10代で読んで欲しい哲学&倫理学&心理学の名作を紹介!プラトンやニーチェなど

長年に渡り世界中で読み継がれている哲学や倫理学、心理学の名作をまとめました。古代ギリシアの哲学者プラトンの『国家』や、ドイツの思想家ニーチェの『道徳の系譜』など、各作品の基本情報や読者の感想をまとめています。哲学入門編にぴったりな本もまとめて紹介しています。

この本は20世紀の言語学の方向性を打ち出したとも言われるとても有名な講義をまとめた本の邦訳です。

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本書は大きく6部に分かれています。序説では言語学の対象は何であるかを規定することに費やされています。第1編では言語の一般原理について記述がなされ、記号という概念を規定していきます。また言語研究を共時態と通時態に分けます。第2編は共時言語学についてで、どのような問題を扱うのかが議論されています。この部分で言語の統合関係と連合関係とが導入されます。第3編は通時言語学についてです。言語変化の研究に重要な事柄が挙げられ議論がされています。第4編は言語地理学についてです。方言など言語と地理の関係に関する問題が取り上げられています。第5編は通時言語学の展望、古い言語を!再!!構成すること、人類学と言語の関係などについて扱われています。

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本書の感想は、実は本書の多くの部分は通時態の問題に費やされていたということです。この本の元になった講義は共時言語学の始まりとして有名ですが、このことはとても以外でした。なお本書には構造言語学の重要な概念が打ち出されており、有名な部分がたくさんあります。読んでいて、「この概念はここから出たのか」と感じることが多々ありました。やはり今でも読まれるべき古典だなあと思いました。

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ヴェイユ『重力と恩寵』

たとえこの身が汚泥となりはてようと、なにひとつ穢さずにいたい──絶え間なく人間を襲う不幸=重力と、重力によって自らの魂を低めざるをえない人間。

善・美・意味から引きはがされた真空状態で、恩寵のみが穢れを免れる道を示す。

戦火の中でも、究極の純粋さを志向したヴェイユの深い内省の書。

その生の声を伝える雑記帳(カイエ)からの新校訂版。

訳者は本書のことを「戦時下(=第二次大戦下)に34歳で夭逝した無名にひとしい女性の遺書は、戦後まもない1947年に出版されるや……(ナチスに対する)敗戦と占領の記憶に深く傷ついていたフランスの人心をとらえた」(429頁)と述べている。

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まず、著者はとにかく禁欲的である。
「たんなる不幸では足りない。慰めなき不幸が必要である。……慰めがあってはならない。いかなる表象可能な慰めも」(31頁)
「植物の水準まで堕ちて無となる。そのとき神が糧となる」(72頁)
「わたしは自身の苦しみを愛さなければならない。有益だからではなく、そこに在るからだ」(145頁)

一方で、ギリシャ哲学やマルクス主義を批判して、労働の問題を扱っている。
「マルクス主義者と19世紀全般の大いなる過ちは、まっすぐ歩みを進めていけば空中に昇っていけると信じたことだ」(296頁)
「ギリシャ人は芸術や競技を理解していたが、労働には理解がなかった」(302頁)
「労働者には糧よりも詩情を必要とする。……ひとり宗教のみがこの詩情の源泉たりうる」(306頁)

聖書の言葉が頻繁に引用されるほか、インド哲学(240頁)、老子(170頁)にも理解を示している。

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訳者がつけた500余りの注釈を細かく読んで研究するもよし、気に入った警句を拾い読みして味わうもよし。
さまざまな読み方に耐えうる奇書である。

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ディルタイ『精神科学序説』

ヴィルヘルム・クリスティアン・ルートヴィヒ・ディルタイ(ドイツ語: Wilhelm Christian Ludwig Dilthey, 1833年11月19日 - 1911年10月1日)は、ドイツの哲学者。

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1882年に、急逝したヘルマン・ロッツェの後を襲ってベルリン大学教授に就任した。翌年、主著『精神科学序説』第1巻を刊行、1905年の退官まで、精力的な教授活動を行い、自然科学隆盛の時代に、「精神科学」の基礎づけを試み、この問題領域の学的方法論への寄与を目した数多くの論文を発表した。

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ディルタイは心理学では、記述的・分析的心理学を標榜し、その流れは了解心理学として心理学のひとつの流れになる。これを基盤にして、精神病理学の世界でひとつの成果を打ち出したのが、カール・ヤスパースであった。またそれの哲学的な解釈は、哲学的解釈学としても知られる。これを方法論として、当時流行の現象学に接木したものが、マルティン・ハイデッガーの『存在と時間』である。

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ブーバー『我と汝・対話』

孤高の宗教哲学者ブーバーによれば、世界は人間のとる態度によって〈われ‐なんじ〉〈われ‐それ〉の二つとなる。

現代文明の危機は後者の途方もない支配の結果であって、〈われ〉と〈なんじ〉の全人格的な呼びかけと出会いを通じて人間の全き回復が可能となる。

対話的思惟の重要性を通じて人間の在り方を根元的に問うた主著二篇。

現代社会が突き進む人間そのものの機械化の方向ではなく、人そのものを自然そのものを生かしている生命、
まさに今ここにある現実のビーイングのなかに、より高次の精神性の実現をブーバーは目指しています。

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「なんじとわれ」「われとそれ」の根源言語から話は始まります。そしてわれわれの世界の認識そのものに問いかけてきます。
流転する世界の中で受動的にできる「もの」的関係でなく、覚醒した関係、つまり機械的に出来上がる関係でなく、
生命のスパーク、一体性をもとにした知性と感性両方による関係性の理解こそ求めるべきものでしょう。

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ブーバーの代表作といっていい、すばらしい、深い本です。

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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』

「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」という衝撃的な言葉で終わる本書は、ウィトゲンシュタイン(1889-1951)が生前に刊行した唯一の哲学書である.

体系的に番号づけられた短い命題の集積から成る、極限にまで凝縮された独自な構成、そして天才的な内容.まさに底知れぬ魅力と危険をはらんだ著作と言えよう.

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