乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(モブせか)のネタバレ解説・考察まとめ

『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(モブせか)』とは、三嶋与夢が小説投稿サイト『小説家になろう』に投稿していた小説、及びそれを原作とした漫画、アニメ作品。浮島が点在する世界を舞台に、乙女ゲームに転生した主人公リオンが、ゲームの知識で自分と仲間の問題を解決する。登場人物らは、困難の中で己の未熟さに気づかされたり身分の違いに悩んだりしつつも精神的に成長していく。『小説家になろう』に投稿された原作の第2章までの内容がアニメ化され、2022年4月から6月までAT-Xほかにて放送された。

パルトナー

パルトナー

ルクシオンが制作した飛行船。見た目は宇宙船であり戦闘力は高くルクシオンの制御で動くので船員は不要。船内にはロボットが巡回している。

ロストアイテム

旧文明の遺産であり主にダンジョンで発見される。飛行船や鎧などがあり現時点での技術では再現不可能。ロストアイテムだからといって、必ずしも強力な武器とは限らない。あくまでも現時点で再現不可能なだけである。

魔笛

魔笛を吹くヘルトルーデ

公国が所有するモンスターを操るロストアイテム。修学旅行帰りの学園を公国が襲撃した際、ヘルトルーデが使用し多数のモンスターを従わせた。その後、リオンの働きでヘルトルーデと共に王国側に没収される。

聖女

乙女ゲームでの聖女オリヴィア

聖女は治癒魔法が使え、傷ついた騎士を癒やすことができる。聖女になるためには「聖なる腕輪」「聖なる首飾り」「聖なる杖」の3つのアイテムが必要。ゲームではオリヴィアが聖女に覚醒し世界を救うことになっているが、リオンが転生した世界ではマリエが聖女に認められてしまう。

『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(モブせか)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

リオン「俺、アイツら嫌いなんだよね」

オリヴィア、ダニエル、レイモンドに向かって「俺、アイツら嫌いなんだよね」と言い放つリオン

エピソード3”決闘しようぜ、王子様”にて、リオンが公爵令嬢アンジェリカの代理人に立候補する際、オリヴィアとダニエル、レイモンドに言ったセリフ。
王太子ユリウスをたぶらかすマリエに手袋を投げつけ、決闘を申し込むアンジェリカ。ユリウスら攻略対象5人がマリエの代理で戦うと名乗りを上げる中、アンジェリカのために戦おうとする生徒は1人も現れない。自分の取り巻きにさえ見捨てられ、悔し涙を浮かべるアンジェリカ。そのアンジェリカを見かねてリオンがアンジェリカの代理人に立候補する。側にいたオリヴィア、ダニエル、レイモンドは無謀な行為に声を上げるが、リオンは不敵な笑みを浮かべて「俺、アイツら嫌いなんだよね」と言い放つ。
立場の弱い者を助けつつも、決して押し付けがましいところを見せようとしないリオンの清々しさが分かる。

リオン「俺、弱い者いじめって気がひけるんだよね…お前たちと違って」

リオンに弱い者いじめをしたと言われ、逆上するグレッグ

エピソード4”決闘しようぜ、王子様”にて、リオンがグレッグに放ったセリフ。
代理戦にてアロガンツに鎧を破壊され、生身の体で戦おうとするグレッグ。そんなグレッグにリオンは「俺、弱い者いじめって気がひけるんだよね…お前たちと違って」と嫌味を放つ。弱い者いじめとは、パーティ会場にてグレッグら5人がアンジェリカを一方的に口撃したことを当てこすったもの。自分のしたことに無自覚なグレッグは「弱い者いじめなどしていない」と逆上し、リオンを呆れさせる。パーティー会場にて、アンジェリカを傷つけたことに無自覚なグレッグら攻略対象5人。そんな彼らに対し、自分が悪役になってでも戒めようとするリオンの不器用さが伺える。

リオン「最高だね…もう最高の気分だよ!」

「最高だね…もう最高の気分だよ!」とユリウスに言い放つリオン

エピソード5”最高だね”にて、リオンがユリウスに放ったセリフ。
マリエに誑かされているユリウスを何とか正しい道に連れ戻そうと、辛辣ながらも言葉を尽くすリオン。しかし、マリエに惚れ込んだユリウスにリオンの言葉は届かない。マリエに騙されていることにも気づかずユリウスはマリエへの愛を語り、マリエとの仲を引き裂こうとするリオンを非難する。ユリウスの目から見たリオンは、強力なアロガンツを手に入れて優位に戦う傲慢な人間にしか見えないのだ。「上から目線で説教するのは、どんな気分だ!」と一方的にリオンを悪者扱いするユリウスの叫びを聞いたリオンは、笑みを浮かべて「最高だね…もう最高の気分だよ!」と言い放つ。
正論を言われて心に迷いが生じる場面で、予想外のセリフで立場を逆転させる面白さがある。

オリヴィア「それを愛じゃないなんて言わないでください!」

「それを愛じゃないなんて言わないでください!」と叫ぶオリヴィア

エピソード5”最高だね”にて、オリヴィアがユリウスに叫んだ言葉。
マリエの愛だけが本物であり、アンジェリカの自分への愛は偽物だと叫ぶユリウス。「マリエを奪われるくらいなら死んだほうがマシだ!」と聞いたアンジェリカは絶望の涙を流す。幼い頃から王太子の婚約者として育てられてきたアンジェリカにとって、ユリウスが全てであったからだ。友人の悲しみを感じ取ったオリヴィアは立ち上がり、ユリウスに訴える。「あなたの婚約者は、決闘が始まってからずっと苦しそうに戦いを見守り、どんなに辛くても目を背けずにあなたを応援している」「それを愛じゃないなんて言わないでください!」と、アンジェリカのユリウスに対する想いを訴えた。
平民オリヴィアが、身分の違いに関係なく公爵令嬢である友人のために必死になる純粋さが見る者の心を震わせる。

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