洞窟物語(Cave Story+)のネタバレ解説・考察まとめ

『洞窟物語(Cave Story+)』とは、2004年に開発室Pixelが製作した2Dアクションアドベンチャーゲーム『洞窟物語』を原作とした移植版である。PCとNintendo Switchでプレイ可能だ。記憶の無いロボット(主人公)が自分やこの世界のことを知りつつ、仲間の願いを叶えるために武器を手に駆け回るというストーリーだ。

みんなで話し合う様子。左からカズマ、スー、ブースター博士、主人公、キング。

ミミガーを背に説得を試みるカーリーブレイス。(右から2番目)

そうして向かった先は砂区、砂で囲まれた遺跡のような場所だ。少し進むと主人公と似たような少女に話しかけられる。その少女は自分のことを知っているようで、説得しつつも突然攻撃してくる。倒すと「私はカーリーブレイス。あなたも他のロボットのようにミミガーを殺して歩くの?」と聞いてくる。違うと答えることで協力してくれるようになる。どうやら同じ武装探索ロボットのようで、記憶も無くしてるらしい。そして近くのミミガーから「ジェンカというおばあさんなら赤い花を知っているかも」と教えられる。

バルログ(右)と話すジェンカ。(左)

ジェンカの元へ行くとバルログが現れる。ジェンカはバルログとミザリーを知っているようで、軽口を言い合う仲のようだ。バルログは赤い花の種がある倉庫の、鍵を貰いに来たようだが、彼女は渡そうとしない。それを聞いたバルログは「後悔するなよ」と言い去ってゆく。そして主人公は彼女に「私の5匹の犬を探してくれ」とお願いされる。
一匹届けるごとに聞かせてくれる話によると、昔に主人公のようなロボットがこの島に来て多くのミミガーを殺した。追い詰められたミミガーは赤い花を食べ戦った。ロボットは全滅したが赤い花を食べたミミガーも死に、わずかなミミガーしか残らなかった。赤い花を食べたミミガーの最後を知ってるが故に鍵は渡さないと決意したようだ。最後の犬を届けに行くと、バルログが鍵を奪い去ってゆく場面に遭遇する。止めるために急いで倉庫へ向かった。
倉庫へ入るとそこには元凶のドクターがいた。赤い花の種は運び出されてしまったようで、赤い花がどんな花なのか確認している所だった。どんな効果か確認するためにトロ子に花を食べさせようとするが、そこにキングが駆けつける。しかしトロ子は手遅れで、キングはせめてもとドクターに切りかかる。あっけなく返り討ちに遭ったところに主人公が到着する。ドクターも去り、残されたのは暴走したトロ子と主人公だった。
倒したトロ子は消え、キングも「仇をとってくれねぇか?」と言い残し消えてしまう。そこにミザリーとバルログが現れ、主人公は迷宮に飛ばされてしまった。

赤い花をトロ子(左)に食べさせようとするミザリー(真ん中)とドクター。(右)

暴走状態のトロ子(右)との戦闘。

飛ばされた先

そこはぱっと見洞窟を思わせる場所だった。進んでいくと同じく飛ばされたであろうカーリーと会うことができる。さらに進んでいくとこの場所はこの島の「コア」を隠すためにジェンカという魔女に作られたということがわかる。そのコアはこの島の心臓のようなもので、コアが破壊されればこの島も崩壊してしまう。その奥ではモンスターXという巨大機械兵器と対峙する。
倒して進むと唯一の出口は岩で塞がれており、その前にはカーリーがいる。二人で岩を持ち上げようとするが無理、そこにバルログが現れる。カーリーはバルログに協力を求めるが、バルログは拒否して襲ってくる。主人公がバルログを倒すとバルログは内密に協力してくれる。
ここからカーリーとともにコアに向かって進んでゆく。最奥には厳重なセキュリティに守られた得体のしれないものが存在していた。これを倒すとドクターとミザリーが現れ「このコアが破壊されればこの島は沈むんだぞ」と言い残し、コアをドクターの拠点に転送して去ってゆく。沈みゆく島はすぐに水に飲みこまれ、二人は強制的に溺れてしまう。だがカーリーは自分が持っていたボンベを主人公に託す。そのおかげで自分は助かるが代わりにカーリーが犠牲になってしまう。彼女の想いを背にこの迷宮から脱出する。外へ繋がってそうな「水路」を辿っていき流れに身を任せると、たどり着いた先は誰もいないミミガーの村だった。アーサーの家の転送装置の前には「タマゴ回廊へ」とメモが残されていた。
荒れ果てたタマゴ回廊の最奥へと進むと、外の崖でカズマと孵化した飛竜が待っている。そしてカズマに「一緒に脱出するか?」と聞かれる。ここでの選択でエンディングが変わる。

立ちはだかるモンスターX。

壊れゆくコア(右)を転送しようとするミザリー。(左)

諦め(BADEND)

カズマの問に「はい」と答えると飛竜に乗ってこの島から脱出することができる。ドクターを止めることもなく、カズマと主人公の二人だけで飛竜に乗ることになる。

飛竜に乗り島から離れる主人公とカズマ。

この島の運命

カズマの問に「いいえ」と答えることでドクターを止めに行くことになる。カズマの話によるとドクターはこの島の最も高い場所にいるため、唯一の上に行く道である外壁を伝って上を目指す。そこはドクターにより何も知らないミミガーが赤い花を育てる「大農園」だった。そこにはスーもいたようだが「カクレガにいるママの力になってほしい」と手紙を残して連れ去られてしまう。調査員でスーたちの母である坂本 百鈴(サカモト モモリン)と調査員の一員である伊藤(イトウ)と協力し、ドクターを止めに行く。ドクターはさらに上にいるようで、百鈴が作ろうとしているロケットに乗らなければたどり着けないようだ。
ここにいるミミガーはドクターを信じており、主人公とは会話してくれない。百鈴に借りたミミガーのマスクで彼らと話し、百鈴のロケットを完成させる手伝いをする。ロケットで飛び立つと、ドクターに会う最後の通り道「最後の洞窟」へ入る。

何も知らないミミガーはドクターに言われたことを守っている。

伊藤(一番左)と百鈴(左)とロケット。(右)

決戦

難関である最後の洞窟を抜けると、バルコニーへとたどり着く。凶暴化したミミガーがいることからこの先にドクターがいると思われる。少し開けたところにはミザリーが待ち構えていた。「島に未練はないが冠を持つ者に従う運命」と言う彼女の話から察するに、彼女は仕方なくドクターに従っている。心苦しいがミザリーを倒し、上階へ向かう。
上階に着くとドクターは赤い花の力を凝縮した「赤い結晶」の力を使い襲ってくるが、途中で力が暴走する。暴走状態のドクターを倒し、コアの元へ向かった。
コアの前へ行くと、ミザリーがスーを人質にコアから離れるよう要求してくる。しかし死んだはずのドクターが現れ、コアに憑依し、ミザリーとスーを操り最後の戦いを挑んでくる。
ドクターが憑依したコアを破壊することで今度こそ倒すことに成功する。だが破壊された影響で島が崩壊し始める。スーとともに逃げるが、最後には崖しか残っていない。最後は二人で飛び降りる。
そこで飛竜に乗ったカズマに助けられて一件落着となる。ここまでがノーマルエンドのストーリーとなる。

血の水たまりやトゲのトラップが行く手を阻む「最後の洞窟」

赤い結晶を手にしたドクター。(右)

操られ姿の変わったスー(左)とミザリー(右)とコア。(一番右)

トゥルーエンド

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