バビル2世(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『バビル2世』とは、『週刊少年チャンピオン』にて1971年から1973年にかけて連載された横山光輝によるSF漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。宇宙人の遺産「バベルの塔」と三つのしもべを継承した少年・バビル2世が、世界征服を目論む悪の超能力者ヨミと死闘を繰り広げる。手に汗握る超能力バトルの先駆けとなり、後世の作品に多大な影響を与えた。圧倒的な力を持ち非情さも覗かせる主人公に対し、組織力と不屈の精神で挑むヨミのカリスマ性も評価が高い。能力者アクションの金字塔である。

CV:野田圭一(1973年版・獣態)、山口奈々(1973年版・人間態)/堀内賢雄(2001年版)

普段は黒ヒョウの姿をしている不定形生命体。あらゆる姿に変身可能で、諜報やバビル2世の護衛を担う。しもべの中で唯一、主とテレパシーで会話ができる明確な意思を持つ。

ロプロス

ロプロス

超音速で飛行する巨大な怪鳥型のロボット。バビル2世を運んだり、戦う事もできる。
超音速飛行・ロケット発射・超音波・カメラ撮影とデータ送信等、多くの機能を備えている。
水爆ミサイルの直撃にも耐えうる強固な装甲を持つが、原作第4部で2世を庇い大破した。

ポセイドン

出典: d.hatena.ne.jp

ポセイドン

海中・陸上問わず活動可能な巨大な人型ロボット。指先のレーザー砲や腹部の魚雷など、三つのしもべの中で最強の破壊力を誇る。
格闘で敵を粉砕し、あらゆる攻撃に耐える防御力を誇る。装備は、レーザー・魚雷を備える。
目のランプを点滅させて信号を送り、バビル2世と意思疎通を図る。

コンピューター

コンピューター

バベルの塔に備え付けられているコンピューター。
非常に高性能で、バビル2世をサポートする。
人工砂嵐や兵器等の機能を制御し、バベルの塔を守っている。

『バビル2世』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

容赦ない主人公

『バビル2世』の大きな特徴は、主人公であるバビル2世の能力が敵の首領・ヨミを終始上回っているという「主人公無双」の構図にある。
主人公の山野浩一は、中学生とは思えないほど剛胆な性格と強い精神力の持ち主である。多くを語ることはないが、内に秘めた正義感は極めて強く、誰に命じられるでもなく自らの意志で世界平和のためにヨミと戦う道を選んだ。物語は愛や友情、家族の絆といった情緒的な要素を最小限に削ぎ落としており、バビル2世がひたすら孤独に戦い続けるストイックな展開が続く。
また、彼の特異なキャラクター性も注目に値する。笑顔を見せるのは作戦が成功した際や何かを閃いた時、あるいは内心で相手を小馬鹿にする時のみだ。
目的遂行のためには非情な面を見せることもあり、ヨミの部下(普通の人間も多数いる)を平気でバンバン殺している。

奮闘するヨミ

出典: futalog.com

本作における宿敵・ヨミは、個人のパワーで圧倒的なバビル2世に対し、組織力と不屈の精神で立ち向かう「人間味溢れる敵役」として描かれている。
ヨミは超能力の純粋な出力ではバビル2世に劣るため、科学者や技術者を擁する巨大組織を率いて対抗する。それゆえに人間臭い。最初から主人公の方が強いと描かれているからこその特徴だろう。この構図は、圧倒的な個の力を持つ主人公に対し、敵側が「友情・努力・勝利」を体現して力を合わせるという、一般的なヒーローものとは逆転した面白さがある。
あまりに一方的な力を持ち、正義のためなら徹底的に潰しにかかるバビル2世に対し、ヨミは、何度もやられながらも組織を総動員して対抗していく。
ヨミはせっかく作った基地を何度も壊され、多くの部下を殺され、開発したばかりの兵器を破壊されても、死の淵に追い詰められても部下に助けられて蘇る。そして、自分と部下を叱咤して諦めず戦う。
また、指導者としての器量も大きく、部下の進言に真摯に耳を傾ける柔軟さと、有事の際に見せる即断即決の判断力を備えている。あらゆる逆境においても諦めず、バビル2世という強大な壁に挑み続けているのだ。

『バビル2世』の続編・派生作品

続編とされる『その名は101』

出典: www.amazon.co.jp

『その名は101』(そのなはワンゼロワン)は『月刊少年チャンピオン』で1977年から1979年にかけて連載された『バビル2世』の直接的な続編である。全5巻。
本作では、アメリカの研究施設に収容されていた主人公・山野浩一(本作で初めてフルネームが設定された)が、自身の提供していた血液が人々を救うためではなく、CIAによる超能力工作員育成プロジェクトに利用されていた事実を知ることから物語が始まる。嵐の夜に施設を脱走した浩一は、コンピューターの登録番号である「101(ワンゼロワン)」の名で呼ばれ、CIAから命を狙われる身となる。

浩一の別名として「バビル2世」が挙げられ、ヨミが登場し、3つのしもべの存在も触れられるものの、物語の終盤まで『バビル2世』本編とはリンクしないという異色の完結編である。

アニメ版『バビル2世』

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