しらほし（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

しらほしの概要

しらほしとは、『ONE PIECE（ワンピース）』のキャラクター。リュウグウ王国王女。王家ネプチューン家の末娘。ビッグキスの人魚で体が非常に大きい。一般的な人魚の7～8倍ほどの大きさで、ルフィが手のひらに乗ってしまうほど。実はそんなしらほしの正体は古代兵器「ポセイドン」で、海王類と会話することができる。数百年に1人というほどの貴重な存在。とても美しい姿をしており、「人魚姫」と呼ばれている。母、オトヒメが亡くなってから、父や3人の兄と共に暮らしている。

海賊バンダー・デッケン九世に目をつけられ猛烈な求婚を受けるようになったことから、竜宮城の中の硬殻塔に10年間も閉じこもっていた。年の割に幼く、臆病で泣き虫な女の子なので、ルフィからは「よわほし」と呼ばれている。一見するとただの弱い女の子だが、強い芯を持った心優しい女性でもある。作中では、デッケンが飛ばした箱船「ノア」が王国に衝突し被害が起きないように、危険を顧みず必死に奔走していた。

しらほしのプロフィール・人物像

本名：しらほし
性別：女
年齢：16歳
肩書：リュウグウ王国王女
通称：人魚姫
種族：ビッグキスの人魚
出身：偉大なる航路 魚人島 リュウグウ王国
誕生日：4月4日（「し」らほ「し」）
星座：おひつじ座
血液型：X型
身長：1187cm
好物：海ブドウのパスタ
覇気：見聞色

『ONE PIECE』第5回キャラクター人気投票：28位
『ONE PIECE』第6回キャラクター人気投票：32位
ONEPIECE WORLD TOP 100 中間発表：46位
ONEPIECE WORLD TOP 100 最終結果：50位（19690票）

CV：ゆかな

明るく優しいピンク色の長い髪の毛と大きな青い目を持つ絶世の美女。ピンクと赤を基調とした鱗の美しい人魚である。スタイルも非常に良く、その姿はまさに「人魚姫」。いつもその美しい髪の毛をたい焼きの髪留めで留めている。海賊女帝ボア・ハンコック、ワノ国の小紫と並ぶ『ONE PIECE』の三大美女の1人としても知られている。

父はリュウグウ王国国王のネプチューン。母はリュウグウ王国の王妃、オトヒメ。母オトヒメはしらほしが幼いころに殺されてしまった。また兄が3人おり、上からフカボシ、リュウボシ、マンボシという。彼らはリュウグウ王国の王子でかつ国を守る王国軍の三強でもある。しらほしはそんな家族から過保護なほど大切に箱入り娘として育てられてきた。

またしらほしは礼儀正しい性格でもあり、敵味方関係なく相手のことを必ず様付けで呼ぶ。しらほしと親しい関係である麦わらの一味のことも「ルフィ様」「ナミちん様」といったように必ず「様」をつけている。

しらほしの能力

古代兵器「ポセイドン」の能力

歴史の本文であるポーネグリフに示された、神の名を冠する古代兵器。強大な力を持っており、人々から非常に恐れられている。古代兵器には「プルトン」「ウラヌス」「ポセイドン」の三つが存在し、その「ポセイドン」の正体がしらほしだった。そのためしらほしは、魚人や人魚でもコミュニケーションをとることが不可能な海王類と意思疎通することができる。幼少期には母オトヒメの危機の際、泣き叫んだしらほしの声に反応した海王類が襲来してしまうなど、その能力の片鱗を見せていた。しかし当時はまだ完全にこの能力を扱えたわけではなかった。その後、ルフィら麦わらの一味と出会い、この能力を完全に開花させることとなる。

見聞色

『VIVRECARD～ONE PIECE図鑑～』によると、しらほしは見聞色を使うことができる。しかし作中でしらほしがはっきりと見聞色を使う描写は特に確認できていない。

しらほしの来歴・活躍

幼少期

ネプチューン家の一人娘として生まれ、両親や兄たちから可愛がられて育つ。そんなある日、リュウグウ王国に天竜人のミョスガルド聖が漂流してくる。魚人たちを奴隷にし横暴に振る舞っていたミョスガルド聖は魚人たちに亡き者にされかけるが、しらほしの母・オトヒメが必死に説得し場を治めようとする。母の危機に怯えたしらほしは泣き叫んでしまい、意図せずポセイドンの力を発現させることとなった。

その後、海賊、バンダー・デッケン九世がしらほしに対し執拗な求婚をするようになる。実はバンダー・デッケン九世は一族の悲願成就のために、長年このポセイドンの能力を狙っていたのだ。触れた相手に、投げたものを飛ばすことで追尾することができるという「マトマトの実」の力でしらほしに様々なものを投げ飛ばし続けるバンダー・デッケン九世。その攻撃から身を守るために、しらほしは十年間も硬殻塔に閉じこもって生活するようになった。

しらほしの母、オトヒメは人間と魚人族との交友に尽力していた。しかしその夢半ば、何者かに暗殺され命を落とす。皆はそれが人間の仕業であると思い込んでいたが、しらほしはその本当の犯人を知っていた。実はしらほしはいつも共にいる鮫のメガロから、犯人は人間ではなく王国軍兵士のホーディであると聞いていたのだ。しかし、しらほしは母・オトヒメとの最後の約束、犯人が誰であっても決して恨んではいけないという約束を守ろうとその事実を誰にも話さなかった。

魚人島編

ある日、しらほしが閉じこもっていた硬殻塔に突然ルフィが入ってくる。しらほしは当初ルフィのことを自分を狙う敵だと思い込んでいたが、徐々に心を開くように。デッケンの攻撃から守ってくれるルフィを完全に信頼するようになった。そんなルフィから誘いを受け、友人メガロの口の中に隠れながら硬殻塔の外へと出る。そして長年の念願だった母の墓参りをしに海の森へ行った。その道中、デッケンから直接求婚を受けるが「タイプじゃない」と断っている。

その後、しらほしの父であるネプチューン王が新魚人海賊団に捕らえられていると聞きつける。父を助けるため、しらほしはルフィ、ジンベエらと共にギョンコルド広場に乗り込んだ。しらほし、ジンベエ、メガロの3人は新魚人海賊団の罠にかかり、一度は捕まってしまうものの、ルフィら麦わらの一味の登場により解放された。

麦わらの一味が新魚人海賊団と戦っている最中、デッケンと新魚人海賊団ホーディはとある作戦を進行していた。自身のマトマトの実の能力を使い、巨大な方舟「ノア」を魚人島にいるしらほしに向けて投げ、魚人島と衝突させることで魚人島を壊滅させようと企んでいたのだ。「ノア」とは通称「約束の舟」。数百年もの遥か昔に「偉大なる人物」と交わした「約束」を海底にてじっと待ち続けているそうだ。ルフィは魚人島に衝突する前に「ノア」を破壊してしまおうと「ノア」へ攻撃を繰り返す。「ノア」は約束の日まで傷つけてはならないと伝えられていたものの、ネプチューン王も民衆を守るためには致し方ないとこの行動を認めていた。一方でしらほしはデッケンが飛ばした「ノア」を魚人島から少しでも逸らそうと、自ら囮になった。しらほしを追いかける「ノア」が魚人島に衝突してしまわないよう、魚人島と逆の方へ泳ぎ続けたのだ。最終的にはしらほしの必死の叫びでポセイドンの力が完全に開花し、呼び寄せられた海王類の協力により「ノア」は止まり、事なきを得た。

新魚人海賊団との戦いの後、しらほしはポセイドンの秘密を知ってしまったカリブーに襲撃されるが、ルフィに助けられる。そして麦わらの一味と再会を約束してお別れをした。

ゾウ編

世界会議に参加することを説得されているしらほし。地上に出ることにまだ躊躇いもあるものの、「行けなくちゃまたルフィ様に『よわほし』と呼ばれてしまう」と参加を決意した。

世界会議編

初めて訪れる地上に終始感動した様子を見せるしらほし。この「タイヨウの世界」を皆に見せたい、と母と同じ願いを胸に抱いた。かつて麦わらの一味に救われた経験を持つ王女たち、ビビ、レベッカ、マンシェリーと意気投合。友情を育んだ。

その後、一人の天竜人、チャルロス聖がしらほしをペットとして飼いたいと言いだす。王族や元首らが強く抗議するものの全く聞き入れられず、父ネプチューン王は人間への絶望と激しい怒りを覚える。そんな状況でも「いけません、誰かを恨んでは」と涙ながらに父に訴えかけるしらほし。その時、天竜人チャルロス聖を何者かが殴り倒し、事態を収束させた。なんとそれはかつてリュウグウ王国に漂着したあの天竜人、ドンキホーテ・ミョスガルド聖だった。「10年前リュウグウ王国に漂着した愚かな天竜人が私だ」「亡きオトヒメ王妃に諭され人間にしてもらった」とリュウグウ王国への恩を語るミョスガルド聖。彼はチャルロス聖の醜態を各国の王らに侘び、世界会議の間しらほしを守ることを約束した。

後日、諦めの悪いチャルロス聖は、父・ロズワード聖と共に最強の奴隷バーソロミュー・くまを引き連れて、再びしらほしを捕らえにやってきた。しらほしは太くて丈夫な鎖を身体中に巻きつけられ、身動きが取れなくなってしまう。父王のネプチューン達は「会議の塔」に行っており、不在だった。しらほしの兄・フカボシ達は、しらほしを助けようと天竜人に手をあげようとする。しかしそれはミョスガルド聖によって止められた。そしてフカボシの代わりに、マリージョアに来ていた麦わら大船団所属の八宝水軍の棟梁サイと、トンタッタ海賊団船長のレオによって助けられるのだった。

しらほしの関連人物・キャラクター

オトヒメ