ΖΖガンダム（モビルスーツ）の徹底解説・考察まとめ

ネェル・アーガマへ配置転換～第一次ネオ・ジオン抗争終結

ダブリンから宇宙へ上がったのは、本機を含めたアーガマ配備のモビルスーツと、乗組員のみであった。
それらはスペースシャトルで輸送された。
アーガマが自力による大気圏離脱能力を持たなかったためである。

そこで本機および元アーガマ配備のモビルスーツと乗組員は、新たに宇宙で新造艦「ネェル・アーガマ」に配置転換される。
本機はこのネェル・アーガマの作戦行動に逐一投入される事となった。

この頃よりネオ・ジオンのモビルスーツもいっそうの高性能化が進み、初陣の頃ほどの圧倒的優位性は薄まっていたものの、パイロット・ジュドーのニュータイプ能力も、また高まる。
その結果、先のサイコガンダムMK-IIとの戦いの時のように、ジュドーの精神波を本機のバイオセンサーが機体に性能として反映させる現象が見られるようになる。

その後、ネオ・ジオン内部にて内紛が発生。
実質的に総帥権を持つハマーン・カーンに対し、将校グレミー・トトが反旗を翻すという内容であった。
この内紛を好機と見たネェル・アーガマは、ネオ・ジオンの本拠地となるコロニー「コア3」へ接近。ネオ・ジオンの幼年君主ミネバ・ザビを誘拐を目的として、ジュドーをはじめ数人を工作員として潜入させる。そのコア3潜入にはΖガンダムと共に本機が使用された。

コア3の工作終了後、連邦・エゥーゴとネオ・ジオンの最終決戦が起こる。
本機はこれに先立ち、フルアーマーシステムの取り付けによって性能向上が図られた。そしてネェル・アーガマの中核戦力として、決戦に赴く。
戦場では、ハマーンが乗るモビルスーツ「キュベレイ」を補足し、激戦の末これを撃破する事に成功した。

宇宙世紀0089年。
第一次ネオ・ジオン抗争終結。
本機はネェル・アーガマから、資源採掘艦「ジュピトリスII」に配置転換となり、同船に乗り込んだジュドーと共に木星へ旅立っている。
その後は長きに渡ってほぼジュドー個人の所有物のように扱われたとする記録が残されているが、公式記録ではなく真偽の程は定かでない。

ΖΖガンダムの名シーン・名場面

ハイメガキャノン発射

ΖΖガンダム最大の兵装、ハイメガキャノン。
その威力は凄まじいの一言である。
単機のモビルスーツが実現した火力という意味においては、宇宙世紀中ではほぼ最強の威力を誇る。

しかし、作劇という観点から見た場合はあまりにも威力が高すぎ、これが連射できてしまっては戦争ドラマが成り立たなくなる。
そのような事情もあり、ハイメガキャノンはエネルギー消費が多大で使用機会が限られるという設定が付与された。
実際『機動戦士ガンダムΖΖ』劇中においてハイメガキャノンが使用されたのは4回だけとなっており、全兵装中で使用回数は最下位に位置する。

その分、使用時の演出はどれも「一撃で戦局を変える」ものであり、ΖΖガンダムの「化け物っぷり」を見事に演出する事に成功している。

合体変形シーン

ΖΖガンダムの特色のひとつとして、多段変形合体機能がある。
中でも、コアファイター、コアトップ、コアベース3種の戦闘機が合体するシーンは、まるで『ゲッターロボ』あるいは『伝説巨神イデオン』のそれを彷彿とさせる演出となっている。
ガンダムシリーズの売りである「リアリティ」を損なった設定・演出だという批判がされる事もあるが、ヒーローメカとしての格好良さの追求、先進メカニズムの表現という点では、随一のものとなっている。

ΖΖガンダムの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

スペックは後発ガンダムよりも高い

ΖΖガンダムは戦局をただの一機で変える威力を求められたため、そのスペックは極めて高いものとなった。
特にジェネレータ出力が7,340kwに及んでいるのは過剰といってもいいほどだ。
それがどれほどのものかは、本機の後発にあたる「νガンダム」が2,980kwの出力であり、十分に高出力とされている事と比較すると理解できる。
また、本機のロールアウトから65年後に製造された「V2ガンダム」のジェネレータ出力が7,510kwに達した事で、やっと歴代ガンダムの最高出力ランキングを塗り替えられたという事実もある。

もちろん整備性や継戦能力、機体制御ソフトウェアやセンサー性能などを合わせた総合性能でいえば、より後発のモビルスーツの方が強力ではある。
しかし、それでも瞬間火力は宇宙世紀中で最強クラスの座を維持し続けており、本機が「恐竜的進化を遂げたモビルスーツ」と例えられる事の要因になっている。

後の姿は「ガンプ」である可能性あり

長谷川裕一による漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』および『機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス』には「ガンプ」というモビルスーツが登場する。
この漫画の時系列は宇宙世紀130年代以降となっており、ΖΖガンダムの活躍した時代より40余年が経過した後とされている。

そんな時代に現れたガンプは、どこかΖΖガンダムを彷彿とさせる姿をしており、頭部にはハイメガキャノンの装備も見受けられる。
そして、その持ち主は木星ヘリウム輸送船団のリーダーを務める"木星じいさん"ことグレイ・ストークとなっているのだ。

このグレイは、木星に旅立ったジュドーを思い起こさせる言動や、彼が年齢を重ねたのではないかと思える風貌をしているため「ガンプはひょっとすると、ジュドーが木星に持って行ったΖΖガンダムの未来の姿なのかもしれない」と、ガンダムファンに可能性を考察させるものとなっている。

難読ガンダム上位

ガンダムシリーズには、様々に奇をてらった名称のモビルスーツが多数登場し、主役機は常にその筆頭となる。
本機「ΖΖガンダム」もまた、その上位陣に加わる存在だ。

まず「Ζ」という文字。これを初見でギリシャ文字の「ゼータ」と読む人間は日本人には皆無であるのに、それを二つ繋げて「ダブルゼータ」と読ませた事によって難読度は著しく向上している。

ただし「∀ガンダム（ターンエーガンダム）」のように、完全な当て字という訳ではない部分に工夫が光る。
ギリシャ文字と、英語圏で同じアルファベットがふたつ繋がった際に用いられる事のある「ダブル○○」という読み方を用いた事で、初見でも読みの推測自体は可能となっているのだ。

《クイズ形式》あなたは読める！？ロボット作品の独特な読み方 - RENOTE [リノート]

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「機動戦士ガンダム」を主に、日本では様々なロボットアニメや漫画が人気を博していますよね。しかし、そんな中で度々出てくるのが、その独特な読み方の数々。それはもはや、《読めない＝知らない＝にわかファン》と言われても言い返せないほどです。今回はそんな独特な読み方をする作品からワードを集めて、クイズ＆面白くまとめてみました。