10代で読んで欲しい哲学&倫理学&心理学の名作を紹介!プラトンやニーチェなど

長年に渡り世界中で読み継がれている哲学や倫理学、心理学の名作をまとめました。古代ギリシアの哲学者プラトンの『国家』や、ドイツの思想家ニーチェの『道徳の系譜』など、各作品の基本情報や読者の感想をまとめています。哲学入門編にぴったりな本もまとめて紹介しています。

精神医学の金字塔です。今、分かりやすさばかり求め、心理学からのアプローチが多過ぎます。精神医学はもっと深くて広いものです。

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今や古典的出版物となっていますが、岩波書店から上製函入り3巻本で1980年ごろまでかなり増刷されていた精神医学、臨床心理学分野の歴史的基礎文献です。現在発行されているさまざまな精神医学書の精神症候学の領域は、いまだに本書に負っている部分が多く見受けられるほどであり、本書そのものを通読することによって、得るものは決して少なくはないと思われます。

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精神医学から哲学の世界に移った後も、著名な精神医学者・哲学者ヤスペルスは本書を幾度も改訂しています。精神医学専攻者のみならず、臨床心理学専攻者にも是非一読をお薦めします。

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エレンベルガー『無意識の発見』

幅広く読まれている名著─ロングセラー

シャルコー、ジャネ、フロイト、アードラー、ユングらを中心とする力動精神医学の歴史は壮大なドラマであった。

古代・中世・近代への史的考察、彼らの対立と継承、時代の文化的背景など生々しい新事実を交えて、その成立と展開を描く。

http://www.koubundou.co.jp/book/b156641.html

20世紀は「心理学の時代」とも言い得ることはよく知られている。文学・美術のみならず、経済学やひいては、社会構造論の観点からすると、科学の仮説解釈においてさえ、当てはまるかもしれないほどである。そんな時代においては我々の「普段人を理解する方法」にも、勿論深く関わっているかもしれない。この20世紀を主導した「力動精神医学」の通史が、まさに本書である。

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特筆すべき点は数多い。

まず第一に、この上・下巻とも、大変しっかりした構成のもとに記されている。それを支えるかのように、2000点にも及ぶであろうか、膨大な参考資料を駆使している。しかしとても理解しやすい。さらに著者自身が精神科医でもあるため、先人の行った仕事の意味を抽出すること抜群である。

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上巻は見過ごされがちな、フロイト以前(乱暴な分け方だが)のP・ジャネまでが対象となっているが、出来れば読み飛ばさず著者とともに歩みを進めて欲しい。その重要性は、下巻でつぶさに見出せるだろう。

ともかく太鼓判

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ラカン『精神分析の四基本概念』

1964年、ジャック・ラカンはたったひとりでパリ・フロイト派を旗揚げする.

この激動の年に行われたセミネールで「無意識」「反復」「転移」「欲動」という基本概念を読み替えたラカンは、以後フロイト理論の革新者としての地位を確かなものとする.

熱気あふれるその講義を記録した本書は、精神分析に関心を持つすべての人の最良の導きとなろう.

フロイトを読んでおかないと分かりにくいと思いますが、それほど専門的ではない人でも楽しめる本だと思います。

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実際、ラカンが何を言っているのか分からないという印象は拭い取れませんが、ラカンの実体験を具体的に語っていたりして、なるほどと思うときもあります。
ラカンの入門書を読む前に是非読むべき本だと思いますが、はっきりいって、完全に理解できるとは思えない一冊です。

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ラカン先生の講義録をそのまま日本語にした本です。

「ラカン先生は、なぜ学生相手に、こんなに回りくどい言い回しを多用するんだろう?」と正直に驚くことでしょう。(訳者の能力の問題というよりも、ラカン先生の性格が粘着質なのでしょう。)

でも、時々脱線して、当時の学会の批判をユーモラスにしてみせたりと、あまりにも難しくて学生の気力が途切れないようにと気配りを見せたりしています。

よって、ラカン先生の歴史的資料としては、◎ですが、ジャック・ラカンの思想を勉強するには不向きと言えます。

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フーコー『言葉と物』

今世紀における思想の危機、人間の危機とはいったい何を意味するのか?

文化人類学、言語学、精神分析学等の試みの基盤を精密な論証によって明示する革命的大著。

ルネサンスにおける知の枠組みは、「類似」であった、古典主義時代においては、表象であった、そして近代において初めて「人間」という概念が登場する、そうフーコーは言う。

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この書を読んで、最も痛快なのは、分析と記述の巧みさであろう。古典主義時代においては、言語学、博物学、経済学という異なった分野を「表象」というエピステーメーが貫いている。そしてそれぞれの分野が表象することの限界に達し、有限性や生命や労働という概念が現れ、近代が始まる。

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こう言ってしまえば、それまでであって、フーコーの入門書などに書かれている通りなのだが、実際に、この書を読み解いてみれば、一つ一つの概念や学問分野や思想家を検討し、特徴付けていく論述に巻き込まれていく心地良さが訪れる。

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ソシュール『一般言語学講義』

1906年から1911年までジュネーブ大学でおこなわれたフェルディナン・ド・ソシュールの講義内容をまとめ、言語学や現代思想に大きな影響を与え続けている『一般言語学講義』(Le Cours de linguistique générale, 1916年)の待望の新訳。

原著の内容を忠実に移しながら、現代言語学の知見も取り入れ読みやすい翻訳を実現した。

ソシュール研究の第一人者によるわかりやすい新訳と詳しい脚注によって、あの名著を再び読み解く。

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