10代で読んで欲しい哲学&倫理学&心理学の名作を紹介!プラトンやニーチェなど

長年に渡り世界中で読み継がれている哲学や倫理学、心理学の名作をまとめました。古代ギリシアの哲学者プラトンの『国家』や、ドイツの思想家ニーチェの『道徳の系譜』など、各作品の基本情報や読者の感想をまとめています。哲学入門編にぴったりな本もまとめて紹介しています。

現代の若い読者がこうした本を簡便に手にできることを羨ましく思う。

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田中正人『哲学用語図鑑』

国家、正義、格差、テロ、言論の自由、人工知能……について、あなたは何が語れますか?

学生の副読本として、ビジネスパーソンの教養として、学び直しのきっかけとして。
楽しみながら知識が身に付く大人の図鑑

■ピタゴラスからサンデルまで主要哲学者70人をピックアップ
■主要200語以上を直感で理解できるビジュアルで紹介
■用語の語源、出典、具体例、対義語なども一目でわかる
■400語以上を網羅した巻末索引

こういう入門書は大事だと思います。この本を読んで面白そうだと思う人が原著に挑戦すればよいのです。最初から難しい原著から入るから挫折するのですよね。

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新版 哲学・論理用語辞典 単行本

哲学・論理入門に最良の書。

人生と世界を根本的に考える人に知の源泉、思考の回路をわかりやすく示す定評のある辞典、新装版で待望の復刊。

倫理学、哲学を勉強する人は持ってた方がいいかな

はじめて哲学を学ぶ人が哲学辞書を持ってなくて、いきなりカントとか読んでも理解できないと思う。

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ラッセル 『哲学入門』

「理性的な人なら誰にも疑えない、それほど確実な知識などあるのだろうか」。

この書き出しで始まる本書は、近代哲学が繰りかえし取り組んできた諸問題を、これ以上なく明確に論じたものである。

ここでは、分析的な態度を徹底しつつ、人間が直接認識しうる知識からそれを敷衍する手段を検討し、さらには哲学の限界やその価値までが語られていく。

それはまさしく、20世紀哲学の主流をなす分析哲学の出発点でもあり、かつ、その将来を予見するものであったともいえよう。

今日も読みつがれる哲学入門書の最高傑作。待望の新訳。

「下手な入門書より…」というが、この本は哲学に興味のあるすべての人にとって有益な本である。ぜひご一読あれ!

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フロイト『精神分析入門』

精神病の命名と分類に終始していた伝統的精神医学に対し、自由連想の採用という画期的方法によって症状の隠された意味を探る精神分析を創始して、二十世紀文学にも多大な影響を与えたフロイト。

本書は、1915年から17年までウィーン大学で一般向けに行われた講義の記録であり、明快な論旨の進め方、啓蒙を目的とした対話的手法で書かれた最適の入門書である。

各論的な学説的展開の中にもフロイト自身の人生観や学問研究についての大局的な信念、人間性の本質についての深い洞察がちりばめられており、「精神分析入門」というより「人間フロイト入門」として読むことができます。

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山口義久『アリストテレス入門』

プラトンとならぶ古代ギリシア哲学の巨人アリストテレス。

彼はのちのヨーロッパ哲学に影響を与えただけではない。

いわゆる三段論法を中心とする形式論理学の基礎を築き、具体・抽象、普遍・個別、可能・現実といった概念を創始して、近代自然科学の発展をささえる知の総合的な枠組をつくりあげた。

われわれがさまざまな事柄を考える際の思考法そのものに関わる問題を、彼はどのように追求していったのか。

本書は、そのねばりづよい知の探求の軌跡をたどるアリストテレス再発見の試みである。

アリストテレスの学問の発想の基本となる部分がわかりやすく説明されていて、その学問の特色、とりわけ師のプラトンとの違いがよく理解できました。また、理解を助ける図解もありがたかったです。
これからアリストテレスの著作を読んでいこうという人にはお勧めの入門書です。

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小林道夫『デカルト入門』

「私は考える、ゆえに私はある」―近代精神の確立を宣言し、現代の知の枠組みとなる哲学の根本原理と方法を構築した近代哲学の父デカルト。

だが、書斎で思索に耽る「意識中心主義」の哲学者という人物像ほど、彼にふさわしくないものはない。

青年期には、三十年戦争の十七世紀ヨーロッパ諸国を冒険と遍歴で駆けぬけた行動的思想家―これがデカルトだ。

本書は、コギトの確立に体系の集約点をみるドイツ観念論の桎梏を解き放ち、認識論と形而上学から、自然学や宇宙論にまで及ぶ壮大な知の体系のもとに、デカルトの真実の姿を見いだそうとする本格的な入門書である。

これを読めば、他の入門書は必要ありません。直ちにデカルトの著書に取り組むべきでしょう。その意味で入門書のお手本です。

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石川文康『カント入門』

真理の最高決定機関であるはずの理性が人間を欺く二枚舌をもつとしたら、一大事ではないだろうか。

この理性の欺瞞性というショッキングな事実の発見こそが、カント哲学の出発点であった。

規則正しい日課である午後の散歩をするカントの孤独の影は、あらゆる見かけやまやかしを許さず、そのような理性の欺瞞的本性に果敢に挑む孤高の哲学者の勇姿でもあったのだ。

彼の生涯を貫いた「内面のドラマ」に光をあて、哲学史上不朽の遺産である『純粋理性批判』を中心に、その哲学の核心を明快に読み解き、現代に甦る生き生きとした新たなカント像を描く。

カントが純粋理性に対してどのような問題意識を持ち、それにどう対処していったのかがよくわかります。
私は哲学や論理学には疎いのですが、そんな素人の自分でも肩を張らずに読むことができ、良質なミステリー小説を読んだ時のような読後感を味わうことができました。

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竹田青嗣『ニーチェ入門』

ルサンチマンの泥沼のなかで「神」や「超越的な真理」に逃避するのか、あるいは「永遠回帰」という「聖なる虚言」に賭け、自らの生を大いに肯定するのか?

二十世紀思想最大の震源地ニーチェの核心を果敢につかみ、その可能性を来世紀に向けて大胆に提示する、危険なほどに刺激的な入門書。

こんなに明快な解説は他には無いと思います。
竹田先生の本はどれもこうした明快な説明を特徴としていますが、ニーチェというしばしば謎めいた思想家として語られがちな哲学者を、こんなにスッキリ解説してくれて、本当に素晴らしい本だと思います。

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仲正昌樹『ハイデガー哲学入門──「存在と時間」を読む』

『存在と時間』は20世紀に大きな波紋を投げかけ、現在も広く読まれている書物である。

その世界概念の重要性。

「不安」を引き受け、「実存を遂行」する「現存在」という言葉。

「存在」と「時間」の関係など哲学の意味を原点から問う本書は、入門書であり決定版である。

ハイデガーの哲学界での重要性も探る。

「存在と時間」は小生のような素人が読むと実に難解、本書でもしばしば原文を引用されて解説されていましたが、原文部分は何を言っているのか分からず、著者の解説を読んで、自分の身近なことに事寄せて解説してくれて、ほっとする、大変ありがたいことと思いました。

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