10代で読んで欲しい哲学&倫理学&心理学の名作を紹介!プラトンやニーチェなど
長年に渡り世界中で読み継がれている哲学や倫理学、心理学の名作をまとめました。古代ギリシアの哲学者プラトンの『国家』や、ドイツの思想家ニーチェの『道徳の系譜』など、各作品の基本情報や読者の感想をまとめています。哲学入門編にぴったりな本もまとめて紹介しています。
精神医学の金字塔です。今、分かりやすさばかり求め、心理学からのアプローチが多過ぎます。精神医学はもっと深くて広いものです。
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今や古典的出版物となっていますが、岩波書店から上製函入り3巻本で1980年ごろまでかなり増刷されていた精神医学、臨床心理学分野の歴史的基礎文献です。現在発行されているさまざまな精神医学書の精神症候学の領域は、いまだに本書に負っている部分が多く見受けられるほどであり、本書そのものを通読することによって、得るものは決して少なくはないと思われます。
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精神医学から哲学の世界に移った後も、著名な精神医学者・哲学者ヤスペルスは本書を幾度も改訂しています。精神医学専攻者のみならず、臨床心理学専攻者にも是非一読をお薦めします。
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ヤスパースの「精神病理学総論」を読もうと試みたのは10回はくだらないだろう。100頁までも進まなかった。翻訳がちょっとひどすぎると思う。
— みゃおさん家住人 (@Myaonese) June 1, 2014
1969年2月26日は、哲学者・カール=ヤスパースが亡くなった日。ドイツに生まれ、大学で法学や医学を修める。精神病理学の専門家として活動するが、哲学に転向。体系的な実存主義哲学を確立し、学界に多大な影響を与えた。著書に『精神病理学総論』『哲学』『世界観の心理学』『ニーチェ』など。
— ダンディつば太郎@孤高の戦士 (@dandytsubataro) February 26, 2017
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20世紀は「心理学の時代」とも言い得ることはよく知られている。文学・美術のみならず、経済学やひいては、社会構造論の観点からすると、科学の仮説解釈においてさえ、当てはまるかもしれないほどである。そんな時代においては我々の「普段人を理解する方法」にも、勿論深く関わっているかもしれない。この20世紀を主導した「力動精神医学」の通史が、まさに本書である。
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特筆すべき点は数多い。
まず第一に、この上・下巻とも、大変しっかりした構成のもとに記されている。それを支えるかのように、2000点にも及ぶであろうか、膨大な参考資料を駆使している。しかしとても理解しやすい。さらに著者自身が精神科医でもあるため、先人の行った仕事の意味を抽出すること抜群である。
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上巻は見過ごされがちな、フロイト以前(乱暴な分け方だが)のP・ジャネまでが対象となっているが、出来れば読み飛ばさず著者とともに歩みを進めて欲しい。その重要性は、下巻でつぶさに見出せるだろう。
ともかく太鼓判
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エレンベルガーの「無意識の発見」でのフロイトとアドラーの性格比較表が面白くて、これを読むと断然「アドラー、いい奴じゃないか」と思いますね。 pic.twitter.com/xw9E1R6dBT
— 東畑 開人 新刊『見つかる夜』 (@ktowhata) July 28, 2017
力動精神医学の巨人たちのことを時代的背景やその影響までふくめて手っ取り早く(巨大な本だが)知るには、やっぱり、エレンベルガーの『無意識の発見』が便利で情報量も多いのよね。古い本だけど、貴重だわ。
— 鏡リュウジ (@Kagami_Ryuji) March 19, 2014
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フロイトを読んでおかないと分かりにくいと思いますが、それほど専門的ではない人でも楽しめる本だと思います。
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実際、ラカンが何を言っているのか分からないという印象は拭い取れませんが、ラカンの実体験を具体的に語っていたりして、なるほどと思うときもあります。
ラカンの入門書を読む前に是非読むべき本だと思いますが、はっきりいって、完全に理解できるとは思えない一冊です。
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ラカン先生の講義録をそのまま日本語にした本です。
「ラカン先生は、なぜ学生相手に、こんなに回りくどい言い回しを多用するんだろう?」と正直に驚くことでしょう。(訳者の能力の問題というよりも、ラカン先生の性格が粘着質なのでしょう。)
でも、時々脱線して、当時の学会の批判をユーモラスにしてみせたりと、あまりにも難しくて学生の気力が途切れないようにと気配りを見せたりしています。
よって、ラカン先生の歴史的資料としては、◎ですが、ジャック・ラカンの思想を勉強するには不向きと言えます。
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ラカンに尻込みする理由:
— Yuta Komura (@Yutakom) June 14, 2017
・『エクリ』が解読不能。
・膨大な『セミネール』が必要。
・しかも『セミネール』まだ刊行終わってない。
・『精神分析の四基本概念』の和訳がプレミア付いてる。
・ラカン派が宗教チック。
・ラカン研究者orラカン派分析家がめんどくさそう。(失礼)
ラカンは自著『エクリ』について、読まれうるものとして書いたものじゃないと言っているのだけれど、『精神分析の四基本概念』については「本書は読まれうるだろう」と述べているの。精神分析教会から破門されたラカンが自分を見つめなおしながら根本的な概念についてわかりやすくまとめていて良書よ。
— ジュイサンス (@Kalafune) December 22, 2015
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ルネサンスにおける知の枠組みは、「類似」であった、古典主義時代においては、表象であった、そして近代において初めて「人間」という概念が登場する、そうフーコーは言う。
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この書を読んで、最も痛快なのは、分析と記述の巧みさであろう。古典主義時代においては、言語学、博物学、経済学という異なった分野を「表象」というエピステーメーが貫いている。そしてそれぞれの分野が表象することの限界に達し、有限性や生命や労働という概念が現れ、近代が始まる。
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こう言ってしまえば、それまでであって、フーコーの入門書などに書かれている通りなのだが、実際に、この書を読み解いてみれば、一つ一つの概念や学問分野や思想家を検討し、特徴付けていく論述に巻き込まれていく心地良さが訪れる。
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新潮社は『言葉と物』などのフーコーのハードカバー本を値上げしながらちまちまと増刷し続けるセコい商売はそろそろやめて、とっとと文庫にしてもらえないでしょうか。あの値段では学生に買えとも言えず、学術の進展を妨げています。
— 橋本一径 (@KazumichiH) September 20, 2017
学生がフーコーの『言葉と物』を読み、そしてなにが言いたいのかまったくわからず、ひどく落ち込んだと言っていた。自分は「そう?」とだけ答えたが、内心はよい読書だと思っていた。将来もしその意味がわかったときは、確実に書き手の場所に近づいたことになる。すばらしい経験をした。
— 田中希生 (@kio_tanaka) October 21, 2017
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