Fate/EXTRA CCC(フェイト/エクストラ CCC)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/EXTRA CCC』とは、2013年にマーベラスAQLより発売されたRPGである。『Fate/EXTRA』の続編に位置づけられる作品で、前作が月の表側、本作は霊子コンピュータの異常により変異した月の裏側が舞台となる。旧校舎を拠点に、謎の少女BBの陰謀に立ち向かう。新納一哉の間桐桜に対する愛着が制作の原点であり、奈須きのこや石川夏子らがシナリオを手がけた。サクラファイブの構想変更などを経て、過酷な迷宮探索とドラマが描かれる。

目次 - Contents

『Fate/EXTRA CCC』(フェイト/エクストラ CCC)の概要

『Fate/EXTRA CCC』(フェイト・エクストラ シーシーシー)とは、2013年3月28日にマーベラスAQLより発売されたRPG。『Fate/stay night』を原作とする対戦型ダンジョンRPG『Fate/EXTRA』の続編に位置づけられる作品である。

renote.net

『Fate/EXTRA』が月の表側だとするのなら、『Fate/EXTRA CCC』は月の裏側である。霊子コンピュータの異常によって変異した電脳空間の月ムーンセルを舞台とし、同世界を我が物にしようと暗躍する謎の少女・BBとの死闘が繰り広げられる。

本作の主な舞台となるのは、霊子コンピュータの異常によって変異した電脳空間の月「ムーンセル」における表側から切り離された「月の裏側」である。そこには古めかしい木造建築である旧校舎が佇んでおり、謎の少女・BBによって主人公たちのコロニーとして再利用されている。旧校舎の前にある巨大な桜の木からは、ムーンセル中枢へと向かうダンジョン「サクラ迷宮」が広がっており、基本的に3階層ごとに区切られた迷宮を進むこととなる。主人公たちは、突如として裏側に取り残されたマスターやサーヴァントたちと共に協力し合い、元の世界へ帰還するための過酷な探索と謎に満ちた戦いへと身を投じていくことになるとともに、背後に潜む巨大な陰謀や予測不能な脅威に立ち向かっていくことになる。

前作でプロデューサーを務めた新納一哉が、元々『Fate』シリーズの間桐桜に強い愛着を抱いており、多数の桜がダンジョンに現れるゲームを作りたいという発想が本作の制作の原点となっている。メインシナリオを担当したTYPE-MOONの奈須きのこは過密なスケジュールのなかで執筆に臨み、全体の進行を円滑にするため、一部の章のプロット提供や他ライターによる執筆、そして奈須による大掛かりなリライトといった体制が敷かれた。なかでも開発に途中から参加した石川夏子が一部の章の執筆を担い、奈須の原稿に記された緻密なト書きや印象的なエピソードが制作の舞台裏で数多く残されている。

新キャラクターの設計や陣容にも変遷があり、初登場となった赤きランサーは実力を持ちながらもどこか不遇な性質を持つキャラクターとして構想された。作中でBBの手下となるはずだった分身キャラクター「サクラファイブ」についても、当初は5体の登場が予定されていたものの、最終的にはパッションリップとメルトリリスの2人に絞り込まれる形でゲーム本編へと実装されている。

『Fate/EXTRA CCC』(フェイト/エクストラ CCC)のあらすじ・ストーリー

月の裏側での目覚め

聖杯戦争の最中、主人公は保健室の運営を任されていたNPCの間桐桜(まとう さくら)を救出する。その後しばらくは平穏が保たれていたものの、突如として出現した黒い影による襲撃を受け、窮地に陥った主人公はサーヴァントの導きによって一命を取り留める。
目を覚ました主人公がたどり着いたのは、聖杯戦争の管理対象外である月の裏側に位置する旧校舎だった。そこにはレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイをはじめとする数名のマスターやサーヴァント、NPCたちが集められており、主人公たちは元の世界や聖杯戦争への復帰を目指し、協力して脱出の手立てを探ることになる。

遠坂凛との遭遇

旧校舎の校庭に突如として現れた巨大なダンジョン「サクラ迷宮」を突破すれば、月の表側へ帰還できることが判明し、主人公は探索を開始する。しかし、迷宮内では月の女王を名乗る遠坂凛(とおさか りん)が新たなサーヴァントであるランサーを従えて立ちはだかる。
主人公は、同じく旧校舎に流れ着いていたマスターの殺生院キアラ(せっしょういん キアラ)の助力を借りて遠坂凛を打ち破り、彼女を正気の状態へと連れ戻す。その直後、間桐桜に酷似した少女・BB(ビービー)が姿を現し、彼女こそが電脳空間の管理機構ムーンセルの聖杯を掌握し、世界の破滅を目論む事件の首謀者であることが明らかになる。

アルターエゴとの激闘と旧校舎からの脱出

BBの洗脳から解放された遠坂凛やラニ=VIII(ラニ=エイト)を仲間に加えた主人公たちの前に、BBは圧倒的な権能と英霊を融合させた配下「アルターエゴ」を差し向ける。アルターエゴの一人であるパッションリップとの死闘の最中、協力者だったマスターのジナコ=カリギリがBBに捕らえられ、彼女が従える強力な英霊カルナとの激戦が繰り広げられる。
主人公は辛うじて勝利するものの、駆けつけたレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイがBBに敗北し、主人公自身も囚われの身となってしまう。絶望的な状況の中、裏で動いていたユリウス・ベルキスク・ハーウェイの尽力によって、主人公は無事に旧校舎へと生還を果たす。

迷宮最深部を目指す決戦

幾度もの死闘を経てランサーを退けた主人公たちだったが、続く階層では2体目のアルターエゴであるメルトリリスを相手に苦戦を強いられ、その中で殺生院キアラが命を落とす事態が発生する。しかし、間桐慎二(まとう しんじ)の決死の行動によって活路が開き、メルトリリスを打ち破ることに成功する。
強大な権能を持つBBに対抗するため、主人公は自らのサーヴァントの霊子体へ入り込み、改心したランサーの協力も得てサーヴァントの真の力を覚醒させる。こうして準備を整えた主人公は、世界を救いBBを救うため、サクラ迷宮の最深部へと足を踏み入れる。

黒幕の顕現と世界の救済

迷宮の中枢に到達した主人公に対し、BBはこれまでの戦いの中で主人公が見せた誠意に触れ、心が折れて改心する。しかしその瞬間、死亡したはずの殺生院キアラがサーヴァントのハンス・クリスチャン・アンデルセンを従えて姿を現す。
実は、間桐桜を狂わせ今回の騒動を引き起こした真の黒幕こそがキアラだった。BBの権能を取り込んで魔性菩薩へと変貌したキアラは、圧倒的な力で主人公たちを追い詰める。
しかし、キアラが吸収したBBが抱く主人公への強い想いが足かせとなり、最終的にキアラは主人公たちの反撃の前に敗れ去る。戦いの後、主人公はサーヴァントやBBと力を合わせ、崩壊しゆくサクラ迷宮から脱出して無事に月の表側へと帰還を果たすのだった。

『Fate/EXTRA CCC』(フェイト/エクストラ CCC)のゲームシステム

マイルームと新機能

聖杯戦争の期間中にマスターへ与えられる個室であり、シナリオの進行や条件に応じて様々なイベントが発生してサーヴァントの強化につながる。本作では新要素として、過去のイベント等を閲覧できる「ギャラリー」や、マスターおよびサーヴァントの衣装を切り替える「クローゼット」が追加された。

パラメータ成長とスキル習得

前作に存在していたステータスへの自由なポイント割り振りシステムは廃止され、レベルアップに伴う経験値の獲得によってサーヴァントが直接スキルを習得する仕組みへと変更されている。

アリーナ探索とモラトリアム

敵サーヴァントとの決戦に備える一定の猶予期間が設けられており、その間にアリーナと呼ばれる電脳空間のダンジョンへ赴いて暗号鍵の回収や鍛錬を行う。本作ではフィールドやアリーナ内を自由にジャンプして移動できるアクション性が加わっている。

情報マトリクス

対戦相手の情報を収集する機能であり、猶予期間中の接触や調査によって段階的に開示されていく。決戦当日までに得た情報の度合いが、実際の戦闘における相手の手の読みやすさに直結する。

butterfly224
butterfly224
@butterfly224

Related Articles関連記事

Fateシリーズのサーヴァント(英霊・幻霊・神霊)まとめ

Fateシリーズのサーヴァント(英霊・幻霊・神霊)まとめ

『Fateシリーズ』とは、TYPE-MOONによる『Fate/stay night』を始めとしたゲーム、アニメ、漫画などの作品の総称である。どんな願いでも叶うという「聖杯」を求める魔術師たちのバトルロワイヤル「聖杯戦争」やそれに関わる人々を描く。 サーヴァントは魔術師が聖杯戦争のために呼び出す使い魔であり、莫大な魔力によって構成される。本来、呼び出される英霊や幻霊などは使い魔として扱うには手に余るため、クラスという器に押し込めている。

Read Article

ギルガメッシュ(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

ギルガメッシュ(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

ギルガメッシュとは、『Fateシリーズ』に登場するサーヴァントの1人。基本的にはアーチャーのクラスだが、『Fate/EXTRA CCC』においてはクラス「なし」になっている。『Fate/Zero』において遠坂時臣によって召喚されたサーヴァントで、その10年後を描いた『Fate/stay night』でも暗躍する。 その正体は古代メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』など多くの神話に登場する人類最古の英雄王。英雄たちが持つ宝具の原型を所持しているため、対英霊戦における絶対強者として君臨している。

Read Article

ランサー/クー・フーリン(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

ランサー/クー・フーリン(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

ランサー(クー・フーリン)は『Fateシリーズ』に登場する槍兵のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』では魔術協会からの派遣魔術師バゼット・フラガ・マクレミッツによって召喚される。しかしそのバゼットが聖杯戦争の監督役である言峰綺礼にだまし討ちを受けて令呪を奪われたため、マスターが言峰になる。 真名はクー・フーリン。ケルト神話における大英雄で、アイルランドの光の皇子である。

Read Article

言峰綺礼(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

言峰綺礼(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

言峰綺礼とは、Fateシリーズの登場人物である。聖職者でありながら、悪しか愛せない歪んだ破綻者。『Fate/stay night』では、第五次聖杯戦争の監督者を務める。聖杯戦争に巻き込まれた衛宮士郎に対して、聖杯戦争の概要とルールの説明を行いつつ、暗躍する。また、前日譚である『Fate/Zero』では、アサシンのマスターとして第四次聖杯戦争に参戦した。魔術師・遠坂時臣の弟子であり、聖杯戦争において表向きは敵対しつつも裏では結託して彼を補佐していた。

Read Article

BB(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

BB(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

BBとは、『Fate/EXTRA CCC』のキーパーソンとなるキャラクターの1人。ムーンセルの裏側に「サクラ迷宮」を生み出し、月の聖杯戦争の最中の主人公たちを月の裏側に引きずり込んだ張本人である。その容姿は間桐桜に酷似している。百体以上ものサーヴァントを取り込んでおり、その力を自在に操ることができる他に、サーヴァントを自分の手駒として蘇生させることもできる。ムーンセルを我が物にするため、中枢領域を目指して月の表側に続くサクラ迷宮を掘り進め、脱出作戦を企てる月海原学園生徒会を妨害する。

Read Article

目次 - Contents