Paul Weller(ポール・ウェラー)の徹底解説まとめ
Paul Weller(ポール・ウェラー)とは、イギリス・ロック界のビッグネームである。パンクブームを追い風に1977年、ザ・ジャムのフロントマンとしてデビュー。その後、80年代にはザ・スタイル・カウンシルを結成し、渋谷系と言われる日本のアーティスト達にも大きな影響を与えた。90年代にソロに転向。音楽的多様性を活かしたサウンド作りと、反骨精神あふれる歌詞を特徴とし、常に労働者階級のヒーローであり続けている。オアシスのメンバーを筆頭に多くのミュージシャン達が憧れる。UKロック界のカリスマである。
01. The Soul Searchers
02. Glide
03. Mayfly
04. Gravity
05. Old Castles
06. What Would He Say?
07. Aspects
08. Bowie
09. Wishing Well
10. Come Along
11. Books
12. Movin' On
13. May Love Travel with You
14. White Horses
還暦を過ぎたポールが2018年9月14日にリリースした14枚目のスタジオ・アルバム。『ア・カインド・レボリューション』以来、約1年半の短いインターヴァルでリリースされた。前作とはまたガラッと趣向が変わったアコースティックサウンドが繰り広げられる。エレキギターの音はなくなり、アコースティックギターとストリングス、オルガンのサウンドでまとめれたアンプラグドの傑作となった。
ゲスト・アーティストも豪華で、ハモンド・オルガンやピアノ、メロトロンを披露しているのは、ゾンビーズのロッド・アージェント。他にも、フォーク・レジェンド、マーティン・カーシーとダニー・トンプソン、リードギターにリトル・バーリー、バックボーカルにルーシー・ローズ、さらに、ノエル・ギャラガーと、ロックの重鎮達がトラックごとに参加している。
On Sunset
01. Mirror Ball
02. Baptiste
03. Old Father Tyme
04. Village
05. More
06. On Sunset
07. Equanimity
08. Walkin
09. Earth Beat
10. Rockets
ポール・ウェラーの15枚目のスタジオ・アルバム。当初は2020年6月12日にリリースされる予定だったが、コロナにより2020年7月3日に延期された。ザ・ジャムやザ・スタイル・カウンシル時代の古巣ポリドールレーベルからの移籍第一弾となった。
ソロになって以降様々な音楽的アプローチを試みながらも、常にロックに主軸を置いていたポールが、アヴァンギャルドな80年代風なポップ路線に回帰し、多くのファンからスタイル・カウンシルを彷彿させるといわれている作品。そのスタイル・カウンシルの相棒、ミック・タルボットをいくつかのトラックでフィーチャーしている。
アルバムは久しぶりに全英ナンバー1に輝き、これにより80年代、90年代、00年代、10年代、20年代と連続した5つの年代でアルバムが全英1位となった。この偉業を過去に達成したのは、ポール・マッカートニー、ジョン・レノン、デヴィッド・ギルモアのみとなり、ポール・ウェラーが4人目となる。
Fat Pop
01. Cosmic Fringes
02. True
03. Fat Pop
04. Shades of Blue
05. Glad Times
06. Cobweb / Connections
07. Testify
08. That Pleasure
09. Failed
10. Moving Canvas
11. In Better Times
12. Still Glides the Stream
2021年5月14日リリース。2020年の前作『オン・サンセット』から1年も経たずに完成したソロ16枚目。63歳になるポール・ウェラーの枯れるどころか益々高まる創作意欲を感じることが出来る一枚。
ロックアルバムにありがちな一本調子ではなく、まるで80年代のロックアルバムを聴いているかのようなポップでバラエティーに富んだアルバムになっており、最高傑作と推すファンも多い。前作に続き全英1位を獲得。アルバムが2枚連鎖1位に輝いたのはポールのキャリアでも初めてのことであった。
ライブ・アルバム
Live Wood
01. Bull Rush / Magic Bus (Royal Albert Hall, 22.11.93)
02. This Is No Time (Royal Albert Hall, 22,11,93)
03. All the Pictures on the Wall (Royal Albert Hall, 22,11,93)
04. Remember How We Started / Dominoes"(Wolverhampton Civic hall, 9.3.94)
05. Above The Clouds"(Wolverhampton Civic Hall, 9.3.94)
06. Wild Wood"(Wolverhampton Civic Hall, 9.3.94)
07. Shadow of the Sun (Paradiso, 16.4.94)
08. (Can You Heal Us) Holy Man? / War"(Wolverhampton Civic Hall, 9.3.94)
09. 5th Season"(Royal Albert Hall, 22.11.93)
10. Into Tomorrow (La Luna, 17.4.94)
11. Foot of the Mountain (Royal Albert Hall, 22.11.93)
12. Sunflower (Paradiso, 16.4.94)
13. Has My Fire Really Gone Out? (Paradiso, 16.4.94)
1994年発表の、ソロとして初のライヴアルバム。1993年12月のロンドン公演、1994年3月のウルヴァーハンプトン公演、1994年4月のアムステルダム公演とブリュッセル公演でのライブ音源から編集されている。ザ・ジャムやザ・スタイル・カウンシルの楽曲は含まれておらず、ソロ以降のトラックとカバー曲で構成されている。
Days of Speed
01. Brand New Start
02. The Loved
03. Out of the Sinking
04. Clues
05. English Rose
06. Above the Clouds
07. You Do Something to Me
08. Amongst Butterflies
09. Science
10. Back in the Fire
11. Down in the Seine
12. That's Entertainment
13. Love-Less
14. There's No Drinking, After You're Dead
15. Everything Has a Price to Pay
16. Wild Wood
17. Headstart for Happiness
18. Town Called Malice
19. The Butterfly Collector (iTunes Bonus Track)
20. Carnation (iTunes Bonus Track)
Go! Discsの創設者アンディ・マクドナルドが新設したレーベル「Independiente Records」への移籍第1弾で、日本ではエピックレコードジャパンより2リリースされた2001年のソロ2作目のライブアルバム。この年、ポールは主にアコースティックギターを中心とした弾き語りによるヨーロッパ・ツアーを行った。ライブでは一部の曲でエレクトリックギターも使用したが、主にアコースティック・ギターを中心に演奏。様々な公演地での音源を1枚にまとめたアルバム。
バック・バンドを従えず、ギター弾き語りによる歌と演奏が中心となっており、ザ・ジャム時代のの楽曲「イングリッシュ・ローズ」「ザッツ・エンターテインメント」「悪意という名の街」や、スタイル・カウンシル時代の楽曲「ダウン・イン・ザ・セーヌ」「ヘッドスタート・フォー・ハピネス」なども取り上げられている。
Catch-Flame!
Disc One
01. The Weaver
02. Out of the Sinking
03. Blink and You'll Miss It
04. Paper Smile
05. Peacock Suit
06. From the Floorboards Up
07. The Changingman
08. Savages
09. Going Places
10. "Up in Suzes' Room
11. Porcelain Gods/I Walk on Gilded Splinters
Disc Two
01. In the Crowd
02. Come On/Let's Go
03. Foot of the Mountain
04. You Do Something to Me
05. Wishing on a Star
06. Wild Wood
07. The Pebble & The Boy
08. That's Entertainment
09. Broken Stones
10. Long Hot Summer
11. Shout to the Top
12. Town Called Malice
2006年発表のソロ3作目のライヴ・アルバム。2005年12月5日、ロンドンのアレクサンドラ・パレスで行われたコンサートの模様を収録。バンドメンバーは、ギターは、オーシャン・カラー・シーンのスティーブ・クラドック、ベースはデーモン・ミンチェラ、ドラムはスティーブ・ホワイト。ザ・ジャム時代からザ・スタイル・カウンシルを経てソロへとすべての時代の代表曲が入っているライブアルバムライブだが、ベストアルバムに近い選曲になっている。ザ・ジャム時代のような切れの良いリズムギターも健在。大半の曲は3、4分程度でコンパクトにまとまっているが、約9分にも及ぶ「in the crowd」や、約8分に及ぶ「foot of the mountain」はこのアルバムのハイライトといえる。
Other Aspects, Live at the Royal Festival Hall
ディスク: 1 CD
01. One Bright Star (Live at the Royal Festival Hall)
02. Glide
03. The Soul Searchers
04. Boy About Town
05. Have You Ever Had It Blue
06. What Would He Say?
07. Wild Wood
08. Country
09. Aspects
10. Strange Museum
11. Amongst Butterflies
12. Old Castles
13. Gravity
14. Where'er Ye Go
ディスク: 2 CD
01. A Man of Great Promise
02. Mayfly
03. Private Hell
04. Tales from the Riverbank
05. Movin on
06. Long Long Road
07. Hopper
08. White Horses
09. Books
10. You Do Something to Me
11. May Love Travel with You
ディスク: 3 DVD
01. One Bright Star
02. Glide
03. The Soul Searchers
04. Boy About Town
05. Have You Ever Had It Blue
06. What Would He Say?
07. Wild Wood
08. Country
09. Aspects
10. Strange Museum
11. Amongst Butterflies
12. Old Castles
13. Gravity
14. Where'er Ye Go
15. A Man of Great Promise
16. Mayfly
17. Private Hell
18. Tales from the Riverbank
19. Movin on
20. Long Long Road
21. Hopper
22. White Horses
23. Books
24. You Do Something to Me
25. May Love Travel with You
2018年10月、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでオーケストラをバックに行ったライヴ・コンサートの、2日間のうちの2日目の模様を収めたCD+DVDの3枚組。ポールがこれまで歩んできたキャリアの中から選りすぐりの計25曲を収録。ザ・ジャムやザ・スタイル・カウンシルからのナンバーは勿論、2018年9月にリリースされ絶賛を浴びた『トゥルー・ミーニングス』からは11曲が披露されている。
An Orchestrated Songbook
01. Andromeda
02. English Rose
03. My Ever Changing Moods
04. On Sunset
05. Carnation
06. Glad Times
07. Broken Stones
08. Gravity
09. It's a Very Deep Sea
10. Bowie
11. Equanimity
12. You're the Best Thing
13. Still Glides the Stream
14. Movin on
15. Wild Wood
16 .Rockets
17. You Do Something to Me
18. White Horses
2021年5月15日、ロンドンのバービカン・センターにて英BBC交響楽団と共演したライヴ・アルバム。ソロとして6枚目、キャリア通算8枚目の全英1位を獲得したアルバム『ファット・ポップ』発売の翌日に行われたライブの模様を収録している。
BBC交響楽団の指揮を務めるのは近年活躍が目立っているジュールス・バックリー。交響楽団のほかにはポール馴染みのスティーヴ・クラドック(オーシャン・カラー・シーン)がギターで駆けつけたほか、それぞれ世代も異なるゲスト・ヴォーカルが3曲で登場。スタイル・カウンシルの曲「You’re The Best Thing」では、カルチャークラブのボーイ・ジョージが参加、熱っぽくソウルフルに歌い上げる。ソロ時代の金字塔『Stanley Road』からのナンバー「Broken Stones」では、ジェイムズ・モリソンを迎えてエモーショナルに披露されている。そしてライヴの定番『Wild Wood』からのタイトルトラックでは、新星セレステをフィーチャ−し、他にないヴァージョンを聴くことができる。
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目次 - Contents
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の概要
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の活動履歴
- 1977年 The Jam 結成
- モッズ・スタイルとは
- ザ・ジャム時代 (1977年ー1982年)
- ザ・スタイル・カウンシル時代(1982年ー1990年)
- ソロとして(1990年ー1995年)
- 1997年ー2006年
- 2008年ー2012年
- 2015年以降
- Paul Weller(ポール・ウェラー)のプロフィール・人物像
- Paul Weller(ポール・ウェラー)のディスコグラフィー
- アルバム
- Paul Weller
- Wild Wood
- Stanley Road
- Heavy Soul
- Heliocentric
- Illumination
- Studio 150
- As Is Now
- 22 Dreams
- Wake Up the Nation
- Sonik Kicks
- Saturns Pattern
- A Kind Revolution
- True Meanings
- On Sunset
- Fat Pop
- ライブ・アルバム
- Live Wood
- Days of Speed
- Catch-Flame!
- Other Aspects, Live at the Royal Festival Hall
- An Orchestrated Songbook
- コンピレーション・アルバム
- Modern Classics - The Greatest Hits
- Hit Parade - The Complete Single Collection
- Free Soul. The Classic Of Paul Weller
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の代表曲
- In The City
- The Eton Rifles
- Going Underground
- The Town Called Malice
- Speak Like A Child
- You're The Best Thing
- My Ever Changing Moods
- Shout To The Top
- Walls Come Tumbling Down !
- Paul Weller(ポール・ウェラー)のミュージックビデオ(MV/PV)
- Sunflows
- Wild Wood
- The Changingman
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の名言・発言
- ポール・ウェラー「自分のことをイギリス人だとはもう思ってない。僕らはヨーロッパ人だと思ってるんだ」
- Paul Weller(ポール・ウェラー)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- セックスピストルズのシド・ヴィシャスを殴る
- ポール・ウェラーの子供は合計8人