10代で読んで欲しい哲学&倫理学&心理学の名作を紹介!プラトンやニーチェなど

長年に渡り世界中で読み継がれている哲学や倫理学、心理学の名作をまとめました。古代ギリシアの哲学者プラトンの『国家』や、ドイツの思想家ニーチェの『道徳の系譜』など、各作品の基本情報や読者の感想をまとめています。哲学入門編にぴったりな本もまとめて紹介しています。

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アガンベン『ホモ・サケル』

ヨーロッパの現代思想に対する関心の低下がささやかれて久しい。

この現象は、多くの文化的・社会的言説がアメリカ式のそれへと一元化されていくグローバリゼーションの趨勢(すうせい)と密接に関係しているが、そうした逆風のなか、著者はその仕事が常に国際的な関心の的となる例外的思想家の1人である。

ホモ・サケル(殺しても自由・しかし供犠にはならない存在)
過去の問題でも、アウシュビッツに限ったものでも、古代ローマだけの問題でも無い。!
正しく現代の、しかも日本の問題でもあるのではないか?

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路上に放擲されたままの、ホームレス群、毎日のように彼らの殺害記事が流されるが、誰も気にも留めない。むしろ、路上が綺麗になったと喜んでいる節すらある。彼らは、全く福祉の対象にならないばかりか、法的保護の対象でもない。寝ているのか死んでいるのか、確かめることなく、視線をそらして横を過ぎていく。

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弱者の資金・郵貯マネーをIT長者が狙い、それを『改革』と、デブ男が叫び、銀髪の今卑小ヒトラーが、米帝国に媚びる。
勤労者何々と称する箱物が都市の中央に林立し、その脇で、今の身寄り無き老人が、寒さに震える。
日系外国人が、人材派遣という名目の、時間給労働のため、しかも3K労働のため、動員され、また職場改善の資金が削られ、研究費、企業抱え学者先生確保のため、それがあてがわれる。

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ラッセル『西洋哲学史』

本書は1943年、アメリカにおける講義を母胎として生れ、1946年に刊行され、たちまち世界的な注目をひいた。

そのユニークさはどこにあるか。
第一に、人類の歴史上の思想が、ラッセルの個性的な解釈で、みごとに融合・綜合されていることである。

第二に、叙述の明快さ、平明さ――二十世紀散文の模範とされる流麗でwittyな文章であることである。

第三に、副題にも示されたように、哲学をその時代の背景との関連において把握しようとしたことである。

第一級の、独創的な思想家による最高の哲学史として、現代思想のモニュメントである。

哲学史を社会史との関連において眺めるというユニークな哲学史。
歴史は分担執筆では統一した歴史観を貫くことはできないという
著者の主張も非常にうなずける。

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ただ、プラトン批判に関してはやや見当違いと見られる点あり。
西洋哲学史 (上巻) (岩波文庫 (33-636-1))、
歴史哲学講義 (上) (岩波文庫)、
哲学史講義〈上巻〉と併せ読まれるべきであろう。

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怪しげな「客観性」を前提に書いた哲学史なぞは文章も内容も読むに耐えない。最低の読書しか保証しないと思うが、本書やヘーゲルの哲学史は、著者自身が真正面から哲学の諸説にぶつかって自身の思いを思いっきりぶつけている名著中の名著。

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>伝承によって連綿と伝えられてきたのだと称されている」と。(『西洋哲学史』)

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スピノザ『エチカ』

スピノザは『エチカ』の中に自己の哲学思想のすべてを結集させた。

典型的な汎神論と決定論のうえに立って万象を永遠の相のもとに眺め、人間の行動と感情を嘆かず笑わず嘲らず、ただひたすら理解しようと努めた。

ドイツ観念論体系成立のうえに大きな役割を演じ、また唯物論的世界観のすぐれた先駆的思想でもある。

スピノザの「エチカ 倫理学」は良い本である。彼の「知性改善論」は既に読んでいて、これよりも格段に良い。

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圧巻です。ネグリ曰く「現代の聖書」。
詳細に何十回読んでもいい本だと思います。
本気で幸せになりたかったら、「エチカ」。

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一言で説明するなら、「幾何学的定理によって証明された喜びの増大方法」です。

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その他の必読書

ホワイトヘッド『過程と実在』
クリプキ『名指しと必然性』
ポパー『推測と反駁』
クーン『科学革命の構造』
ラカトシュ『方法の擁護』
デイヴィドソン『真理と解釈』
パトナム『事実/価値二分法の崩壊』
ベイトソン『精神の生態学』
リクール『時間と物語』
ペンフィールド『脳と心の正体』
ヴァイツゼッカー『ゲシュタルトクライス』
チョムスキー『文法理論の諸相』
ヴィゴツキー『思考と言語』
パノフスキー『イコノロジー研究』
ソンタグ『反解釈』
ウィルソン『生命の多様性』
ドーキンス『利己的な遺伝子』
ギブソン『生態学的視覚論』
ケストラー『機械の中の幽霊』

ラマチャンドラン『脳のなかの幽霊』
イーザー『行為としての読書』
イーグルトン『文学とは何か』
ホフスタッター『ゲーデル、エッシャー、バッハ』
ド・マン『ロマン主義のレトリック』
ブランショ『文学空間』
ガダマー『真理と方法』
ローティ『哲学と自然の鏡』
セラーズ『経験論と心の哲学』
レイコフ『認知意味論』
ダマシオ『生存する脳』
クワイン『ことばと対象』
アウエルバッハ『ミメーシス』
ミード『西洋近代思想史』
クリステヴァ『詩的言語の革命』
クリシュナムルティ『生と覚醒のコメンタリー』
バルト『エクリチュールの零度』
ボルツ『グーテンベルク銀河系の終焉』
キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター』

おまけ(入門書)

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飲茶『史上最強の哲学入門』

真理に殉じた最強の論客ソクラテス、近代哲学の偉大なる父デカルト、神を殺した狂気の超人ニーチェ…強者の論を踏み台に、さらなる強者が出現する。

そう、哲学の歴史はまさに闘い!!偉大なる哲学者たちが繰り広げてきた、頭脳と頭脳の闘いの歴史を、驚異的な噛み砕き方でわかりやすく紹介。

最強の哲学入門書、降臨!!

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