YAWARA!(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『YAWARA!』とは浦沢直樹による漫画及びそれを原作としたアニメ作品である。ビッグコミックスピリッツで1986年から1993年まで連載され、単行本は全29巻、発行部数は約3000万部。 1989年にはアニメ化されて大ヒットし、世に女子柔道ブームを巻き起こした。祖父に英才教育を受けた柔が、オリンピックや世界選手権で世界の強豪とぶつかる柔道漫画。柔は柔道に後ろ向きであったが、松田や富士子、ジョディらとの出会いによって次第に前向きに取り組んでいく。また、純愛ラブストーリーとしての側面も魅力である。
CV:鈴木泰明
大企業グループである本阿弥グループのトップであり、さやかの父親である。大富豪で、政財界にも人脈を持つ。特にIOCの会長であるタマランチとは「タマちゃん」「キンちゃん」と呼び合うほど仲が良い。
さやかの母(はは)
CV:近藤高子
本阿弥錦之助の妻で、さやかの母親。大富豪の家庭にありがちな金満主義で、何でもお金で解決できると思っている世間知らずな一面がある。
徳永(とくなが)
CV:島田彰
本阿弥家に雇われている、さやかの専属執事兼運転手の低い老人。さやかの事を心から想っており、プレイボーイである風祭をよく思っていないようで、常に行動を監視している。
風祭→本阿弥進之介(ほんあみ しんのすけ)
CV:神谷明
本阿弥さやかの柔道のイケメンコーチ。全日本屈指の高い柔道の実力を持っているが、極度の上がり性の為まるで活躍できない。実家は酒蔵「風祭酒造」の御曹司で、普段から高級マンションに住み、BMWを乗り回すなどボンボンである。女遊びが激しく、柔と出会った当初もそのうちの一人として言い寄っていたが、徐々に遊びではなく本当に彼女のことが好きになっていった。大学卒業後は本阿弥トラベル取締役社長に抜擢されるも、猪熊柔が勤務していた鶴亀トラベルの羽衣係長から、大顧客を奪われてしまう。最後は地位と名誉をかなぐり捨てて柔にプロポーズするも、すでに彼女の心は松田しかなく、全く相手にされていなかった。そして、最終的には観念するように本阿弥さやかと入籍した。
蒲田(かまた)
CV:広瀬正志
本阿弥さやかのボディーガードで、屈強な体格の柔道4段の男。
後藤田すみれ・尾上かすみ・十条美智子・鴻之池麗子
聖身女学館に通うお嬢様たちで、本阿弥家とは古くからの付き合いのある友人たちでもある。さやかが創設した柔道部に、団体戦に出場する為の頭数合わせとして入部した。柔道経験はなく、華道・茶道・書道・日舞を習っている。風祭がコーチとして柔道を教えたが、全く体力がないため進歩が見られなかった。
伊東・花園家
伊東富士子→花園 富士子(はなぞの ふじこ)
CV:川島千代子
三葉女子短大で柔と出会った同級生で、柔の無二の親友。身長175センチで、小さい頃はバレエのプリマを目指したが、身長が伸びすぎたことからトゥシューズを履けなくなり、その道を断念する。柔道をやめようとする柔を励まし、再び柔道をやらせるため三葉女子短大に柔道部を作ることを企画、自らも柔道を始める。柔道に関しては、天賦の才があり、バレエで鍛えたリズム感と柔軟性を武器に柔と共に世界を舞台に活躍することになる。柔の高校時代の同級生、花園薫と結婚し、一児の母となり一旦柔道から身を引くが、柔のために再度柔道に復帰する。
花園 薫(はなぞの かおる)
CV:菅原正志
猪熊柔の武蔵山高校時代の同級生で、弱小柔道部主将。柔に告白するが、最後まで見向きもされなかった。その後、三葉女子大柔道部員となった伊東富士子と意気投合し恋人同士となり、卒業後できちゃった結婚をする。柔道家としては蛯天堂体育大学で続けるも3年まで全く開花しなかったが、猪熊父娘が特訓に協力、全国最強の猛者と互角に渡り合うまで成長し、西海大学のエース稲垣をあと一歩まで追い詰める。結婚後は父親として運送会社でアルバイトして養育費を稼ぎつつ、大学で体育教師を目指し教職課程を修了しようと努力している。
花園 富薫子(はなぞの ふくこ)
Related Articles関連記事
20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。 コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。
Read Article
MONSTER(モンスター)のネタバレ解説・考察まとめ
『MONSTER』とは、浦沢直樹による漫画およびそれらを原作としたアニメ作品。 舞台は1980年代後半から90年代後半のヨーロッパ。 日本人の天才脳外科医・テンマは強盗事件にまきこまれ重傷を負った少年・ヨハンの命を助ける。しかし、その9年後にヨハンと再会したテンマは、彼が平気で殺人を繰り返す殺人鬼であることを知る。 殺人鬼・ヨハンを生き返らせてしまったことに責任を感じたテンマは、その責任を果たすため、ヨハンを抹殺する旅に出る。
Read Article
PLUTO(プルートウ)のネタバレ解説・考察まとめ
『PLUTO』とは、手塚治虫の作品「鉄腕アトム」の中のエピソード「史上最大のロボット」を原作とした浦沢直樹の漫画作品。 舞台は人間とロボットが共存する世界。世界最高水準の能力を持つ7体のロボットが、次々と何者かに破壊される事件が起きる。7体のロボットの1人・ドイツ刑事ロボットのゲジヒトは、一連の事件に深く関わっているとされる謎のロボット「プルートウ」の正体に迫っていく。
Read Article
BILLY BAT(ビリーバット)のネタバレ解説・考察まとめ
『BILLY BAT』とは、浦沢直樹による漫画作品。ストーリー共同制作は長嶋尚志。『モーニング』(講談社)にて、2008年から2016年にかけて数回の長期休載を挟みつつ連載された。 歴史の裏を描くSF大河作品。特定の人物に取り付き、未来を予言する「こうもり」の声を聞いた人々が、やがて歴史的な事件に大きく関わっていく様子を描く。
Read Article
MASTERキートン(マスターキートン)のネタバレ解説・考察まとめ
1988年から1994年にかけて「ビッグコミックオリジナル」に連載された、勝鹿北星・浦沢直樹による漫画およびアニメ作品である。イギリスの保険調査員として日々過ごしてる平賀=キートン・太一。彼には考古学者と元特殊部隊という2つの顔がある。考古学で培った知識、特殊部隊で鍛え上げた鋼の精神と肉体を駆使して世界を飛び回る。
Read Article
あさドラ!(浦沢直樹)のネタバレ解説・考察まとめ
『あさドラ!』とは日本の漫画家・浦沢直樹が描くヒューマンSF漫画。2018年10月から小学館の漫画雑誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載が始まった。戦後の名古屋・東京を舞台に、主人公の少女浅田アサが飛行士としてたくましく成長していく姿が描かれている。また、突如現れた巨大怪獣の謎を追うというストーリーも絡んでくる。タイトルはNHKの連続テレビ小説、いわゆる「朝ドラ」に由来している。タイトルの別表記は『連続漫画小説あさドラ!』である。
Read Article
有名漫画家・イラストレーターが描いたフィギュアスケーターの画像をまとめてみた!
世界的イラストレーターや日本の人気漫画家など、凄腕クリエーターたちが描いたフィギュアスケート選手の画像をまとめました。それぞれの漫画家・イラストレーターのタッチを楽しめます。どれも魅力的な作品なので、ぜひチェックしてみてください。
Read Article
目次 - Contents
- 『YAWARA!』の概要
- 『YAWARA!』のあらすじ・ストーリー
- YAWARAの華麗なデビュー
- 武蔵山高校時代
- 三葉女子短大時代
- 鶴亀トラベル時代
- バルセロナオリンピック
- 『YAWARA!』の登場人物・キャラクター
- 猪熊家
- 猪熊 柔(いのくま やわら)
- 猪熊 滋悟郎(いのくま じごろう)
- 猪熊 玉緒(いのくま たまお)
- 猪熊 虎滋郎(いのくま こじろう)
- 猪熊 カネコ(いのくま かねこ)
- 日刊エヴリースポーツの社員
- 松田 耕作(まつだ こうさく)
- 鴨田(かもだ)
- 加賀 邦子(かが くにこ)
- 編集長
- 本阿弥家
- 本阿弥 さやか(ほんあみ さやか)
- 本阿弥 錦之助(ほんあみ きんのすけ)
- さやかの母(はは)
- 徳永(とくなが)
- 風祭→本阿弥進之介(ほんあみ しんのすけ)
- 蒲田(かまた)
- 後藤田すみれ・尾上かすみ・十条美智子・鴻之池麗子
- 伊東・花園家
- 伊東富士子→花園 富士子(はなぞの ふじこ)
- 花園 薫(はなぞの かおる)
- 花園 富薫子(はなぞの ふくこ)
- 富士子の父親と母親
- 花園 満(はなぞの みつる)
- 柔道選手
- 藤堂 由貴(とうどう ゆき)
- ジョディ・ロックウェル
- アンナ・テレシコワ
- ベルッケンス
- キム・ヨンスク
- フルシチョワ
- クリスティン・アダムス
- マルチネス
- マルソー
- タオ
- 佐々木(ささき)
- 稲垣(いながき)
- 柔道関係者
- 祐天寺 豪造(ゆうてんじ ごうぞう)
- ポルナレフ
- タマランチ
- 石倉(いしくら)
- 犀藤(さいとう)
- 山下 泰裕(やました やすひろ)
- 武蔵山高校
- 和美・清水・かおり
- 河野、安井、畑山、富岡(こうの、やすい、はたやま、とみおか)
- 須藤(すどう)
- 錦森 広之(にしきもり ひろゆき)
- 三葉女子短大
- 南田 陽子(みなみだ ようこ)
- 日陰 今日子(ひかげ きょうこ)
- 四品川 小百合(よしながわ さゆり)
- 小田 真理(おだ まり)
- 学長
- 筑紫大学(つくしだいがく)
- 大垣典子、宇崎恵、黒川智子、鹿取しのぶ(おおがき のりこ、うざき めぐみ、くろかわ ともこ、かとりしのぶ)
- 鶴亀トラベル関係者
- 大田黒(おおたぐろ)
- 羽衣(はごろも)
- 菅井(すがい)
- 村上(むらかみ)
- 狭山(さやま)
- 塚本(つかもと)
- その他
- ユーゴスラビアのタクシー運転手
- 源さん
- 万丈目(まんじょうめ)
- 実況アナウンサー / ニュースキャスター
- ホセとアントニオ
- デビット・デービス
- 『YAWARA!』の用語
- 一本背負い
- ユーゴスラビア
- バルセロナオリンピック
- 国民栄誉賞
- 世界柔道選手権大会(せかいじゅうどうせんしゅけんたいかい)
- 『YAWARA!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 本阿弥さやか「女王とお呼びなさい!!」
- フルシチョワ「速い!!」
- 伊藤富士子「立ってられる気がしない」
- 猪熊滋悟郎「逃げてなにが柔道!!一本勝ちしてこそ柔道ぢゃ!!ようやったぞ、ノッポの姉ちゃん!!」
- 猪熊柔「ううん。教えてくれたのはみんなの方...一生懸命やるのって、いいね。」
- 『YAWARA!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 執筆中意識したのは野球漫画『巨人の星』
- 田村亮子のニックネームのモデルとなった「柔ちゃん」
- 改善していく柔道シーンの描写
- テレビアニメ化された理由は、実写版映画の出来の悪さ
- 『YAWARA!』の主題歌・挿入歌
- テレビアニメ版
- OP(オープニング):永井真理子『ミラクル・ガール』(第1 - 43話)
- OP(オープニング):今井美樹『雨にキッスの花束を』(第44 - 81話)
- OP(オープニング):原由子『負けるな女の子!』(第82 - 102話)
- OP(オープニング):永井真理子『YOU AND I』(第103 - 124話)
- ED(エンディング):姫乃樹リカ『スタンド・バイ・ミー』(第1 - 43話)
- ED(エンディング):辛島美登里『笑顔を探して』(第44 - 81話)
- ED(エンディング):原由子『少女時代』(第82 - 102話)
- ED(エンディング):LAZY LOU's BOOGIE『いつもそこに君がいた』(第103 - 124話)
- 挿入歌:浦田健志『Rainy Lady PM.9』(第1話)
- 挿入歌:渡辺麻里奈『大好きなシャツ』(第114話)
- TVスペシャル
- 主題歌:ZARD『Today is another day』
- 挿入歌:ZARD『見つめていたいね』
- 劇場版アニメ
- 主題歌:渡辺麻里奈『大好きなシャツ』
- 挿入歌:THE MINKS『WHAT'S THE PARADISE?』
- 実写版映画
- 主題歌:浅香唯『NEVERLAND 〜YAWARA!メインテーマ』
- 挿入歌:浅香唯『TRUE LOVE』
- 挿入歌:浅香唯『笑顔はどうしたの』