきてスープを作る。チョッパーは「万能薬」だと信じていたが、アミウダケは口にすれば死に至る猛毒きのこだった。

それでもヒルルクはチョッパーの優しさを汲んでスープを飲み干し、「元気になった」と嘘をつく。そして「魔女」と恐れられるもぐりの医者・Dr.くれはのもとを訪れて、自分の長年の研究成果とチョッパーを託したのだった。

くれはから「アミウダケは猛毒きのこだ」という真実を知らされたチョッパーは、「どくろのマークは万能薬の証だ。ドクターも元気になったって言ってた」と涙ながらに否定するが、「人を救いたければそれなりの知識と医術を身につけろ」と本気でくれはから叱られる。
そしてチョッパーは「自分がどんな病気も治す万能薬になる」と決心し、くれはに弟子入りして一から医術を学び出したのだった。

その後ドラム王国を訪れ、ワポルを倒したルフィに誘われ、船医として旅だった。