トゥームレイダー(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『トゥームレイダー(Tomb Raider)』とは、1996年にイギリスのゲーム会社Core Designが制作したPlayStation用のアクションアドベンチャーゲーム。世界的な人気シリーズの1作目にあたる。美しい女性探検家が、世界中を股にかけて活躍する内容で、古代遺跡の中には危険なモンスターやトラップが待ち受けており、多様なアクションを駆使して、時には謎解きをしながら奥へと進んでいく。ステージクリアの難しさが大きな達成感につながっている。
『トゥームレイダー』の概要
『トゥームレイダー(Tomb Raider)』とは、大ヒットシリーズの第1作目で、発売当時の最高峰のアドベンチャーゲームであり、三人称視点の3Dアクションゲームの先駆けとなった作品である。また、ゲームの主人公を女性としたことで、「強い女性」キャラクターがエンターテインメントの魅力的な設定の一つであることを世に示した。開発はイギリスのCore Design。日本語版では発売当初『トゥームレイダース』という名称だったが、次作以降、シリーズ名が『トゥームレイダー(Tomb Raider)』に変更され、主人公の名前も「レイラ・クロフト」から3作目から「ララ・クロフト」に表記が変わっている。
本作の特徴は、広大な3D空間で、三人称視点で様々なアクションや戦闘、謎解きを楽しめる点にあり、プレイヤーは女性主人公である冒険家レイラ・クロフト(ララ・クロフト)を操り、伝説の秘宝を求めて、インカ、ギリシャ、エジプトと世界中の遺跡を探索していく。また、何度も何度も失敗をしながら前に進む死にゲーであり、セーブも特定の場所でしか行えないため、難易度は高い。
世界中の遺産や骨董品を収集するコレクターである冒険家レイラ・クロフト(ララ・クロフト)のもとに、ナトラ・テクノロジー社の社長から新たな依頼が持ち込まれる。それはインカの秘宝を探索するというもので、初めは気が進まなかったレイラ(ララ)であったが、インカの古代遺跡の魅力に引き寄せられ、南米の山中に向かうのだった。
『トゥームレイダー』のあらすじ・ストーリー
インカ編
洞窟
ナトラ社からインカの秘宝の探索の依頼を受けたレイラは、ペルーの雪深い山中にある古代遺跡に向かう。ショッキングなオープニングの後、遺跡への入り口が開かれ、ゲーム開始となる。遺跡内部は自然の洞窟と人工的な石造りの壁が組み合わさったもので、永い年月の経過を感じさせる前人未到の空間が広がっている。所々で洞窟に住む狼やコウモリが現れたり、ちょっとした罠にも悩まされることもある。最初のステージは、立体的な遺跡の中でいくつかのギミックを解きながら、ひたすら奥へと進んでいく。
古代都市ビルカバンバ
いよいよ遺跡内部は地底都市の様相を呈し始め、迷路の探索となっている。遺跡の奥の入口の鍵を見つけて進んでいくと、装飾が施された壁や壁画等、徐々に高貴さが漂うエリアに入って行く。内部は水没している部分も多く、試行錯誤しながら突破口を探していく。
失われた谷
洞窟の中に、時が止まったかのような古代の植物が繁る谷が見つかる。そこにはまだ恐竜が生きており、倒す必要がある。三つの歯車を見つける大掛かりなギミックがあり、進むべきルートを注意深く探し出すことが求められる。
クアロペック王の墓
いよいよ墳墓の中に入っていく。墳墓は荒らされた様子はなく、黄金の像も見られる。ジャンプをうまく生かさないとクリアできないギミックが用意されており、頭を使うエリアである。隠されたルートを見つけながら進むと秘宝の場所に辿り着くが、手に入れた途端、遺跡が壊れ始めるため、緊迫の脱出劇となり、最後は秘宝を横取りしに現れたラーセンを倒してクリアとなる。
また、ラーセンの話から、ナトラはラーセンを雇ってレイラを殺すように指示していたこと、秘宝が他に2つ存在すること、それらを見つけ出すためにナトラが別のトレジャーハンター「ピエール・デュポン」も送り出していることを知る。
ギリシャ編
聖フランシス聖堂
インカの遺跡での冒険の後、レイラは、ナトラに自分を裏切った理由を問いただすため、ナトラの事務所に潜入する。ナトラはいなかったが、事務所の中で古い祈祷書を発見し、ナトラが見つけようとしている物が「アトランティスの末裔(シオン)」と呼ばれる強力な秘宝であり、3つに分割されて古代アトランティス大陸の3人の支配者が持っていたことを知る。その1つは、ギリシャにある聖フランシス修道院の直下に隠されている遺跡、「ティホカン(古代アトランティスの支配者の1人)」の墓の中にある。
次の探索の舞台はギリシャにある神殿のような遺跡である。中にはライオンやゴリラ等の凶暴なモンスターが待ち受けている。また、レイラと同様にナトラから秘宝探索の任務を受けたピエールとの戦闘も避けられない。内部には巨大な立体迷路のような場所もあり、一撃必殺の罠をくぐり抜けながら複雑なギミックを解き、4つの鍵を集める必要がある。
コロシアム
神殿にある4つの閂で閉ざされた扉を抜け、奥に進むと、岩壁をくり抜かれて造られた巨大なコロシアムを発見する。闘技用の猛獣たちが容赦無く襲いかかってくる。コロシアムにある隠された通路から中に入ると、限られた時間でアクションをこなすことを求める高難度のギミックがあったり、レバーを引いて開いた扉が広いコロシアムのどこにあるのか分かりにくい等、厳しい展開が続く。加えて、相変わらずピエールが妨害してくる。次のステージにつながる水路への扉を開けばクリアとなる。
ミダスの宮殿
再び石造りの重厚な作りの神殿が舞台となる。キーアイテムの隠された部屋への扉を開けるには謎を解く必要があり、扉を開けた先には炎の出る石柱を連続ジャンプで超えるギミックや、多くのゴリラ等との死闘が待ち受けている。また、このエリア最大の謎である銀の延べ棒を金に変えるギミックは容易には気付けない仕掛けとなっている。
貯水池
地下の造られた巨大な貯水池が舞台。立体的な構造物の中をジャンプを駆使して探索する。迷路のような水路もあり、息切れを恐れず水路の奥まで進んでルートを探し出し、キーアイテムを探し出すことが求められる。また、巨大ワニが多く潜んでいる点も要注意。
ティホカン王の墓
貯水池のエリアから奥へ進むと、神殿のような場所に辿り着く。神殿のギミックを解いて奥へ進むと、洞窟エリアに入り、その最深部に古代の王墓が隠されている。王墓は火の玉を放つケンタウロスのミイラが守っており、倒す必要がある。王墓の中に進むとピエールが現れ、最後の戦いとなる。ピエールを倒すと彼が持っていた秘宝を手に入れることができる。レイラが2つの秘宝を重ね合わせてみると、崩壊するアトランティス、身の毛もよだつ怪物たち、3つ目の秘宝を持つ謎の人物が囚われる姿などのインスピレーションが脳裏に現れる。そして、この最後の秘宝が、エジプトの遺跡に隠されたことを知る。
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目次 - Contents
- 『トゥームレイダー』の概要
- 『トゥームレイダー』のあらすじ・ストーリー
- インカ編
- 洞窟
- 古代都市ビルカバンバ
- 失われた谷
- クアロペック王の墓
- ギリシャ編
- 聖フランシス聖堂
- コロシアム
- ミダスの宮殿
- 貯水池
- ティホカン王の墓
- エジプト編
- 古代都市カームーン
- カームーンのオベリスク
- シオンの聖域
- アトランティス編
- ナトラ鉱山
- アトランティス
- 巨大ピラミッド
- 『トゥームレイダー』のゲームシステム
- ゲーム中の操作
- 移動
- ジャンプ・登る・ふちにつかまる
- 銃の操作
- 物に関する操作
- 水中での操作
- セーブ
- 『トゥームレイダー』の登場人物・キャラクター
- レイラ・クロフト(ララ・クロフト)
- ジャクリーヌ・ナトラ
- ラーセン
- ピエール・デュポン
- 執事(ウィンストン)
- 『トゥームレイダー』のアイテム
- 武器
- ピストル
- ウージー
- マグナム
- ショットガン
- 武器以外
- コンパス
- 救急箱
- 鍵
- 『トゥームレイダー』の用語
- ララの家
- トゥーム・レイダー(Tomb Raider)
- ナトラ・テクノロジー社
- 秘宝「シオン」
- 『トゥームレイダー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- レイラ・クロフト(ララ・クロフト)が「最も成功したゲームのヒロイン」としてギネスに認定
- 飛行機墜落事故の経験がきっかけで冒険者になったレイラ(ララ)
- 大きな失敗作となった6作目『トゥームレイダー 美しき逃亡者』