Paul Weller(ポール・ウェラー)とは【徹底解説まとめ】

Paul Weller(ポール・ウェラー)とは、イギリス・ロック界のビッグネームである。パンクブームを追い風に1977年、ザ・ジャムのフロントマンとしてデビュー。その後、80年代にはザ・スタイル・カウンシルを結成し、渋谷系と言われる日本のアーティスト達にも大きな影響を与えた。90年代にソロに転向。音楽的多様性を活かしたサウンド作りと、反骨精神あふれる歌詞を特徴とし、常に労働者階級のヒーローであり続けている。オアシスのメンバーを筆頭に多くのミュージシャン達が憧れる。UKロック界のカリスマである。

01. Going Places
02. A Bullet for Everyone
03. Leafy Mysteries
04. It's Written in the Stars
05. Who Brings Joy
06. Now the Night Is Here
07. Spring (At Last)
08. One X One
09. Bag Man
10. All Good Books
11. Call Me No.5
12. Standing Out in the Universe
13. Illumination

2002年に発表したソロ6作目。ポール自らセルフプロデュースしたが、一部楽曲ではヌーンデイ・アンダーグラウンドのサイモン・ダインとの共同プロデュースとなっている。ソロデビューして10年、オーシャン・カラー・シーンのスティーヴ・クラドックとデーモン・ミンケラ、オアシスのノエル・ギャラガー(本作ではドラムス、ベース等を担当)とゲム・アーチャー等の若手プレイヤーが参加した。「コール・ミー・ナンバー・ファイヴ」は、ポールとステレオフォニックスのケリー・ジョーンズとのデュエット。1995年の『スタンリー・ロード』以来となる全英チャート1位獲得を果たした。「イッツ・リトゥン・イン・ザ・スターズ」が全英7位となった。

Studio 150

01. If I Could Only Be Sure
02. Wishing on a Star
03. Don't Make Promises
04. The Bottle
05. Black Is the Colour
06. Close to You
07. Early Morning Rain
08. One Way Road
09. Hercules
10. Thinking of You
11. All Along the Watchtower
12. Birds

2004年リリース、V2レコードへの移籍第1弾アルバム。前作「Illumination」のヒットにより、その勢いで新作を発表するかとファンも思っていたが、一転、ポール・ウェラー初の全曲カバーアルバムとなった。ポール自身が「好きな曲よりも、自分で演奏して解釈できる曲を選んだ」と述べたように、オリジナル楽曲が新しい息吹を吹き込まれて蘇ったように、ポール・ウェラー節全開の傑作となり、イギリスチャートで最高位2位となった。
タイトルの「スタジオ150」とは、レコーディングが行われたオランダ・アムステルダムのスタジオの名前。スパイス・ガールズやザ・ヴァーヴ等と仕事をしたレコーディング・エンジニアのヤン・カイバートを、共同プロデューサーに起用した。

As Is Now

01. Blink and You'll Miss It
02. Paper Smile
03. Come On / Let's Go
04. Here's the Good News
05. The Start of Forever
06. Pan
07. All on a Misty Morning
08. From the Floorboards Up
09. I Wanna Make it Alright
10. Savages
11. Fly Little Bird
12. Roll Along Summer
13. Bring Back the Funk (Parts 1 & 2)
14. The Pebble and the Boy

2005年発表のポール・ウェラーのソロ8作目。間にカヴァー・アルバム『Studio 150』挟んでいるが、オリジナルアルバムとしては『Illumination』以来約3年ぶりとなる。
レコーディングはロンドンで行われたが、ミックスは前作『スタジオ150』を録音したオランダのStudio 150で行われた。数ヶ月前にガールフレンドとの間に子供も生まれ、レコーディング自体も2週間で終わった。ポール・ウェラー47歳、非常に前向きな曲が多く収録されたアルバムといえる。ロック回帰、或いはザ・ジャム、ザ・スタイル・カウンシルを想起させる曲も多く多様性に富んでいる。日本先行発売された。

22 Dreams

01. Light Nights
02. 22 Dreams
03. All I Wanna Do (Is Be With You)
04. Have You Made Up Your Mind
05. Empty Ring
06. Invisible
07. Song For Alice
08. Cold Moments
09. The Dark Pages of September Lead to the New Leaves of Spring
10. Black River
11. Why Walk When You Can Run
12. Push It Along
13. A Dream Reprise
14. Echoes Round the Sun
15. One Bright Star
16. Lullaby Für Kinder
17. Where'er Ye Go
18. God
19. 111
20. Sea Spray
21. Night Lights

2008年に発表、前作「アズ・イズ・ナウ」以来3年振り発表の9作目,全英アルバム・チャートで初登場1位。ポールにとってソロ・アルバムとしては3度目の1位獲得となった。
レコーディング前に、ギタリストのスティーブ・クラドックを除く既存のバンドメンバーを一新し、ベースにアンディ・ルイス、キーボードにザ・ムーンズのアンディ・クロフツ、ドラムにザ・スタンドのスティーブ・ピルグリムを迎えた。そして曲ごとに様々なミュージシャンを起用、オアシスのノエル・ギャラガーとゲム・アーチャー、元ブラーのグレアム・コクソン、元ザ・ストーン・ローゼズのアジズ・イブラヒム、元ソフト・マシーンのロバート・ワイアット、リトル・バーリーのメンバー3人等と、いずれも英国を代表するミュージシャンばかりである。
全21曲、二枚組ダブルアルバムでジャズ、フォーク、タンゴ、長い曲、短い曲、インストゥルメンタル、バリエーション豊かな楽曲が数珠繋ぎの如くたたみかけてくる。それでいて非常に統一感のあるアルバムに仕上がっている。50歳になっても衰えを知らない、聴き込む程に凄みが出てくアルバムである。

Wake Up the Nation

01. Moonshine
02. Wake Up the Nation
03. No Tears to Cry
04. Fast Car / Slow Traffic
05. Andromeda
06. In Amsterdam
07. She Speaks
08. Find the Torch, Burn the Plans
09. Aim High
10. Trees
11. Grasp & Still Connect
12. Whatever Next
13. 7&3 Is the Strikers Name
14. Up the Dosage
15. Pieces of Dream
16. Two Fat Ladies

2010年リリース、2008年の前作『22ドリームス』と同じく、曲ごとに様々なミュージシャンを起用する方式でレコーディングされた。前作が全21曲の組曲のような構成だったのに対し、今作は3分にも満たない短いロックナンバー洪水のようにたたみかけ、まるでザ・ジャム時代に戻ったかのような印象をうける。
そのザ・ジャムからは、解散以来実に28年ぶりにブルース・フォクストンが参加し、「ファスト・カー / スロウ・トラフィック」と「シー・スピークス」の2曲で共演を果たした。また、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズや、元エレクトリック・ライト・オーケストラ〜ブラック・サバスのベヴ・ベヴァン等もゲスト参加している。アルバムは全英最高位2位に達した。

Sonik Kicks

01. Green
02. The Attic
03. Kling I Klang
04. Sleep of the Serene
05. By The Waters
06. That Dangerous Age
07. Study in Blue
08. Dragonfly
09. When Your Garden's Overgrown
10. Around The Lake
11. Twilight
12. Drifters
13. Paperchase
14. Be Happy Children

2012年に発表のソロ11作目。ポールのソロ作品としては最もエレクトロニックでサイケデリックな作品。ロック、ソウル、フォーク、ジャズ、クラシック、レゲエ、エレクトロ、様々な音楽的要素を一枚に収めたアルバムである。
2008年の『22ドリームス』にもゲスト参加したノエル・ギャラガー、グレアム・コクソン、アジズ・イブラヒム等がレコーディングに参加している。「ドラゴンフライ」は、ポールの娘ジェサミンが書いた詩を元に作られた。「ビー・ハッピー・チルドレン」は、ポールの父と2009年に死去したマネージャーに捧げられた曲である。

Saturns Pattern

01. White Sky
02. Saturns Pattern
03. Going My Way
04. Long Time
05. Pick It Up
06. I'm Where I Should Be
07. Phoenix
08. In the Car...
09. These City Street

2015年発表、12作目のソロアルバム。前作『ソニック・キックス』ではエレクトリックでサイケな路線へ舵を切ったポールだが、今回はストレートにロックしている。聴き込む程に味わい深くなるアルバム。57歳にして現役、枯れることなく果敢にチャレンジし続けている。ザ・ストライプスのジョシュ・マグローリーやシド・アーサーのリアム・マギルといった若手ミュージシャン達がレコーディングに参加している。

A Kind Revolution

01. Woo Sé Mama
02. Nova
03. Long Long Road
04. She Moves with the Fayre
05. The Cranes Are Back
06. Hopper
07. New York
08. One Tear
09. Satellite Kid
10. The Impossible Idea

2017年発表。ザ・ジャムのデビューから40年。ソロ通算13作目。前作とは打って変わり、久しぶりにソウル色が濃いブルーアイドソウル風の作品となった。
ポール自身「ソロ転向後はスタイル・カウンシルでやったことを繰り返したくなかったから、無意識的にああいうサウンドを避けてたところもあったのかもしれない。でも曲を書く時はやっぱり自分本来の趣味が顔を出してくる」と言っているように、ザ・スタイル・カウンシル時代のサウンドを彷彿させる曲も幾つか収録されている。

True Meanings

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