バタフライ・エフェクト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『バタフライ・エフェクト』とは、2004年に公開されたアメリカ映画。
「バタフライ・エフェクト」とはカオス理論の一つで「小さな蝶の羽ばたきが、地球の裏側で台風を起こすこともある」と表現される。
幼い頃の悪戯に運命を狂わされたエヴァンとケイリー。愛するケイリーを救うためエヴァンは何度も過去に戻るが、必ず悲劇的な運命を辿ってしまう。まさに小さな羽ばたきが台風に変わるように。人生を操るという神にも許されない行為をしたエヴァンがたどり着いた最後の人生とは。全米映画史上最も切ないハッピーエンド。
監督・脚本を手掛けたエリック・ブレスとJ・マッキー・グラバーは撮影時3つのエンディングを撮っている。
一つ目は映画で上映された、ニューヨークの雑踏で再開したエヴァンとケイリーが別々の人生を歩むエンディング。
二つ目はストーカー編と呼ばれるエンディングである。
雑踏でケイリーを見かけたエヴァンがケイリーの後を静かにつけていくというシーンになっている。
監督は後に「希望を残すエンディングもいいかと思ったが、これでは今までの行為がムダになる」と述べ、このエンディングは採用しなかった。
もうひとつのエンディング・涙のハッピーエンド編
監督が撮った3つ目のエンディングが涙のハッピーエンド編。
街角で出会ったエヴァンとケイリーが言葉を交わすというもの。
雑踏ですれ違った二人の目が合い、ケイリーが「どこかで…」とエヴァンに問いかける。
そしてエヴァンがケイリーをコーヒーに誘い、雑踏の中で笑顔で話し続けたまま映画は終わる。
まさに観客が望んでいるエンディングではあるが、「すべてを振り出しに戻す行為で、主人公は何も学んでいないのと同じだ」と監督は語っている。
エヴァンとケイリーの人生が交じり合わないエンディングだからこそ、エヴァンの愛の深さを感じられる映画となったのだ。
エルデン・ヘンソンは撮影中に体重を9キロも増減させた
レニー役のエルデン・ヘンソンは、撮影中3週間で9キロを増減させてクルーを驚かせたという。
それぞれの人生で、引きこもり青年、明るい大学生、精神病患者と全く違った表情を見せることに成功している。
『バタフライ・エフェクト』の主題歌・挿入歌
主題歌:オアシス 「Stop Crying Your Heart Out」
2002年にオアシスが発表したシングルで、UKチャート2位を獲得し大ヒットした。
映画の世界観と歌詞が見事にマッチした名曲。
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目次 - Contents
- 『バタフライ・エフェクト』の概要
- 『バタフライ・エフェクト』のあらすじ・ストーリー
- 記憶を失くす少年
- 運命の爆弾事件
- 飼い犬・クロケットの惨殺
- 自分の能力に気付くエヴァン
- 2度目の人生
- 3度目の人生
- 4度目の人生
- 5度目の人生
- 運命の再会
- 『バタフライ・エフェクト』の登場人物・キャラクター
- エヴァン(演:アシュトン・カッチャー )
- ケイリー(演:エイミー・スマート)
- トミー(演:ウィリアム・リー・スコット)
- レニー(演:エルデン・ヘンソン)
- アンドレア(演:メローラ・ウォルターズ)
- ジョージ(演:エリック・ストルツ)
- ジェイソン(演:カラム・キース・レニー)
- ドクターレッドフィールド(演:ナサニエル・デヴォー)
- サンパー(演:イーサン・サプリー)
- カルロス(演:ケヴィン・デュランド)
- 『バタフライ・エフェクト』の用語
- バタフライ・エフェクト
- 飼い犬クロケット
- エヴァンの日記
- 聖痕
- 『バタフライ・エフェクト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- エヴァン「君を迎えに来る」
- ケイリーの叫び
- 棺へのメッセージ
- エヴァン「次の30秒でどちらかの扉を選ぶ」
- 父の苦悩
- エヴァン「レニーが使うだろ。君らがよけりゃいい」
- 『バタフライ・エフェクト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 劇中で主人公たちが観ている映画はサイコホラーの傑作『セブン』
- もうひとつのエンディング・ストーカー編
- もうひとつのエンディング・涙のハッピーエンド編
- エルデン・ヘンソンは撮影中に体重を9キロも増減させた
- 『バタフライ・エフェクト』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:オアシス 「Stop Crying Your Heart Out」