主人公無双の元祖!?横山光輝の名作『バビル2世』を徹底解説!
超能力を持つ無敵の超人バビル2世と、世界征服を目論む悪しき魔人ヨミの果てしない戦いを描いた、横山光輝の不朽の名作『バビル2世』。いわゆる“主人公無双”系の作品の元祖とする声もあるが、敵対するヨミもまた非常に魅力的な悪役として物語を盛り上げている。
ここでは、『バビル2世』の基本的な設定と、大まかなストーリーについて紹介する。
作者:横山光輝
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バビル2世とは
はるかな昔、地球に不時着して帰れなくなり住み着いた宇宙人・バビル。彼が残した遺産・バベルの塔と三つのしもべを受け継いだ超能力者・浩一が、世界征服を企む悪の超能力者・ヨミと戦う物語。
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主人公「バビル2世」と敵「ヨミ」
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容赦ない主人公
この作品の特徴として、主人公のバビル2世のほうが敵であるヨミよりも強いという点が挙げられる。
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性格は剛胆で中学生とは思えないほどの肝っ玉の持ち主である。口にこそ出さないが強い正義感の持ち主で、誰に頼まれるでなく世界平和のためにヨミと戦う道を選んだ。
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愛とか友情とか家族の絆とか、そういったものをほぼ切り捨てて、主人公のバビル2世がひたすら戦い続ける物語です
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笑顔を見せるのは行動や作戦が上手くいった時やら 何かを思いついた時、もしくは内心人を小馬鹿にする(!)時だけ。
第一、ヨミの部下(当然、普通の人間も多数いる)を平気でバンバン殺しまくります。
奮闘するヨミ
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ヨミは、パワーではバビル二世に劣る故に、組織を率いているわけで、それゆえに人間臭い訳だ。最初から主人公の方が強いと描かれているからこその特徴だろう。力を合わせて戦うのが、敵の方だという逆転の構図だ。
敵役であるヨミのほうがよっぽど「友情・努力・勝利」を実行していたのだ。あまりに一方的な力を持ち、正義のためなら徹底的に潰しにかかるバビル2世に対し、ヨミは、何度もやられながらも組織を総動員して対抗していく。
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せっかく作った基地を何度も壊され、多くの部下を殺され、開発したばかりの兵器を破壊されても、死の淵に追い詰められても部下に助けられて蘇り、心が折れずに自分と部下を叱咤して諦めず戦う
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作戦の半分は部下の進言によるもので、かなり聞く耳を持っていますしあらゆる出来事にうろたえずに即断即決で実行します。
「三つのしもべ」と「コンピューター」
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