【憎しみの矛先は】死ぬほど怖い話都市伝説まとめ! 【死相が分かる鏡】

死ぬほど怖い都市伝説を集めました。暴走族の恐怖体験を綴った「憎しみの矛先は」や、鏡にまつわる不思議な話の「死相が分かる鏡」、写真部の男子生徒の体験を書いた「悲惨な現像」などを掲載。真夜中に読むと眠れなくなる怪談や不思議な話を紹介していきます。

「きゅっ きゅっ きゅっ…」といいながら跳ねている

その態度に腹が立って

「無視してんじゃないよ」今度は口調を強めて言った

しかし彼女は返事をしないで

相変わらず同じことを続けている

今まで特に彼女を憎らしく思っていなかったが

嬉しそうに、しかも自分を無視したことで

急にとてつもなく強い感情が湧き起こってきた

それを抑え込みながら

「なんで、そんなことしてんの?」ともう一度尋ねてみた

それでも彼女は何も聞こえないみたいに嬉しそうに跳ねている

Aちゃんの中で今までと違った感情が生まれた

もしかすると『マンホールの上で数字を言いながら跳ねる』ということは

実はとても楽しいことではないのだろうかと思った

バカらしいとは考えつつも微かにそんな思いが頭の中をよぎった

複雑な思いに戸惑いを感じながらも

マンホールの上で楽しそうに跳ねる彼女の邪魔をしたくなった

いじめられっこの彼女がなんでこんな楽しそうにしているのか

なにか納得できない

「ちょっとどきなさい 私がやるから」

そう言って強引に彼女を押しのけて

マンホールの上に立った

足をわずかに曲げてすこし腰を低くして

思いっきり上に跳びあがった

el
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