Hollow Knight(ホロウナイト)のネタバレ解説・考察まとめ
『Hollow Knight(ホロウナイト)』とは、Team Cherryが開発、発売した2Dアクションゲーム。かつて栄華を極めたムシの王国、ハロウネストを舞台に、主人公が王国の謎を解き明かすべく冒険する。かわいらしい手書き調の絵柄ながら、『ダークソウル』を意識したハードな世界観と高い難易度、豊富なやりこみ要素が高く評価され、Golden Joystick Awards 2018などで数多くの賞を受賞している。PCをはじめ、数多くのプラットフォームで展開されている。
レム
「涙の都」の一角に居座っているムシの考古学者。各地で拾うことができる「放浪者の日誌」、「ハロウネストの紋章」、「王の肖像」、「神秘の卵」を定額で買ってくれる換金所を開いている。
それぞれのアイテムを売ることで、ハロウネストの歴史に関することやかつてハロウネストに何が起こったのかを断片的ながらも話してくれる。
タック
「王家の水路」の隠されたエリアにある巣穴に住んでいる大柄なムシ。アイテム「悪臭を放つ卵」を売ってくれる。ただし卵を80個以上持っていると、それ以上は売ってくれなくなる。どうやら卵の生みの親らしいが、言葉を濁すため詳細は不明。
死んだら最初からになる「ソウルスティールモード」では、巣穴の中で感染死しているタックを見つけることができる。もちろん卵は売ってくれないため、鋼のジンとの組み合わせによる無限金策はできない。
先見者
「安息の地」にて墓守をしている老婆の蛾。夢見の守護者たちによって肉体と魂の狭間に追放された主人公に「夢見の釘」を授け、脱出させた。主人公に夢見の釘を使うことで手に入る「エッセンス」を集めさせ、その報酬として夢見の釘の強化や重要なアイテムを与える。
夢見の釘取得後、ハロウネストの各地にムシの亡霊が現れるようになり、彼らから話を聞くことができる。また、夢見の釘で彼らを攻撃することで、エッセンスを手に入れることができる。なお、エッセンスにされた亡霊は二度と復活しない。
エッセンスを2400集め、先見者の元へ向かうと、真のラスボスである「ラディアンス」の名を残して光の粒となり消滅する。
白いレディ
「女王の庭」の最奥に隠棲している女性。彼女はムシではなく、ハロウネストの至るとこに根を張り巡らせている植物。その正体は、ハロウネストの最後の王「ウィルム」の妻であり、ハロウネストの最後の女王その人。
王ウィルムも死に、ハロウネストも壊滅した今は、彼女のために作られた庭園である「女王の庭」の最奥で暮らしている。彼女が住んでいる家の外には、外敵から白いレディを守るために死んでしまった、五騎士の一人、ドライヤの姿がある。
ハロウネスト中に張り巡らせた根によってホロウナイトとラディアンスの復活を感じていた白いレディは、同時に主人公が現れることも感じており、ホロウナイトを止める最後の手段として、主人公にチャーム「王の魂」の半分を渡した。
ウィルム
ハロウネストの最後の王。その存在と名前のみがムシたちの間で広まっているのみで、ゲーム本編では亡骸のみしか登場しない故人。栄華を誇っていたハロウネストを永遠のものにするため、夢の世界の力に手を出してしまったウィルムは、夢の住人であるラディアンスの怒りを買ってしまう。ラディアンスは夢を通じてハロウネストのムシ達を侵食し、生ける屍としてしまった。ウィルムはラディアンスによる「汚染」の治療法を見つけるため、「ソウルの師」と共に魂と夢に関する研究を始めた。しかし研究の途中でソウルの師は汚染に侵されてしまい、研究続行は不可能となった。
そこでウィルムはラディアンスを封印することを決め、自我を持たない虚無の騎士「ホロウナイト」を作りだし、その中にラディアンスを閉じ込め、ホロウナイトごと「黒卵の神殿」に封印したのだった。
しかしすでに王国は生ける屍と化したムシ達による侵攻で壊滅状態にあり、ウィルムが住む宮殿にまで攻め込んできた。そこでウィルムは女王である白いレディを「女王の庭」に逃がし、自らは「白い宮殿」と共に夢の世界へと逃げたのだった。
夢見の守護者
ラディアンスを内に閉じ込めたホロウナイトを封印するために、自らの命を捧げた3体の存在。それぞれ「教師モノモン」、「監視者ルリエン」、「獣者ヘラー」と呼ばれている。彼らの献身によってホロウナイトは封印され、汚染を食い止めることができた。ハロウネストのあちこちに、彼らの犠牲を称える哀悼碑が置かれている。
ホロウナイトを倒すために封印を解こうとする主人公の前に精神体として度々出現し、封印は破られるべきと主張するモノモンと、封印は破られてはいけないと主張するルリエンが対立している様子を見ることができる。
モノモンとルリエンは元々ハロウネストの住人であり、教師として常に変化と発展を求めているモノモンは、ホロウナイトの封印を解き、主人公がホロウナイトの新たな器としてラディアンスを封じ込める役目を果たすことを願っているが、監視者として、常にハロウネストや涙の都を見守ってきたルリエンは、もし主人公がラディアンスを封じ込めることに失敗し、再び汚染が広まってしまうことで、大切な場所であるハロウネストや涙の都が穢されるのを防ぎたかった。モノモンとルリエンは最後の王ウィルムの側近であり、高い忠誠心を持っていた。特にルリエンはウィルムに対して忠誠心以上の感情を抱いていた。
一方のヘラーは、元々は「暗闇の巣」を根城とするクモ族の女王。クモ族とハロウネストは対立しあっており、ハロウネストによってクモ族の領土が侵され続けていた。ラディアンスによる汚染でハロウネストが壊滅寸前に迫った時、ウィルムはヘラーに対し、二度とクモ族への領土侵犯をしない代わりに、ラディアンスとホロウナイトの封印のための犠牲になることを持ちかける。ヘラーはさらなる条件として、自身とウィルムの間に子を設け、その子をクモ族の新しい女王とすることを提案。ウィルムはそれを承諾し、その結果生まれた子というのがホーネットである。
夢見の守護者たちの体はそれぞれのマップで守られており、主人公が夢見の釘を使い彼らの夢の中へと侵入し、彼らの魂を殺すことでホロウナイトの封印を解くことができる。
五騎士
かつてハロウネストを守護していた伝説的な5人の騎士の総称。しかし長い歴史の中でその存在や記録の多くが失われており、詳しいことはゲーム本編では明らかにされない。
”力の”ヘゲモル、”烈火の”ドライヤ、”優しき”イズマ、”神秘の”ゼ=メール、”純白の”オグリムの5人からなる。
”力の”ヘゲモルは既に死亡しているが、見た目だけでいえば「忘れられた交叉路」のボス「偽りの騎士」としてかなり序盤に登場している。偽りの騎士の鎧はヘゲモル本人のものであるが、中には最弱のムシであるマゴットが入り、動かしている。ヘゲモルはマゴットを奴隷のように虐げていたが、寝込みを襲われ死亡し、鎧のみがマゴットの手に渡ったのである。
”烈火の”ドライヤは、「女王の庭」にある「白いレディ」が隠れている家のそばで絶命した姿で見つけることができる。側には大量のカマキリの死骸があり、白いレディをカマキリから守るために死亡した。
”優しき”イズマは「王家の水路」の奥にあるサビエリア「イズマの森」のさらに奥で朽ち果てている。近くの壁には”純白の”オグリムのものとみられる似顔絵が描かれており、2人の仲が親密だったことを示している。
”神秘の”ゼ=メールは既に死亡しているが、「安息の地」と「王国のはずれ」を繋ぐ道の途中にある隠し通路から行くことができる家の中で、「灰色の哀悼者」という名の精神体として登場する。灰色の哀悼者は、敵である造反者の長の子を愛しており、その墓へ花を手向けてほしいと主人公に依頼する。この依頼を成功させることで、報酬として「仮面の破片」を手に入れることができる。
”純白の”オグリムは、「王家の水路」の奥で主人公と戦ったボス「フンコロ騎士」その人。五騎士の中で唯一存命している。イズマが眠る「イズマの森」の入り口を守護していたが、主人公の力を認め、先へと続く道を解放した。
ホロウナイト
「忘れられた交叉路」の中央付近にあるサブエリア「黒卵の神殿」の奥に封印されている騎士。ハロウネストを破滅へと追い込んだ汚染を鎮めるため、その根源である「ラディアンス」を自らの夢の中に閉じ込め、ともに封印された。しかし長い年月が経ち、ラディアンスの手によってホロウナイト自身が汚染に侵食された結果、狂暴になってしまった。このまま放っておけば封印が破られ、再びラディアンスによる汚染が広まってしまう。それを阻止するのが本ゲームの目的である。
ラスボスとして主人公に立ちはだかるホロウナイトは、行動パターンが比較的読みやすく、主な攻撃手段である3連斬りと突進を落ち着いて回避すれば倒しやすい。しかしほとんどの攻撃が2ダメージであるほか、攻撃の間隔も短いため、被弾しない立ち回りが重要になってくる。ただし後半フェーズでは、自らに釘を突き立て自傷するほか、弱ってきているのか動きもかなり鈍くなる。後半フェーズまで持ち込めば、かなり倒しやすくなる。
チャーム「虚無の心」を持っていると、後半フェーズ終盤、ホーネットが助太刀にやってきて、ダウンしたホロウナイトをクモの糸で拘束する。その間に夢見の釘を使ってホロウナイトを攻撃すると、彼の夢の中へと侵入することができ、そこで真のラスボス「ラディアンス」と戦うことになる。
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目次 - Contents
- 『Hollow Knight』の概要
- 『Hollow Knight』のあらすじ・ストーリー
- 『Hollow Knight』のゲームシステム
- マップ
- ダートマウス
- 忘れられた交叉路
- 汚染された交叉路
- 緑の道
- 霧の渓谷
- 胞子の森
- 涙の都
- 風鳴りの崖
- 水晶山
- 王家の水路
- 暗闇の巣
- 王国のはずれ
- 古代の穴
- 白い宮殿
- 安息の地
- 女王の庭
- ボス
- グラザーママ/忘れられた交叉路
- 偽りの騎士/忘れられた交叉路
- ホーネット/緑の道
- ウームー/霧の渓谷
- カマキリの王/胞子の森
- ソウルの師/涙の都
- 監視塔の騎士/涙の都
- スイショウゴエイムシ/水晶山
- 憤怒のゴエイムシ/水晶山
- フンコロ騎士/王家の水路
- スイツキマーム/王家の水路
- ノスク/暗闇の巣
- ホーネット(2回目)/王国のはずれ
- 壊れた器/古代の穴
- 造反者の長/女王の庭
- ホロウナイト/黒卵の神殿
- ラディアンス
- 移動スキル
- ダッシュ
- 壁ジャンプ
- スーパーダッシュ
- 2段ジャンプ
- 影ダッシュ
- 魔法スキル
- フォーカス
- 復讐の魂
- 破壊のダイブ
- 亡霊の叫び
- シェイドソウル
- 漆黒のダイブ
- アビスの叫び
- 夢見の門
- 釘スキル
- サイクロンスラッシュ
- ダッシュスラッシュ
- グレイトスラッシュ
- 『Hollow Knight』のアイテム
- 釘
- 夢見の釘
- 地図と羽ペン
- 換金アイテム
- 仮面の欠片
- 器の欠片
- チャームスロット
- チャーム
- 放浪者のコンパス
- 収集の群れ
- 堅固な殻
- ソウルキャッチャー
- 霊媒師の石
- ソウルイーター
- 速駆け師
- 健脚の脚
- 幼虫の歌
- 成虫の哀歌
- 繊細な心
- 繊細な欲望
- 繊細な力
- 魔力の印
- 重心安定
- 重い一撃
- 高速斬り
- 長い釘
- 誇りの印
- 死にゆく者の怒り
- 苦痛のトゲ
- バルダーの殻
- スイツキの巣
- 守護者の紋章
- 輝く子宮
- 迅速なるフォーカス
- 超集中
- 生命の心
- 生命の核
- ジョニの祝福
- ハイブの血
- スポアシュルーム
- 鋭利な影
- ウヌの形態
- 釘師の栄光
- 紡ぐ者の歌
- 夢の司
- 夢見の盾
- 王の魂
- 虚無の心
- 『Hollow Knight』の登場人物/キャラクター
- 主人公/小さなムシ
- ホーネット
- クィレル
- コーニファー
- イゼルダ
- スライ
- 最後のスタグ
- マイラ
- ”強靭なる”ゾート
- 灰色の王子ゾート
- クロース
- ブレッタ
- カタツムリの霊媒師
- ティソ
- エミリシア
- ウィロー
- 狩猟者
- 釘師メイトー
- 釘師シオ
- 釘師オロ
- 釘鍛冶
- 足を喰らう者
- ジジ
- 鋼のジン
- ミリベル
- レム
- タック
- 先見者
- 白いレディ
- ウィルム
- 夢見の守護者
- 五騎士
- ホロウナイト
- ラディアンス
- 『Hollow Knight』の用語
- ハロウネスト
- 汚染
- 釘
- 『Hollow Knight』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード
- 「安息の地」にはクラウドファンディングによる支援者の言葉や開発者のコメントが書かれた隠しエリアがある。
- ホーネットを主人公とした続編『Hollow Knight Silksong』が発表された。