Paul Weller(ポール・ウェラー)の徹底解説まとめ
Paul Weller(ポール・ウェラー)とは、イギリス・ロック界のビッグネームである。パンクブームを追い風に1977年、ザ・ジャムのフロントマンとしてデビュー。その後、80年代にはザ・スタイル・カウンシルを結成し、渋谷系と言われる日本のアーティスト達にも大きな影響を与えた。90年代にソロに転向。音楽的多様性を活かしたサウンド作りと、反骨精神あふれる歌詞を特徴とし、常に労働者階級のヒーローであり続けている。オアシスのメンバーを筆頭に多くのミュージシャン達が憧れる。UKロック界のカリスマである。
1983年ポールは精神的に大きな負担となっていたザ・ジャムを解散した。ポールは新たなパートナーとして、ザ・ジャムのレコーディングに参加したことがあるキーボーディストのミック・タルボットを選び、ザ・スタイル・カウンシルというユニットを結成する。
そして3月に早くもデビュー・シングル「スピーク・ライク・ア・チャイルド」をリリース、ザ・ジャムの後期で聴くことのできたソウルサウンドがより押し進められ、ポールのファンキーなベースと、ミックのキーボードとブラス・セクションが全体をポップかつ華やかに仕立て上げた。
「スピーク・ライク・ア・チャイルド」は全英4位となり、35万枚を売り上げ、ザ・スタイル・カウンシルは上々なスタートを切ったが、ザ・ジャムのファンにはギター・ロックとの決別のようにも映った。
You're The Best Thing
1984年発表、ザ・スタイル・カウンシルのデビューアルバム『Café Bleu』からのセカンドシングル、ザ・スタイル・カウンシルとしては6枚目のシングルとしてリリースされた。全英シングルチャート5位。
My Ever Changing Moods
1984年発表のザ ・スタイル・カウンシルの代表曲。1984年3月16日にファースト・アルバム『カフェ・ブリュ』が発売されるが、アルバムにはボーカルとピアノのみのバージョンが収録されている。この『カフェ・ブリュ』はアメリカでは『My Ever Changing Moods』というタイトルでリリースされ、第一弾シングルとしてこちらのシングルバージョンがリリースされた。
ビルボード・Hot 100で29位を記録し、これはポールウェラーにとって全米での最大のヒットとなった。全英シングルチャートでは5位。
Shout To The Top
1984年リリースのザ ・スタイル・カウンシルのもう一つの代表曲。2003年4月~2005年9月の2年半、フジテレビの朝の情報番組『とくダネ!』のオープニングテーマに使われた為、日本で最も有名なザ ・スタイル・カウンシルの曲である。明るくキャッチーな曲調からは想像もつかないような反骨精神に富んだ歌詞で、サッチャー政権下で地中深く追い込まれて行く炭坑労働者に向けてこの曲を捧げている。
「Shout To The Top(トップの奴らに叫ぶんだ!)」
ザ・ジャム時代の攻撃的なパンクサウンドにメッセージを乗せることに限界を感じたポールは、よりポップで気分が高揚するようなメロディーに反骨的なメッセージを乗せる手法を選んだ。全英7位のヒットとなった。
Walls Come Tumbling Down !
1985年リリースのザ ・スタイル・カウンシル9作目のシングルで、セカンドアルバム『Our Favourite Shop』からのファーストシングル。
小気味の良いポップソングでありながらも政権を痛烈に批判し、労働者の連帯を訴えたメッセージ性の強い歌詞が特徴で、ポール・ウェラーの反骨精神が込められた曲である。全英シングルチャート6位。
Paul Weller(ポール・ウェラー)のミュージックビデオ(MV/PV)
Sunflows
1993年リリースのポール・ウェラーのセカンドソロアルバム『Wild Wood』からのファーストシングル。全英チャート16位を記録。
英国ロックとアメリカ南部音楽を折衷したようなアーシーな曲調が特徴的なポールの代表曲。ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」のフレーズもさりげなく引用している。
Wild Wood
1993年リリースのセカンドソロアルバム『Wild Wood』からのセカンドシングル。ポール・ウェラーらしい熱っぽくもセンチメンタルなアコースティックナンバー。全英シングルチャート14位を記録。
The Changingman
1995年発表のアルバム『Stanley Road』からのファーストシングル。
「変わり続けるんだ、人生を自分のものにするんだ。」というメッセージは、まさにポールのキャリアを象徴している。
全英チャート7位、アンコールでも使われる、ソロになってからのポールを代表する曲である。
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目次 - Contents
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の概要
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の活動履歴
- 1977年 The Jam 結成
- モッズ・スタイルとは
- ザ・ジャム時代 (1977年ー1982年)
- ザ・スタイル・カウンシル時代(1982年ー1990年)
- ソロとして(1990年ー1995年)
- 1997年ー2006年
- 2008年ー2012年
- 2015年以降
- Paul Weller(ポール・ウェラー)のプロフィール・人物像
- Paul Weller(ポール・ウェラー)のディスコグラフィー
- アルバム
- Paul Weller
- Wild Wood
- Stanley Road
- Heavy Soul
- Heliocentric
- Illumination
- Studio 150
- As Is Now
- 22 Dreams
- Wake Up the Nation
- Sonik Kicks
- Saturns Pattern
- A Kind Revolution
- True Meanings
- On Sunset
- Fat Pop
- ライブ・アルバム
- Live Wood
- Days of Speed
- Catch-Flame!
- Other Aspects, Live at the Royal Festival Hall
- An Orchestrated Songbook
- コンピレーション・アルバム
- Modern Classics - The Greatest Hits
- Hit Parade - The Complete Single Collection
- Free Soul. The Classic Of Paul Weller
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の代表曲
- In The City
- The Eton Rifles
- Going Underground
- The Town Called Malice
- Speak Like A Child
- You're The Best Thing
- My Ever Changing Moods
- Shout To The Top
- Walls Come Tumbling Down !
- Paul Weller(ポール・ウェラー)のミュージックビデオ(MV/PV)
- Sunflows
- Wild Wood
- The Changingman
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の名言・発言
- ポール・ウェラー「自分のことをイギリス人だとはもう思ってない。僕らはヨーロッパ人だと思ってるんだ」
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- セックスピストルズのシド・ヴィシャスを殴る
- ポール・ウェラーの子供は合計8人