ザ・キング:永遠の君主(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ザ・キング:永遠の君主』とは、2つの世界(パラレルワールド)を舞台にタイムスリップ等が起こるファンタジー&ロマンスドラマだ。韓国の人気俳優のイ・ミンホの兵役後の復帰作であり、韓国ドラマのヒットメーカーのキム・ウンスクが脚本を手がけたドラマである。大韓帝国の皇帝イ・ゴンを俳優イ・ミンホが演じ、大韓民国の刑事チョン・テウルを女優キム・ゴウンが演じた。幼い頃父親を殺された大韓帝国の皇帝ゴンと、正義感の強い大韓民国の女性刑事テウルが2つの世界を行き来する異次元ラブロマンスを描く。

テウルに迫る危機

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リムの部下たちからテウルを助けたゴン。

リムはルナに接触し「別世界にいるお前の人生をやろう」と言うと、テウルのIDカードと家族写真を差し出した。写真の中の仲良さそうな父娘の様子に、ルナは自分の人生とは大違いだと涙を流す。

テウルはシンジェにリムとは誰なのかと聞かれ、一連の事件の元凶であり兄貴をここの世界に連れてきた人だと教える。その後テウルは街で偶然、ソリョンと同じ顔をしたウナに出会う。

ルナが大韓民国に来る。テウルは誘拐され、縄に縛られていた。
目を覚ましたテウルの側には不思議な少年がおり、なぜか手助けをしてくれる。テウルはリムの部下たちから銃と車を奪って逃げる。

自分が大韓帝国にいることに気付き、宮殿を目指すテウル。テウルが逃げたと知ったリムは激怒する。テウルはゴンに電話をかけ、大韓帝国にいることと何者かに追われていることを伝える。
ついにリムの部下に追い詰められたテウル。希望を失いかけるが、そこにゴンが現れる。ゴンは泣き崩れるテウルを抱きしめた。

大韓民国に来たソリョン

ソリョンは、大韓民国にやってくる。
テウルを救出し宮殿に戻ったゴンは、翌朝テウルと共に、テウルが監禁された倉庫に向かう。ゴンは笛のことや父母の馴れ初めなどを話し、テウルも家業や家族のことを話した。

その頃、大韓帝国に戻ったソリョンはゴンが婚約者を発表したというニュースを聞く。宮殿に事実確認に向かい、ゴンから全て本当だと聞く。
その時突然雷が鳴り、ゴンは肩の傷に激痛を感じる。その時、ソリョンにも同じ傷があるのを見つけた。ゴンはソリョンが大韓民国に行ったのだと気付く。

ソリョンが大韓民国と行き来したことを知るゴン

ソリョンとテウルが宮殿の廊下で出会う。
テウルが「ク・ウナさん?」と尋ねると、ソリョンは「この国で別人と間違われるのは初めて」と答えた。テウルはゴンに、大韓民国でソリョンに会ったことを報告する。
ソリョンはテウルが襲われる前に、リムと会っていた。自分の味方になるよう誘うリムに頼み、大韓民国に連れて行ってもらったのだ。

皇室にいるスパイは、スクチンだった。スクチンがシンジェの実の母親だと気付いたゴンが会いに行くと、彼女は「リムから命令された、あの子に罪はない」と土下座して謝罪した。
テウルはゴンに、黒いジャケット・パンツ・シャツをプレゼントする。「どこかで見たような…」と言うゴンに、どこにでもあると軽く返すテウル。

その後テウルとシンジェは、ソンジェが死んだ病院に向かい、院内を捜査する。そしてウナの遺体を見つけた。
テウルから貰った服に着替えたゴン。テウルのフリをしたルナが訪ねてくるが、ゴンは気付かず招き入れる。
しばらくして立ち上がったゴンは、窓に反射した黒ずくめの自分の姿に驚く。25年前自分を救ったのは大人になった自分だった。

25年前にタイムスリップ

ゴンはヨンに「謀反の夜自分を救ったのは自分自身だった」と告げ、竹林に向かう。
その頃リムも大韓帝国の竹林にいた。2人が同時に時空を超えた瞬間、それぞれ持っていた笛が一つになり、2人は1994年の大韓帝国の謀反の夜に着く。

リムはすぐに26年前の自分に会いに行き、ゴンを殺して笛を持って来いと命令する。しかし過去のリムは、謀反に失敗したことを察しリムを斬る。そして過去のリムは謀反を起こし、黒づくめの男=2020年のゴンによって阻止される。そしてその時、未来のゴンが所持していたテウルのIDカードが幼いゴンの手に渡る。

ゴンは、2つの笛が1つになればタイムスリップができるということに気付く。片方の笛では平行の世界にしか行けず、2020年に戻るには次元の中で4ヶ月過ごさなければならなかった。
ゴンは5歳のテウルに会いに行き「私は別の時代から来たが、すぐに君に会いに行くよ」と伝える。

2020年の大韓民国で、テウルは突然幼い頃の記憶を思い出す。ゴンはテウルに自分の無事を知らせるため、過去のテウルに会って自分の記憶を残していたのだ。

その夜、テウルはルナと対峙する。ルナは「警告したでしょ?」と言い、テウルを刺した。薄れゆく意識の中、テウルは初めてゴンと出会った日を思い出していた。
テウルは「その人を抱きしめて…」と小さく呟く。1994年と2016年で2度ゴンに会っているテウルは、2019年に愛馬のマキシムスに乗って大韓民国にやって来たゴンを抱きしめた。

テウルの記憶

ナリとウンソプの元にリムが現れる。ウンソプは急いでテウルに知らせるが、そこにいたのはテウルではなくルナだった。シンジェが現れルナを拘束する。

ゴンが2020年の大韓民国に辿り着く。テウルとゴンは再会し、抱きしめ合う。
テウルは「5歳と27歳に会えて嬉しかった」と言い、ゴンは「君と最初に出会った時、抱きしめてくれて嬉しかった」と答えた。

その後、ゴンはチョンへに会いに行く。チョンへはゴンがリムの甥だと悟り、追悼式の2日前にこちらの世界に来るよう頼む。
ゴンは去って行くチョンへの背中を見て、涙を流す。ゴンは、シンジェと実母のスクチンを会わせる。泣きながら謝るスクチン。シンジェは母に会わせてくれたゴンに感謝する。

追悼式の2日前、大韓民国でリムと一緒に食事をとっていたチョンへは服毒自殺を図る。その時、ゴンが次元の扉を超え時間の流れが止まった。
リムは銃と笛を持ってゴンの元へ向かう。再び時間が動き始めリムがゴンに銃口を向けたとき、後ろから来たヨンがリムを撃つ。

ゴンはノ尚宮に別れの挨拶をし、竹林に向かう。到着するとそこにはヨンがいた。2人は次元の扉に入って行く。

元通りになった世界

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CCTV(監視カメラ)ルームで皇室の様子を見るゴンとテウル。

ゴンはヨンと共に1994年の謀反の夜に戻り、リムの元へたどり着く。激しい銃撃戦の末、ヨンは幼いゴンを守り抜き、ゴンは笛を持って逃げるリムを追った。

その頃、次元の扉の空間にはリムとテウルがいた。
リムは「世界を元に戻せば、全てを忘れてしまうぞ」とテウルを脅すが、テウルは「美しい思い出は消えない」と答える。リムが不気味に笑いながらテウルに近付いた。その時、銃弾がリムの心臓を貫く。

1994年のゴンが、リムを四寅剣で斬ったのだ。テウルはリムの体が消滅するのを見ながら、ゴンに向けて「もう2度と会えないのね」と呟く。
大韓帝国と大韓民国では、それぞれの世界であるべきものではない物や人が消え始めた。ゴンの傷や、写真も消えていく。世界は元に戻り、それぞれの時代それぞれの立場で人生が書き換えられてゆく。
テウルは今までの記憶を持ったまま、ゴンやシンジェのいない寂しい日々を送っていた。

ゴンは色々な次元の扉を開き、テウルを探し回っていた。どうやらパラレルワールドはいくつもあるらしい。
そして、迎えた2021年。テウルはナリから馬に乗った男が来ていると聞く。すぐ自宅に戻ると、庭の前にゴンが立っていた。
泣いているテウルを見てハッとするゴン。「君なのか?」と尋ねるゴンに、テウルは「やっと戻ってきたのね」と答える。2人はキスを交わし、抱きしめ合った。

『ザ・キング:永遠の君主』の登場人物・キャラクター

大韓帝国の登場人物

イ・ゴン(演:イ・ミンホ)

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大韓帝国の三代目の皇帝。数学者。幼い頃、父親が父親の兄、ゴンの叔父イ・リムに殺されたのを目撃した。母親は3歳のときに他界した。両親が亡くなった後は、従叔父にあたる皇室後継者第2位のイ・ジョンインと皇室のお世話係であるノ尚宮(サングン)に育てられた。数学者ゆえにクールで冷静に物事を分析する性格である。頭が良く、背が高く、容姿もイケメンで大韓帝国の完璧な君主だと国民に人気。謀反の夜にイ・リムに首を締められて傷を負って以来、他人に首を触られるのも、首が詰まったシャツを着るのも嫌う。結婚や後継ぎに興味がなく、ノ尚宮(サングン)に心配をかけているが、テウルと出会い恋に落ちる。大韓民国のドッペルゲンガーはイ・ジフン。

チョ・ヨン(演:ウ・ドファン)

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皇室近衛隊の隊長。剣も銃も達人級の腕前で、ゴンの側近でありボディーガード。ヨンの父親とゴンの父親が友人同士で、ヨンが4歳の時、ゴンの父の国葬で初めてゴンに出会った。幼い頃のヨンは父親を亡くしても悲しみをこらえているゴンを見て、ゴンを一生守ることを誓った。物静かで口数が少なく、ゴンよりクールな性格している。何があっても顔色を変えず、常にポーカーフェイス。大韓民国のドッペルゲンガーはチョ・ウンソプ。

ノ・オクナム(演:キム・ヨンオク)

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