九龍ジェネリックロマンス（漫画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「蛇沼グループ」の代表。32歳。グエンからは「みゆきちゃん」、汪先生・ユウロン・養父である大旦那からは「みゆき」と呼ばれている。現在の第二九龍を認識できる人間。
半陰陽者。普段は男性として振る舞っているが、本人の性自認は明確に男性という訳ではない。鯨井同様「絶対の自分」にこだわっている。大事なことは隠す癖がある。舌は蛇のように二つに分かれており、さらに身体には蛇の刺青を施している。鯨井に強い興味を示し、オリジナルである鯨井Bについても調査している。
実は第二九龍の出身。母親は第二九龍で働いていたダンサーで、みゆきが幼少期の頃に亡くなっている。母親の死後はユウロンと共に汪先生に育てられ、その後蛇沼家の養子となる。大旦那の命令で第二九龍の取り壊しの指揮を取った。
大旦那に対して深い恨みを抱いており、亡くなった異母兄弟をジルコニアンとして甦らせようとする大旦那に記憶を持たない異母兄弟のクローンを作ろうとしている。グエンとは恋仲だが、大旦那に彼の存在を知られたため関係を解消する。

鯨井令子の仕事関係者

李（リー）

第二九龍城砦にある不動産会社「旺来地産公司」の九龍支店の代表。鯨井と工藤の上司。下の名前は不明。
基本残業はせず、毎日定時18時になると帰ってしまう。

鯨井令子の友人

小黒（シャオヘイ）

鯨井と工藤の友人。年齢と苗字は不明。縦ロールヘアが特徴で、様々な可愛らしいワンピースやドレスをいつも身につけている。九龍のあちこちのお店で掛け持ちをしている模様。
見た目は小柄な少女だが、実は男性。オリジナルの本人は現在みゆきの養父である大旦那の元で働いている。

オリジナルの小黒

現在の第二九龍寨城にいる小黒のオリジナルである青年。現在は大旦那の元で働いている一方、汪先生の元でも働いている。ユウロンの部屋の掃除や汪先生の経営する診療所の受付などを担当している一方で、ユウロンの研究についても密かに調査している。第二九龍に住んでいた頃は鯨井Bや工藤、グエンとも交流があった。
コスプレ好きで、汪先生の元で働いている時はガスマスクを着けて素顔を隠している。元々ロリータファッションを好んでいたが、現在はすっかり肉体が成長したため似合わなくなり着ていない。しかし、未だ未練があるようで欠かさずチェックしている。大旦那とはいつどこで知り合ったのか、何故仕えているのかなどは謎に包まれている。

楊明（ようめい／ヤンミン）

鯨井の友人。27歳。フルネームは「林 楊明」。ちなみに名字の「林」は偽名。香港の大女優・楊麗（ヤンリー）の一人娘。今の名前は本名の「ヤンミン」を日本語読みにしたもの。現在の第二九龍を認識できる人間。楊麗の娘として世間でもそれなりに知られている模様。
自分を人形のように可愛がる母親に息苦しさを感じ、自身のアイデンティティーが崩壊してしまうことを恐れて家を飛び出す。本来の容姿は母親に瓜二つで黒髪だったが、家出した直後に全身整形し、髪の色も金髪にした。その後現在の第二九龍に辿り着いて住み着く。
好物はエッグタルト。明るく思いやりのある性格で、鯨井を元気付けることが多い。母親との確執による過去から束縛を嫌う。工藤の持つ不穏さに薄々気づいており、そのため彼に対し良い印象を持っていない。グエンと仲が良く、「グエン君」と呼んでいる。
大女優の箱入り娘だったため世間知らずなところがあり、グエンに聞かされるまで現在の第二九龍が三年前に取り壊されているという事実を知らなかった。

蛇沼みゆきの関係者

タオ・グエン

工藤の親友でみゆきの恋人。黒い長髪をポニーテールに結び、がっしりした体格をしている。29歳。
生前の鯨井Bを知る人物の一人で、現在の第二九龍を認識できる人間。元第二九龍の住民で、喫茶店「金魚茶館」のボーイをしていた。ちなみに暮らしていた期間は三年くらい。
みゆきとは恋仲で彼の幸せを願っており、関係を解消した後も彼を気にかけている。みゆきが第二九龍の出身であることは知らない。また工藤のことも心配しており、彼を現在の第二九龍から連れ出そうとしている。鯨井の友人である楊明と親しく、「楊明ちゃん」と呼んでいる。
当初現在の鯨井のことは良く思っていなかったが、再会してからは自身のアイデンティティーを模索する彼女の姿を見て態度を改める。後に外へ出ようとした鯨井に、現在の第二九龍の真実を伝えて外に出ないよう忠告する。現在の第二九龍について、「自分が知っている九龍ではない」と違和感を抱いている。
みゆきとの約束で、第二九龍内の食べ物には一切手を付けていない。

第2のグエン

鯨井が第二九龍にある喫茶店「金魚茶館」で出会った方のグエンで、彼女のことを「鯨井B」と認識していた。鯨井が鯨井Bについて聞こうとした矢先、オリジナルであるグエンが現在の第二九龍に踏み込んだことで消滅した。
第二九龍の住民達は工藤以外鯨井Bの記憶が無い中、何故彼には鯨井Bの記憶があるのか不明。

ユウロン