魔王 JUVENILE REMIX(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『魔王 JUVENILE REMIX』とは、2007年から2009年にかけて『週刊少年サンデー』で連載されていた大須賀めぐみによるサスペンスアクション漫画。原作は伊坂幸太郎の『魔王』。都市開発が進み、治安悪化が進む猫田市。その街のヒーローである犬養舜二の裏の顔を知ってしまった安藤は、犬養の思惑を阻止すべくたった一人立ち向かう。
少年漫画では珍しい「腹話術」という地味な能力を使った躍動感のある戦いや、個性的なキャラクター達が織りなすスリリングな展開が魅力。
安藤たちが幼い頃から家族で使っていた就寝の挨拶である。
猫田市スタジアムで犬養が演説する日、その場にいた安藤は犬養に腹話術をかける寸前で力尽き倒れる。
体に限界がきた安藤は、両親を失い、兄までも失おうとしている潤也のことを想う。
そして最後、潤也のこの言葉で、安藤は永遠の眠りにつくのであった。
「おやすみ、兄貴。消灯ですよ」
『魔王 JUVENILE REMIX』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
本作品は小学館の連載で、原作である『魔王』『グラスホッパー』はそれぞれ講談社と角川書店
小学館の雑誌で連載されているにもかかわらず、原作が他出版社の小説(『魔王』は講談社、『グラスホッパー』は角川書店)という珍しい作品。
安藤が死ぬ直前まで彼の身辺調査をしていた人物は『死神の精度』の主人公の千葉
安藤が死ぬ直前まで彼の身辺調査をしていた謎の人物は、そのしゃべり方や彼が仕事をすると雨が降ることから、伊坂幸太郎の小説『死神の精度』の主役である「千葉」と言われている。
グラスホッパーの服は駅員の制服がモチーフ
グラスホッパーの服は当初軍人風の予定だったが、駅員の制服を参考にしている。
最高峰の殺し屋が「地震の能力」は伊坂幸太郎の案
健太郎・孝次郎の兄弟が最高峰の殺し屋として「地震の能力」をもつ設定にしたのは伊坂幸太郎の案。
兄弟、地震装置、新キャラの3つの案から最終的に兄弟の能力となった。
犬養の作画アレンジは大須賀案
犬養の作画アレンジは男も女も魅了する美形にしようと、大須賀が担当と決めたという。
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目次 - Contents
- 『魔王 JUVENILE REMIX』の概要
- 『魔王 JUVENILE REMIX』のあらすじ・ストーリー
- 安藤篇
- 安藤潤也篇
- 『魔王 JUVENILE REMIX』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 安藤(あんどう)
- 安藤 潤也(あんどう じゅんや)
- 猫田東高校
- 島(しま)
- 満智子(まちこ)
- 平田(ひらた)
- 詩織(しおり)
- アンダーソン
- 要(かなめ)
- 唐墨(からすみ)
- 蜜代(みつよ)
- 蜜代の彼氏
- グラスホッパー
- 犬養 舜二(いぬかい しゅんじ)
- マスター
- 辰美 将至(たつみ まさちか)
- 中村 太郎(なかむら たろう)
- 殺し屋
- 蝉(せみ)
- 岩西(いわにし)
- 鯨(くじら)
- スズメバチ
- 槿(あさがお)
- 槿の妻
- 健太郎・孝次郎(けんたろう こうじろう)
- 二人組の狙撃手
- 情報屋
- 桃(もも)
- 黒服の男
- <令嬢>
- 寺原(てらはら)
- 寺原ジュニア
- 比与子(ひよこ)
- <令嬢>の社員
- 猫田市の権力者
- 刑事
- 市長
- Mr.アンダーソン
- 山本みゆき(やまもと みゆき)
- 『魔王 JUVENILE REMIX』の用語
- 能力
- 腹話術
- 空気の手
- 組織
- アンダーソングループ
- 令嬢(フロイライン)
- 『魔王 JUVENILE REMIX』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 犬養「たとえでたらめでも自分を信じて対決していけば、世界だって、変えられる」
- 犬養「未来は神様のレシピで決まる」
- 犬養「君の役割は僕を止める事なのかもしれない」
- 安藤「考えろ、考えろ、考えるんだ」
- 安藤潤也「消灯ですよ」
- 『魔王 JUVENILE REMIX』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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