ダークファンタジー系映画をまとめてみた!異世界や夢の中のような不思議な映像が魅力的!

ダークファンタジー系の映画作品をまとめてみました。『コララインとボタンの魔女』や『ミラーマスク』など、ジャンルを問わずたくさんの作品を紹介しています。異世界や夢の中のような不思議な映像は、見ていてとても惹きつけられますよね。

ハンガリー映画史上最高額の費用を投じて製作された、奇妙奇天烈で真面目な人間ドラマ。
取り上げられるネタは自慰/ゲロ/剥製とお世辞にもお上品と言えるものじゃありませんが、テーマは深いですよ。

動物は自己を複製するために生殖し、自己の生命を維持するために食べます。
けれども性の妄想によって己の惨めな生に救いを求めたり、食べることにアイデンティティを懸けたりは決してしない。こういった習性を捉えて、岸田秀はヒトを「本能の壊れた動物」と呼びました。
その「本能の壊れた動物」の壊れた姿・取り憑かれた存在としての滑稽と悲哀を執拗に描くことが、この『タクシデルミア』の真のテーマでしょう。

鉄男 (てつお)

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「鋼光速者電撃的の魔弾……」(当時のパンフより)

監督:塚本晋也
出演:田口トモロヲ
藤原京
叶岡伸
石橋蓮司
塚本晋也
六平直政

「鉄男」予告編

一見するとホラー風味ですが、意外とバカっぽい所もあり不思議な作品です。

あらすじ

出典: movie.walkerplus.com

ある朝、サラリーマンが目を覚ますと、頬に金属のトゲのようなニキビができていた。その男がプラットホームで電車を待っていると、隣のOL風の女が金属で膨張した腕を振りかざして襲ってきた。男は逃げたが、やがて自分の腕も金属化し、無意識のうちに女を殴り殺していた。激しい痛みを伴いながら、男の体は次第に金属に侵触されていく。

Amazonレビュー
「業界人必見」「無茶苦茶」

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日本のSFファンタジー系映画が、出来に関わらず、イタリアの映画祭で歓迎されるのは、この作品の功績に因る所が大きいと思う。

だが、現在、雨上がりのミミズのように増えたCGオンリー映画には、「鉄男」の精神の欠片もないものがある(もちろん全部がそうではない)。それは、現時点での技術の限界まで挑戦し、自分達にしか出来ないものを作ろうとする、クリエイターの創意工夫と、創造力である。「技術を駆使してこんなに凄い絵を作ってるのに、オツムの弱い観客が理解してくれない」「映像中心作品なのに、頭の固い批評家がストーリー偏重の批評をする」と悩むCGクリエイターは、特にこの作品を見てほしい。

ヘル・レイザー

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「究極の痛みは究極の快楽」

監督:クライヴ・バーカー
出演:アシュレイ・ローレンス
アンドリュー・ロビンソン
クレア・ヒギンズ
オリヴァー・スミス
ロバート・ハインズ
ショーン・チャップマン
アントニー・アレン
レオン・デイヴィス
マイケル・キャシディ

Hellraiser Trailer - YouTube

名作ホラーであると同時に、異界モノのダークファンタジーとして傑作だと思います。2もオススメ。

あらすじ

出典: www.allcinema.net

極限の快楽を得られるという奇妙なパズル・ボックスを手に入れた男が失踪。その家に親戚一家が移り住んできた時、屋根裏では死んだと思われていたその男が肉塊から復元を始めていた。以前、男と通じていた母親は復元のために人を連れ込み殺すが、その事に気付いた一人娘は偶然パズル・ボックスを手にする。

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「痛々しいけど美しい」

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・「究極の苦痛は究極の快楽」
地獄の司祭ピンヘッドは、謎のパズルボックスが完成すると現われ
こうつぶやき、犠牲者を引き裂きます。
このピンヘッド率いる地獄の魔道士集団のかっこいいこと。
大人気漫画ベルセルクのモチーフになったのは有名ですね。
何よりピンヘッドが思わず「様」付けで読んでしまいそうなかっこよさ。
痛いのは嫌ですけど会いたいとちょっと思ってしまいます。

・おぞましいスプラッターな表現の中に、何故か美しさが感じられる。とりわけ魔道士のデザインはあまりに秀逸。魔道士を見るだけでも価値があるといえる。

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「こんな夢を見た」

監督:黒澤明
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:寺尾聰
倍賞美津子
原田美枝子
根岸季衣
井川比佐志
いかりや長介
頭師佳孝
伊崎充則
中野聡彦
笠智衆
マーティン・スコセッシ

Akira Kurosawa's Dream Clip

エピソードのひとつ「日照り雨」より。狐の嫁入りのシーン。

あらすじ

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世界にその名を轟かせる真の巨匠・黒澤明監督が「こんな夢を見た」という書き出しから始める、「私」(寺尾聰)を主人公とした8つのファンタスティックな夢のオムニバス映画。「日照り雨」、「桃畑」、「雪あらし」、「トンネル」、「鴉」、「赤富士」、「鬼哭」、「水車のある村」の8話を収録。

製作にはスティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが協力、また第5話にはゴッホ役でマーティン・スコセッシが出演している。

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「美しき日本美」

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・今回、福島原発の事故のニュースを聞いた時、真っ先に脳裏に浮かんできたのが、本作の第6話「赤富士」と第7話「鬼哭」。多分、公開当時、あまり評価の高くなかったこの2つエピソードの評価は、これから大きく変わって行くと思う。

・私は正直、あそこまで直接的に反戦や人類の身の丈を超えた進歩や自然を省みない姿勢を批判するのは、味の濃いラーメンのスープだけを飲まされるような気分で好きになれない。まあ、人それぞれの受け止め方もあるだろうが。
私が彼を評価するのは、並ぶもの無い映像技術と芸術性である。
その観点で本作品を見れば、素晴らしいものと評価せざる得ない。

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